プラユット首相は金曜日、メディアは政争に関する報道を避け、プミポン国王の死去以降の政府の取り組みに関する取材に注力すべきだと述べた。国民に対しては、悲しみが国を包む中、それでも前進し、また(他国に対して)国家の安定を証明するよう呼びかけた。

今回もKhaosod Englishから、10月21日16時45分に公開された、プラユット首相、「服喪中は政争に関する報道を控えるべき」という記事を翻訳してお届けする。

なお、記事の翻訳・転載にあたっては、すべてKhaosod Englishより正式に許可をいただいている。 

以下、転載。

プラユット首相、「服喪中は政争に関する報道を控えるべき」

バンコク:プラユット暫定首相は金曜日、メディアは政争に関する報道を避け、プミポン国王の死去以降の政府の取り組みに関する取材に注力すべきだと述べた。

プラユット首相はムアントンタニ展示会場で開催されたイベントで、タイは政治的対立から脱却し、13日に88歳で死去したプミポン国王の遺志を引き継ぎ前進していくべきだと国民に団結を呼びかけた。

参考記事(英語)For Nation in Mourning, All Roads Lead to Sanam Luang

「昨今の状況下、メディアは政争について取り上げるべきではない。なぜなら政争など存在しないからだ」プラユット氏は以下のように続けた。「国王陛下のお導きを尊重して政府が現在行っている取り組みについてのみ、機微を察して取り上げるべきだ。頼むから争いを起こさないで欲しい。我々は時間が欲しい。平和のための時間だ」

70年間在位し、多くの国民から父と崇められたプミポン国王の死を受けてタイはいまだ揺らいでいる。今回軍事政権は国王の死後初めて政治的な話題について触れた。

予算会議の中でプラユット氏は「閣僚の助けも必要だ。対立している場合ではない。どこの誰が嫌いという話はもう十分。他人を嫌うくらいなら自分自身を嫌うべきだ。そうすれば他人を煩わせることはない」と語った。

政府は一年間国を挙げて喪に服すことを発表し、すべての報道機関はプミポン国王のドキュメンタリーや評伝を放送することを求められている。

金曜日のスピーチでプラユット氏は国民に対し、悲しみが国を包む中、それでも前進し、また(他国に対して)国家の安定を証明するよう呼びかけた。

「海外の国々はタイ王国がどこに向かうのかを毎日注視している。だから言うのだ。私たちは繁栄と衰退の狭間にいる・・・彼らは知ることになるだろう。タイが平和かどうか、タイが安定しているかどうかを」首相はこのように述べた。

プラユット暫定首相が毎週金曜日に国民に訴えかける番組「Returning Happiness to the People」は、今日からプミポン国王の哲学を啓蒙する番組に変更される。