今週一杯はシルバーウィークということもあり、「タイのビーチを満喫!」という日本からの観光客の方も多いと思うが、ビーチでのジェットスキーのレンタルにはくれぐれもご注意いただきたい。
先週末、連休に合わせて在タイ日本国大使館からタイのビーチで頻発するレンタルジェットスキーに関わるトラブルに対して注意喚起が発出されている。
以下、在タイ日本国大使館ウェブサイトより一部転載する。

レンタル業者とのトラブル~レンタルジェットスキーは要注意~
リゾート地(サムイ、パタヤ、プーケット島及びパガン島など)でバイクやジェットスキーをレンタルした場合は注意が必要です。特にパタヤでジェットスキーをレンタルして、いざ返却する際に「車(船)体に傷を付け、破損させた。」として高額な修理費を請求されるケースが後を絶ちません。
また、レンタル業者は、損害保険に加入しておらず、事故を起こした際には高額な修理費の支払いを請求します。
ジェットスキー、バイクをレンタルする際には、必ずレンタル業者立ち会いの上、船体、車体の損傷の有無を確認し、カメラ等がある場合には必ず写真撮影を行い、トラブル発生時の処理方法が記載された契約書面の交付を受けるなど、返却時のトラブル防止に努めてください。
http://www.th.emb-japan.go.jp/jp/news/150917-2.htm

ビーチでのアクティビティの代表とも言えるジェットスキー。
だが、タイのビーチでのレンタルジェットスキーに関するトラブルは、毎月のようにニュースになるほど頻発しており悪名高い。ニュースになっていないだけで、おそらく毎日被害者は出ているだろう。
せっかくタイのビーチで過ごす連休をトラブルで最悪な思い出にしないためにも、頻発するレンタルジェットスキーのトラブルについて改めて注意喚起をさせていただきたい。
今回は、これまでに外国人観光客が巻き込まれたレンタルジェットスキーに関わる事件や、日本人が被害に遭った事例をまとめてご紹介したい。
まずは、タイの日本語ニュースサイト大手・newsclipが報じたレンタルジェットスキーに関する事件のニュースをビーチ別にご紹介しよう。

この記事の目次


パタヤビーチでのトラブル

pattayaパタヤビーチ

ロシア人男性が11万B脅し取られた事件

20代のロシア人男性5人がタイ東部パタヤ市の警察署を訪れ、ジェットスキーレンタル店に現金を脅し取られたとして、被害届を出した。
訴えによると、5人は25日、この店で借りたジェットスキー5台を返却した際に、5台全てに傷がついたとして、店主に「修理費」を払うよう要求された。拒否したところ、警官のような服装をした男2人が現れて逮捕すると脅したため、合計で現金11万3000バーツを支払った。警官のような服装をした2人の男はパタヤ市の職員とみられている。警察は双方の言い分を聞き、公正な捜査を行うとしている。
「修理費」11万バーツ脅し取られる レンタルジェットスキーでまたトラブル パタヤ | newsclip

インド人男性が1,400ドル脅し取られた事件

5日、タイ東部パタヤ市で、20代のインド人男性2人がジェットスキーレンタル店に1400ドルを脅し取られたとして警察に訴え出た。
訴えによると、2人はこの店でジェットスキー2台を1台150バーツで30分間借りた。岸に戻る際に波で2台が接触し、これを見ていた店主が「修理費」として2000ドルを要求。2人を従業員5、6人で取り囲み、最終的に1400ドルを脅し取った。
ジェットスキー接触で「修理費」1400ドル パタヤでまたトラブル | newsclip

在タイ・インド大使館は、自国民にジェットスキーレンタルに関する注意を呼びかけた。

在タイ・インド大使館は、タイ東部パタヤ市などでレンタルジェットスキーをめぐるトラブルが頻発しているとして、自国民に注意を呼びかけた。
借りたジェットスキーを返却した際に、レンタル業者から「傷がついた」として多額の修理費を請求され、脅されるトラブルが相次いでいると指摘。特にパタヤでは、ジェットスキーのレンタルに慎重になるよう求めた。
レンタルジェットスキーで多額「修理費」 在タイ・インド大使館が警告 | newsclip

