4月30日、観光庁より訪日外国人消費動向調査2015年1〜3月期の調査結果が発表された。
訪日外国人消費動向調査 平成27年1-3月期の調査結果

概要は以下の通り。

【訪日外国人1人当たりの旅行支出】

■2015年1〜3月期の訪日外国人1人当たりの旅行支出は171,028円となり、前年同期(149,517円)比14.4%増加した。
■全国籍・地域の1人当り旅行支出が増加した主因は、中国の訪日外客数および1人当たり旅行支出の大幅な増加である。中国の1人当り旅行支出は前年同期に比べ20.9%増加し、30万円を超えた。

まさにメディアに取り上げられた通りの“爆買い”だったことが数字でも証明された。
続いては、旅行消費額を見てみよう。

【訪日外国人全体の旅行消費額】

■訪日外国人の旅行消費額は7,066億円。前年同期(4,298億円)比64.4%増加した。2014年10〜12月期旅行消費額5,605億円を超え、1四半期として過去最高値を記録した。
■訪日外客数は413万人であり、前年同期(287万人)に比べ43.7%増加した。

2四半期連続で1四半期としての最高値を更新した。1四半期の旅行消費額が1兆円を超える日もそう遠くはないだろう。
さて、それでは肝心のタイ人はどうだったのか?

訪日タイ人の旅行支出額

thai inbound

■訪日タイ人1人当たり旅行支出:179,276円(前年比19.8%増)
■訪日タイ人数:181,170人(前年比36.6%増)
■訪日タイ人旅行消費額:325億円(シェア4.6%、前年比63.7%増)

国籍・地域別シェアthai inbound

ご覧のとおりタイ人1人当りの旅行支出額は、179,276円となり前年同期を約20%上回った。
主要7カ国(韓国、台湾、香港、中国、タイ、米国、オーストラリア)の中では、タイの1人当たり旅行支出額は、中国(300,434円)、オーストラリア (247,643円)に次いで第3位
旅行消費額(325億円)では、シェアは全体(7,066億円)の4.6%を締め、第6位である。

訪日する外国人の中でも、タイ人は旺盛な消費意欲があるということが言えるだろう。
詳細は観光庁の訪日外国人消費動向調査平成27年1〜3月期の調査結果(PDF)を参照して欲しい。

続いてはタイ人1人当りの旅行支出額の内訳を見てみよう。

【訪日タイ人1人当り支出額(179,276円)の内訳

■宿泊料金:47,329円(前年比3.9%増)
■飲食費:34,787円(前年比4.7%増)
■交通費:24,473円(前年比115.5%増)
■娯楽・サービス費:6,718円(前年比186.4%)
■買物代:65,970円(前年比16.7%)

買物代の支出が、65,970円と最も多くなっている。宿泊料金や飲食費を抑えて、買物代に回すというタイ人観光客が多いということだろう。
今年4月のソンクラーン(タイの旧正月)は春節の中国人に続き、爆買いするタイ人観光客にも大きな注目が集まった。
実際に僕も一時帰国の折に、東京で化粧品を爆買いするタイ人観光客を目の当たりにした。
詳しくは、下記の記事にて。

タイ人観光客が爆買いする化粧品とは? 東京で出会ったタイ人に突撃してみた。

タイ人が選ぶ! 日本に行ったら絶対に買いに行きたいモノとお店8選!

タイ人が選ぶ! もう日本から買ってくる必要のない化粧品5選!

今回の調査結果は、1〜3月分までなのでソンクラーン期間は含まれていないが、次の四半期(4〜6月)も前年を大きく上回ることは確実だろう。
今月20日前後には日本政府観光局(JNTO)から4月の訪日外客数の統計が発表される。今年のソンクラーンは、どれだけのタイ人が訪日したのか? 
Yindeedマガジンでも統計が発表され次第、ご紹介するので楽しみにしていて欲しい。

それではまた明日!