長かった雨季も終わり、タイは今月からようやく待望の乾季に突入した。
例年に比べると、まだカラッとした晴天という感じではなく、曇りの日が続いているが、これから3月まではほとんど雨が降ることもなく、過ごしやすい気候となる。
乾季のメリットは過ごしやすい気候だけではない。あのフルーツの出荷量が増え始めるのだ。
あのフルーツとは、そう「マンゴー」である。
マンゴーの最盛期は4〜5月の暑季であるが、地域によっては11月頃から収穫量が増え始める。
タイから日本へマンゴーの宅配事業を行っている業者のHPを見ても、そのほとんどが6〜10月の間は注文不可、11月から注文が再開される。在住者であれば、お歳暮に毎年日本へマンゴーを送っているという方も少なくないのではないだろうか。

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バンコクでマンゴー屋といえばあのお店

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バンコクでマンゴー屋といえば、トンロー通りの入口にある「Mae Varee(メーワリー)」を置いて他にない。

店頭に吊り下げられた大きなマンゴーのオブジェが目を引く、創業30年以上の老舗青果店である。
Mae Vareeについては改めて説明する必要がないほどネット上に情報が溢れているので、詳しく知りたい方はググっていただきたい。

なぜMae Vareeは、年中高品質のマンゴーを販売できるのか?

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店頭には所狭しと形の美しいマンゴーが並べられている

マンゴーの最盛期は主に4〜5月だが、Mae Vareeでは一年を通じて高品質のマンゴーを取り揃えている。なぜ、高品質のマンゴーを年中販売できるのか?

その理由は、タイも地域によってマンゴーの収穫時期が異なるからである。
例えば、今の時期はピサヌローク県やナコンラチャシマ県(コラート)などで収穫が始まっている。12月からはチェンマイなどタイ北部、4〜5月はラチャブリー県、チャチュンサオ県という具合だ。Mae Vareeでは、時期に応じて旬のマンゴーをタイ各地から仕入れることで、通年で高品質のマンゴーを販売することができるのである。
今はローシーズンにあたり、年間で最も値が上がる時期である。店頭に並んでいるマンゴーは200B/kgを超える。ハイシーズンの4〜5月には100B/kg程度まで値は下がるものの、ここで扱うマンゴーはハイグレードな高級品であり、一般のタイ人にとっては主に贈答用として利用されているものだろう。

Mae Vareeと言えば、カオニャオマムアン

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Mae Vareeのカオニャオマムアン

Mae Vareeを一躍人気店に押し上げたのは、このカオニャオマムアンである。タイ人の間では、Mae Vareeはマンゴー屋というよりもカオニャオマムアンが美味しい店として認識されている。カオニャオマムアンの価格は一年を通じて同じ価格である。

カオニャオマムアンとは、もち米にカットしたマンゴーを乗せ、ココナッツミルクのソースをかけたタイのスイーツである。日本のおはぎ的な存在であるが、好き嫌いがハッキリと分かれるスイーツだろう。
僕は、カオニャオマムアンは好きでも嫌いでもない。自ら進んで買うことはないが、あれば食べる程度である。
だが、ここのカオニャオマムアンは無性に食べたくなることがある。
カオニャオマムアン、そしてマンゴーを買うならMae Vareeと決めている方も少なくないのではないだろうか。
ただ、トンロー在住者ならまだしも、マンゴーを買うためだけにわざわざトンローに来るのも億劫である。観光客の方であれば尚更だろう。

「でも、どうしてもMae Vareeのマンゴーとカオニャオマムアンが食べたいんや…」
というあなたのために、実はMae Vareeはデリバリーも行っているのはご存じだろうか?

Mae Vareeはデリバリー対応

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先日、Mae Vareeを訪れた際にデリバリーを受け付けていることを知った。
配達先は、バンコク都内ならどこでも。配達料は100B〜で、数量の制限はなし。
一度に300個のカオニャオマムアンを配達したこともあるという。
ネットでMae Vareeのデリバリーについて書いているブログは見当たらなかったので、あまり知られてないのかもしれない。
ということで、実際にMae Vareeからマンゴーとカオニャオマムアンを配達してみたので、今回はそのレポートをお届けしたい。

Mae Vareeからマンゴーとカオニャオマムアンを配達してみた

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Mae Vareeの配達に関する詳細は以下のとおり。

  • 電話番号:02-392-4804, 02-714-4223
  • 受付時間:6時〜18時 ※あくまで目安
  • 配達エリア:バンコク都内
  • 配達料:100B〜
  • 数量:制限なし

Mae Vareeでは、マンゴーを食べるタイミングに合せて最も食べごろのものを用意してくれる。今回はすぐに食べる予定だったので、カットしたものを届けてもらうことにした。明日なら明日、一週間後なら一週間後に食べごろになるマンゴーを選定してくれるので、いつ食べるのかということは必ず伝えよう。

配達にあたり、ひとつハードルがあるとすれば、電話対応はタイ語のみという点だ。
観光客の方であれば、泊まっているホテルのスタッフに電話をしてもらうのが良いだろう。
在住者の方でタイ語が話せない方は、コンドミニアムの管理人や警備員、アヤさん等に電話をしてもらおう。
注文にあたって必要な情報は以下のとおり。

  • 住所
  • 電話番号

今回注文した商品と料金は以下のとおり。

  • カオニャオマムアン×1:130B
  • マンゴー1kg:230B
  • 配達料:140B
  • 合計:500B

支払いは、振込か代引きを選べる。今回は代引きでお願いした。

14時半に注文し、受け取りはスクンビット・ソイ25に指定した。

30分でマンゴーお届け!

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注文してから15分後に、「今から出ます」と店から連絡があり、15時前にはバイタクがマンゴーを持って到着。
注文から受け取りまでわずか30分という早業だった。

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いざ実食!

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今回、カオニャオマムアンを食べるは初めてという3人の日本人男性に試食してもらった。
感想は以下のとおり。

もち米とマンゴーを一緒に食べるというのは新鮮。酸味が強めで、甘いモノが苦手な男性でも食べやすい。

正直、マンゴーともち米という食べ合わせに疑問を持ったが、新感覚の美味しさだった。

もち米を少なめ、マンゴーを多めにすると最高のハーモニーだ。

今の時期のマンゴーは、酸味が強めであることが幸いし、ココナッツミルクの甘味とのバランスが絶妙である。もち米の炊き加減も申し分ない。マンゴー、もち米、ココナッツミルクの三者が最高の状態で調和した、絶品のカオニャオマムアンである。

どうしてもMae Vareeのカオニャオマムアンとマンゴーが食べたい! でもトンローまで買いに行くのは面倒だなぁ…という方は、ぜひデリバリーを利用してみてはいかがだろうか。

Mae Varee(メーワリー)店舗詳細

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  • 電話番号:02-392-4804, 02-714-4223
  • 店舗営業時間:6:00-23:00 無休
  • 住所:トンロー通り(スクンビット・ソイ55)入口付近
  • 行き方:BTSトンロー駅3番出口から徒歩1分
Mae Varee地図