現在、タイの街角ではプミポン国王の肖像画や写真が撤去され始めている。タイ政府は、肖像画や写真を撤去しないように求めているという。

今回もKhaosod Englishから、10月19日12時25分に公開された「国王の肖像画は撤去せず装飾すべき」タイ政府という記事を翻訳してお届けする。

なお、記事の翻訳・転載にあたっては、すべてKhaosod Englishより正式に許可をいただいている。 

以下、転載。

「国王の肖像画は撤去せず装飾すべき」タイ政府

バンコク:プラユット・ジャンオーチャ暫定首相は火曜日、政府機関に対し、プミポン国王の肖像画や写真を撤去しないよう求めた。

プミポン国王の肖像画を撤去した政府機関に対する国民からの批判の声を受け、プラユット首相は火曜日、政府機関は国王の肖像画をリボンや白黒の布で飾りつけるべきだと語った。

「政府は肖像画を撤去すべきだとは一度も言っていない。撤去されたものは素早く復元する旨伝えている。中身の無い額縁だけの国王の肖像画は存在すべきではない」

首相はさらに、ワチラロンコン皇太子も国王存命中と同様に肖像画が飾られることを望んでいると伝えた。

政府報道官のサンセーン・ケウカムナード氏は、「黒リボンはプミポン国王およびシリキット王妃の肖像画に添えられるべきではない。これらは直ちに撤去されプミポン国王のみの肖像画と取り替えるべきだ」との見方を示している。

さらにサンセーン氏は「Long Live the King」といったメッセージ(訳者注:「王様が長生きされますように」という意味合い。プミポン国王存命中のタイで広く使われていた)も哀悼の意を表す言葉に置き換えられるべきとした。 (訳者注:英語オリジナル記事ではSNS上に投稿された、中身の肖像画が撤去され額縁のみになった写真が多く掲載されている)