クラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」で、タイの子どもたちを薬物や非行から守るための「サーフィンスクール開講」に対する支援を求めるクラウドファンディングが行われている。
- 【タイ】薬物や非行に走らせない!「サーフィンスクール」で子供達の居場所を|CAMPFIRE
このクラウドファンディングの発起人は、タイ・プーケットのカリムビーチにあるKALIM REEF SURFERS(以下、KRS)という子供向けのローカルサーフィンクラブを運営するボランティア団体。
タイ最大のリゾート地プーケットのサーフィンクラブというと観光客向けに繁盛してそうなイメージがあるが、このKRSは地元の子供たちを非行に走らせないことを目的に設立されたもの。
プーケットでサーフィンを楽しむ子供たち
リゾート地とは言っても、タイの一田舎町であり、決して裕福とは言えない家庭が多いプーケットのローカルビーチ。
両親は生活のため日々一生懸命に働き、子供たちはどうしても夜遅くまで家で一人きり。
やることもなく、一人で寂しい子供は、仲間を求めて外へ出るようになり、やがて小学生でありながらも、飲酒や喫煙、そして薬物を覚えていく。
そんな現状がここにはある。
左:ヌイ氏、右:サンティ氏
カリムビーチで生まれ育ったKRSの主要メンバーであるサンティ氏とヌイ氏の二人は、そんな地元の現状に心を痛め、サーフィンというスポーツを通して子供との交流、サポートをするため2017年にKRSを設立。
カリムビーチというローカルビーチではじめたこの活動は、プーケット全体、そして周りの県の子供たちへと輪を広げていく。
コロナでKRSの活動が苦境に。
小さいながらも大会を主催するなど、順調に活動を広げていたKRSだが、今年に入りCovid-19がプーケットを直撃。観光産業は完全にストップし、街は壊滅的な状況に陥ってしまった。
KRSの活動を支えてきた地域の会社や人々も経済的に苦しい状況に。
プーケットの観光がストップしてからすでに半年以上が経過。収入を失った主要メンバーの自費で運営を続けるというのも無理な状況に追い込まれている。
そこでKRSは、ボランティア活動の資金を継続的に調達するべく、ローカルの子供たち以外を対象にしたサーフィンスクールの開講に動き出す。
今回のクラウドファンディングは、そのサーフィンスクールの運営費の支援を求めるものなのである。
ここまでお読みいただき、興味を持っていただいた方は、ぜひ下記CAMPFIREのページから当クラウドファンディングの詳細をご覧いただきたい。
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10月中旬、パトンビーチにスクールを開講
プーケット・パトンビーチにスクールを開講2020年10月中旬現在、すでにメンバーの私物のボードを使用してスクールは開講している。場所はプーケットで最も観光客が集まるパトンビーチ。これ以上ない立地である。
Covid-19の影響で一般の観光客がプーケットを旅行で訪れるようになるには、正直まだまだ時間がかかるだろう。
普通なら投げ出してしまってもおかしくない状況だが、それでも子供たちのために新しい取り組みに挑戦する彼らの活動に、ご支援をいただけたら嬉しい。
KRSボランティアの一人であるマイさん
最後に、KRSのボランティアスタッフとして活動する日本人女性のマイさんからの一言。
マイ:プーケットは観光が主要産業であるため、コロナ前はメンバーの殆どが日本人の観光客の方と関わる仕事をしていました。レベルはバラバラですが、日本語が出来るメンバーも数名います。
タイ、プーケットと距離は遠いですが、プーケットにとって日本は古くから親交のある特別な国だと感じています。
日本の皆さまに私たちの活動を知っていただき、子供達の健全な育成に一緒に関わっていただくことで、またいつか皆さまが訪れるプーケットがより良いものになりますよう、ビーチがさらに美しいものでありますよう、そして私たちと一緒にサーフィンという素晴らしいスポーツを楽しんでいただける機会がありますよう、願っています。
当クラウドファンディングの詳細またはご支援は下記ページよりお願いいたします!
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