プラユット首相は今週火曜日、暫定憲法44条に基づき、スクムパン・バンコク都知事の後任人事を発表した。

今回もKhaosod Englishから、10月18日12時57分に公開された「プラユット首相、バンコク新都知事にサプライズ人事」という記事を翻訳してお届けする。

なお、記事の翻訳・転載にあたっては、すべてKhaosod Englishより正式に許可をいただいている。 

以下、転載。

プラユット首相、バンコク新都知事にサプライズ人事

バンコク:プラユット・ジャンオーチャ暫定首相は火曜日、自身の強権発動を規定した暫定憲法44条に基づき、スクムパン都知事の後任人事を発表した。

スクムパン都知事が汚職の疑惑で調査を受け、8月に職務停止を命じられてから2ヶ月経った今週火曜日朝、後任の都知事にアサウィン副都知事(65)が任命された。民主党のスクムパン氏はバンコク都知事を2期勤めた。

参考記事(英語):You Just Got 44’d: Prayuth Suspends Bangkok Governor

(『プラユット首相、強権発動でバンコク都知事停職へ』)

前都知事と8人の職員は予算3900万バーツを投じたイルミネーションショー「バンコク・ライト・オブ・ハピネス」の開催にあたっての汚職疑惑で今年8月に会計監査院から起訴された。調査の結果、緊急予算を使い、過去に同様のプロジェクトの受注経験が一切無い企業に発注をかけるなどの不正が行われたことが発覚している。

スクムパン氏はこの主張を否定、会計監査院を名誉毀損で逆告訴し、辞任を拒否した。8月25日に知事報酬支払停止を伴う停職処分を受けて以来、同氏は沈黙を守っている。
新知事に就任するアサウィン氏は、バンコク都内の路上で営業する露店・屋台の撤去運動を強く推進したことでその名が知れ渡っている。この他の業績としてはサパーンレックの玩具・電化製品市場とパク・クロン花市場の廃止などがある。
警察官出身で物怖じせず妥協を許さないアサウィン新都知事は、24年間当局と争議を続けていたマハーカン砦の住人立ち退きを初めて推し進め、現時点で十数軒の家屋が取り壊された。