中国人男性がレンタル業者から修理代10万Bを請求され、暴行された事件

17日未明、タイ東部パタヤ市の警察署を20代の中国人男性2人が訪れ、ジェットスキーのレンタル業者から暴行を受けたとして、被害届を出した。
訴えによると、2人はマカオの大学生で、休日でパタヤに遊びに来ていた。レンタル業者からジェットスキーを借り、返却した際に、傷がついたとして「修理代」10万バーツを要求され、身の危険を感じたため、パタヤ警察署まで行き、警官の前で話し合い、結局7000バーツを支払うことになった。支払いを終え、ホテルに戻る途中、業者の男らに襲撃され、殴るけるの暴行を受けた。
パタヤでまたレンタルジェットスキーめぐるトラブル 中国人2人に暴行 | newsclip

ウクライナ人男女が、修理代2,400ドルを請求され、暴行・脅迫を受けた事件

タイ警察は8日、外国人観光客に対する暴行・脅迫などの疑いで、ジェットスキー・レンタル業者のタイ人男2人を東部パタヤ市で逮捕した。
調べによると、2人はパタヤのビーチでウクライナ人の男女5人にジェットスキー3台を貸し、返却された際に、傷がついたとして、「修理費」約2400ドルを要求。支払いを拒否されると、女性1人の首を絞め、現金を持ってくるよう要求した。現金を用意することになったウクライナ人の男性が警察に通報し、現場に急行した警官が容疑者を逮捕した。容疑者は犯行を否認している。タイ字紙コムチャットルクなどが報じた。
外国人観光客に多額「修理費」要求 貸しジェットスキーでまたトラブル タイ東部パタヤ | newsclip

プーケットでのトラブル

phuketプーケット

タイ最大のリゾートアイランド・プーケットでもレンタルジェットスキーに関わるトラブルが多発している。

外国人観光客に修理代4万Bを請求し、ライフル銃を突きつけ脅した事件

タイ南部プーケット島で、ジェットスキーのレンタル業者が「貸したジェットスキーが壊れた」として外国人旅行者に修理代4万バーツを要求し、ライフル銃を突きつけていたことが明らかになった。一部始終を撮影したビデオがインターネット上に公開されたことから、タイ警察が10日、業者のタイ人男を逮捕した。
プーケットのジェットスキー業者、外国人にライフル突きつける | newsclip

日本人女性、中国人女性被害に遭った事件

ジェットスキーを1時間借りた日本人女性は20分後にエンジンが停止。1時間後にレンタル店の店員に救出されたが、延滞料1500バーツを徴収された。
中国人旅行者は借りたジェットスキーで事故を起こし、店側に修理費として5万バーツを請求された。連絡を受けた中国領事館が県に苦情を申し立てたところ、「修理費」は3000バーツに値下げされた。同様の目にあったオーストラリア人は修理費の支払いを拒否し、レンタル時に渡したパスポートの返却を拒まれた上、店員がホテルまで脅しに来たという。
プーケットのジェットスキー 日本人、中国人からも苦情 | newsclip

在タイ・オーストラリア大使館からプーケットのレンタルジェットスキーに関して改善を求める申し入れも。

タイ南部プーケット県のウィチャイ知事は17日、プーケット島のジェットスキーのレンタルに関し、外国人旅行者から「料金が高い」「事故の際に不当に高い修理費を要求された」といった苦情が相次ぎ、在タイ・オーストラリア大使館からも改善を求める申し入れがあったことを明らかにした。レンタル業者が旅行者からとった金の3割を地元の役人に上納しているという情報もあり、近く取り締まりに乗り出すという。
プーケット島、ジェットスキーのレンタルでトラブル多発 | newsclip

サムイ島でのトラブル

samuiサムイ島チャウエンビーチ

サムイ島チャウエンビーチでは、スイス人男性が5万B請求され、ジェットスキーレンタル業者に刺されるという事件も起きた。

ジェットスキーレンタル業者に刺された事件

25日正午ごろ、タイ湾のサムイ島のチャウェンビーチで、スイス人男性(27)がジェットスキー・レンタル店店員のタイ人男4人(35、32、32、20)から暴行を受け、ナイフで腹を刺されて重傷を負った。警察は4人を傷害などの容疑で逮捕し、取り調べを進めている。
スイス人男性が業者に刺される レンタルジェットスキーでまたトラブル サムイ島 | newsclip

タイ在住者としては非常に残念ではあるが、パタヤ、プーケット、サムイ島というタイを代表する3大ビーチリゾートで、このような事件が頻発している。日本人が巻き込まれた事件も少なくない。
続いては、日本人が被害に遭った事例をご紹介する。

