自分が会社を立ち上げてから、知人から会社設立やビザ取得に関しての相談を受けることが多くなってきた。
僕も会社設立やビザ取得、会計処理に関してはローカルのコンサルティング会社に依頼しているので、自分自身その分野に明るいわけではないのだが、自分の経験をもとに分かる範囲でアドバイスをしている。
観光ビザの取得については、ネットで検索すれば色んな方がブログで記事を書いているのである程度の情報収集はできるが、ビジネスビザ(ノンイミグラントB、以下Bビザ)についてはネット上でもそれほど多くの情報は出ていない。
Bビザが取得できなければタイで就労することはできないので、タイで働く日本人にとっては死活問題である。(Bビザのほかにワークパーミットも必須)
Bビザの更新は厳しくなっているようだが、新規の取得に関しては要件を満たし、しっかりと書類を揃えれば難しくはないとコンサルティング会社からは聞いていたが、実際に手にするまでは不安だった。
個人で起業する場合、日本本社という後ろ盾もないし、出来る限りコストも抑えたいという方がほとんどだと思う。
そのような方のために自分の経験が参考になればと思い、今週は僕がBビザを取得した際の話を何回かに分けて書いていくつもりだ。
ということで第1回目の今回は、Bビザ取得にあたり必要な書類や手順について説明する。

この記事の目次


一般的なBビザ取得の流れ

thai bvisa vientiane

タイのBビザを取得するには以下2つの方法がある。

  • ①在外タイ大使館での取得(ラオス、シンガポール、クアラルンプール、ヤンゴン、日本など)
  • ②タイ国内のイミグレ(入管)にて取得

明らかに②の方が楽なのだが、コンサルティング会社に依頼すると2万バーツ前後の費用が掛かる。①なら実費しか掛からず、節約できるとコンサルティング会社に言われたので、金はないが時間はあった僕は迷わず①(ラオス・ビエンチャン)を選択した。

ちなみに①の在外タイ大使館へのビザ申請の場合、「The letter of consideration of Form WP 3」(通称:トートー3、WP3)と呼ばれる「労働許可の事前申請受理証」を求められる場合がある。あくまでも場合があるなので、必要がない場合もあるということだ。
実は、このトートー3が厄介なのだ。
一般的にタイ企業が日本人(Bビザ取得予定者)を召喚する場合には、タイ企業側が召喚したい日本人(タイ国外にいる)のためにこのトートー3を労働局に申請する。そして召喚される日本人が、このトートー3をFAXかメール、郵送等でタイ国外で受け取り、それを持って在外タイ大使館でBビザを申請・取得する。その後、タイに入国し、ワークパーミット(労働許可証)を取得するという流れになる。
トートー3は、自分がタイ国内にいる間は取得できないということだ。しかもこのトートー3の取得には通常1週間ほど掛かる。つまり、タイ国外に出てからトートー3を受領するまでタイ国外で最低1週間以上待たなければならないということなのだ。
しかも僕の場合、事前には1週間もかかるとは聞かされておらず、ビエンチャンについてからその事実を知り、途方に暮れてしまった。
このような煩わしい事情もあり、時間に余裕がない方にはタイ国内での取得を勧める。

在ビエンチャン・タイ大使館でのBビザ申請に必要な書類

thai bvisa vientiane

ビエンチャンのタイ大使館のホームページ上には、Bビザ申請に関わる必要書類が掲載されている。
http://vientiane.thaiembassy.org/vientiane/en/consular/consular_check/

また、ビザ申請書もホームページ上でダウンロードできる。
以下からダウンロード可能。
VISA APPLICATION FORM

僕の場合、申請にあたり必要なこれからの書類一式はコンサルティング会社に用意してもらった。(Yindeedが依頼しているコンサルティング会社は、必要書類はすべて無料で用意してくれたので、書類作成費用等は掛かっていない)

バンコクからビエンチャンまでの交通手段

VT-JWU

ビザ取得ツアーを利用せずに個人で行く場合、バンコクからビエンチャンまでの交通手段は、主に以下の3パターンとなる。(タイに来たばかりでタイ語が話せない方はフリーペーパーなどによく広告が載っているビザ取得ツアーが手軽でおすすめだ)
それぞれの行き方と所要時間は以下の通り。

①飛行機を利用する場合

バンコクービエンチャン間の直行便は往復7,000Bほどするので、利用する人はほとんどいない。ウドンタニーまでLCCで行き、そこからバスに乗り換えてビエンチャンに向かうルートが最もポピュラーである。

【追記:2016年5月25日】
※2016年7月1日からエアアジアが直行便を就航。片道800〜1500B程度になる予定で、今後はエアアジアを利用することをおすすめしたい。

  • バンコクからウドンタニまで 飛行機:1時間
  • ウドンタニ空港からタイ国境まで ロットゥー(バン):1時間弱
  • ラオス側国境から市内まで タクシー、ロットゥー、トゥクトゥク、バスのいずれか:30分〜1時間

国境がどの程度の混み具合かでトータルの所要時間は変わってくるが、大体4時間前後といったところだ。

バンコク発ウドンタニ行きの飛行機は、タイ航空、バンコクエアウェイズ、エアアジア、ノックエアー、ライオンエアー(タイ)が路線を持っている。
航空券の検索・予約には、僕はいつもSkyscanner(スカイスキャナー)を利用している。

skyscannerhttp://www.skyscanner.jp

Skyscannerアプリ

SkyscannerアプリiTunes Storeからダウンロード
Google Playからダウンロード

今回はライオンエアーが675バーツ(税・サーチャージ込み)で最安値だったので、初めて利用してみた。ちなみに復路も同じくライオンエアーで775バーツだった。

②ビエンチャン直通国際バス

モーチットバスターミナルから出ている国営トランスポート社のビエンチャン直通国際バスが便利。

  • 直通バスの場合:ビエンチャンのタラートサオバスターミナルまで約11時間。国境で乗り換えなし。
  • 1日1本 20時発 料金:900バーツ
  • チケットの買い方:直接バスターミナルで買うか、インターネットでも購入可能。

とても人気のある路線なので当日バスターミナルに行っても売り切れの可能性が高い。事前の購入を強くおすすめする。

チケットは、下記チケットメジャーのウェブサイトからも購入できる。(要会員登録)

ticketmajorhttp://www.thaiticketmajor.com/bus/?la=en

具体的な購入の手順は、以下の記事で詳しくご紹介しているので参考にしていただきたい。

タイの長距離バスをネットで予約してみた。 Thai Ticket Major編

トランスポート社のウェブサイトでも買えるようだが、タイ語オンリーな上にとても分かり辛いのでおすすめしない。

③バス(ウドンタニ、ノンカイ乗り換え)

②の直通バスが売り切れの場合、モーチットバスターミナルからウドンタニもしくはノンカイ行きの長距離バスに乗り、各地のバスターミナルから国境まではトゥクトゥクに乗り換えて行くという方法もある。

  • ウドンタニまで:約7時間 500バーツ前後
  • ノンカイまで:約8時間 500バーツ前後
  • 各バスターミナルから国境までトゥクトゥク:30分〜1時間 100バーツ〜
  • 国境からは①と同じ。
  • チケットの買い方:バスターミナルで購入するかインターネットでも購入可能。

たくさんのバス会社が路線を持っているので、当日でもチケットが買えないということはないと思うが、万全を期すなら事前にインターネットで購入しておこう。

購入には以下の12GO Asia(ワンツーゴーアジア)が使いやすくおすすめだ。

12gohttps://12go.asia/en

12GO Asiaのアプリ

iTunes Storeからダウンロード
GooglePlayからダウンロード

12GO Asiaでの購入手順は、以下の記事で詳しくご紹介しているので参考にしていただきたい。

タイの長距離バスをネットで予約してみた。12Go Asia編

ほかにも鉄道でノンカイまで行くという手段もあるが、バスや飛行機よりも高い上に時間も掛かるので、鉄道の旅で旅情を味わいたいという方以外にはおすすめしない。
個人的には、バスとさほど値段が変わらないのでノックエアー、ライオンエアー、エアアジアなどのLCCを利用するのがベストだと思う。

次回予告

thai bvisa vientiane

必要書類が揃い、交通手段が決まったらいよいよ出発だ。
次回はバンコクからビエンチャン到着までのレポートをお届けする。

それではまた明日!

個人で行く! バンコクからビエンチャンへBビザ取得の旅シリーズ全6回