日本人が被害に遭った事例

pattaya

パタヤに卒業旅行に来ていた日本人5人が、16万2,000Bを請求された事例

1、ガス欠した一部破損していまった自覚のあるジェットスキー。94000バーツ。(約280000万超)
2、僕の乗っていたジェットスキー。タバコの箱ほどの塗装が剥がれてしまった様です。15000バーツ。
(約45000円)
3、全く当たってもいないのに塗装が剥がれてしまったと因縁をふっかけられているジェットスキー。
25000バーツ。(約75000バーツ)
4、同じく、全くみに覚えのないのに塗装が剥がれてしまったと言われているジェットスキー。28000バーツ。(84000バーツ)
タイ、パタヤのジェットスキートラブルです!助けて下さい! 私は、現在タイ… | Yahoo!知恵袋

この事例は、最終的にパタヤ市長が仲裁に入り、12万円で話がついたという。

パタヤ市長を介して話を進め、約12万円で話をつけました。
ちゃんと領収書、写真、示談書、ポリスレポート、持ち主のIDコピー、レンタル証明、市長証明など海外旅行保険に提出できる書類などは手に入りました。
タイ、パタヤのジェットスキートラブルです!助けて下さい! 私は、現在タイ… | Yahoo!知恵袋

パタヤ沖のラン島で6万B請求された日本人駐在員の事例

パタヤ沖のラン島は、パタヤビーチに比べて透明度が遥かに高く、多くの外国人観光客が集まる人気の島だ。

koh larnラン島

このラン島でも、日本人がレンタルジェットスキーでトラブル遭い、6万B請求されたという事例があった。最終的にツーリストポリスが仲裁に入り、1,000Bで手を打ったという。

この顛末は3時間に及ぶ睨みあいの果てにツーリストポリスを呼び仲裁に入って貰った。
こちらの強気が功を奏してツーリストポリスは相手のビーチボーイに因果を含めて手を打たせた。見舞金1000バーツを払うことで何とか解決した訳だが、この1000バーツの支払いにも当初こちらは拒否したのが結局は1000バーツで収まったのではないだろうか。
パタヤ駐在報告 ジェットスキーのトラブル多発中! | パタヤの現地旅行社スパーランドのパタヤナビ

ラン島で日本人女性が強盗被害にあった事例 ※2016年9月28日追記

2016年9月24日、ラン島でジェットスキーを借りた日本人女性が、そのジェットスキーの運転手により強姦被害にあった事例。

タイ警察は25日、タイ東部パタヤ市沖のラン島で旅行者の日本人女性を強姦した疑いで、ジェットスキー運転手のタイ人男、ラタナ容疑者(34)を逮捕したと発表した。女性から被害届があった。
警察によると、被害者は24日、容疑者からジェットスキーを借りて親しくなり、2人でバイクに乗って島の観光に出かけた際に被害に遭った。タイ字紙カオソッドなどが報じた。
強姦容疑でタイ人男逮捕、日本人女性が被害届 タイ東部ラン島 | newsclip

パタヤビーチで10万B請求され、支払った日本人の事例

パタヤビーチでのレンタルジェットスキーで、業者から修理代10万B請求され、業者が呼んだ警察が間に入るも、その警察もグルで、そのまま10万B支払ったという。
[注意]友人が被害。悪質な組織ぐるみのパタヤ ジェットスキー詐欺 | ASEAN 海外移住 アジア タイのススメ

このように、あまりにもトラブルが多発するパタヤビーチのレンタルジェットスキーについて、パタヤ観光実業協会では、ジェットスキー自体の禁止を検討しているという。

タイ東部の観光地パタヤの観光実業協会はこのほど、クレームの多いジェットスキーの禁止を含めた処置を検討している事を明らかにした。
パタヤビーチでのジェットスキー禁止を検討 | GLOBAL NEWS ASIA

以上、タイのビーチでのレンタルジェットスキーに関わる事件と日本人が被害に遭った事例をお届けした。
こういった悪徳レンタル業者は、マフィアと見てほぼ間違いないだろう。警察ともグルになっているので業者が呼んだ警察は信用しないほうがよい。必ず自分でツーリストポリスを呼び、保険に加入している方は、保険会社にも連絡しよう。
トラブルを防ぐには、ビーチボーイからは絶対にレンタルしないことだ。
ジェットスキーを楽しみたいという方は、正規の旅行代理店を通してレンタルすることをおすすめする。
レンタルジェットスキーにはくれぐれも注意して、タイのビーチリゾートを満喫して欲しい。

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週末パタヤ暮らしシリーズ

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それではまた明日!