現在、服喪期間のタイ・バンコク。すでに飲食店などのサービス業は通常営業に戻っている店がほとんどであるが、イベントやコンサートなど、エンターテイメント性の高いものは延期や中止が決定している。
今回はそれらの営業および開催状況についての最新情報を、Khaosod Englishより翻訳してお届けする。
なお、記事の翻訳・転載にあたっては、すべてKhaosod Englishより正式に許可をいただいている。
以下、転載。
服喪中のバンコク – できることとできないこと、開いているところと開いていないところ【10月18日更新版】
バンコク:先週木曜日のプミポン国王の死後、政府当局は30日間の娯楽の自粛を求めた。
「外部から見えない屋内」であれば娯楽イベントの開催は可能との政府当局の声明に関わらず、多くの民間セクターがこれまでに自粛を決めている。イベントの多くはキャンセルされ、新たな指針発表まで休業を決めた施設・店舗も見られる一方、特別なイベントをキャンセルするのみで通常通りの営業を続けるといった判断を下すケースも多い。
これはバンコクの住人にとって何を意味するか。開業しているのはどこか。休業しているのはどこか。我々はこれまでに集めた情報を改めて洗い出し、更新した。今もやはり基本ルールは「行く前に確認」だ。
レストラン・カフェ
- 多くのレストランおよびカフェは通常営業しているが、休業を発表した店舗もあるため予め確認すべき。
映画館
- すべての映画館は通常営業しているが、コメディなど一部の映画は上映されない。
アルコール
- アルコールは通常通り午前11時から午後2時、午後5時から深夜0時まで販売されている。
クラブ
- 営業している店舗もあれば休業している店舗も。やはり事前確認が必須。トンローのBeam、シーロムのWhitelineは新たな政府発表までの休業を表明。Glow Nightclubはすべてのイベントを中止。
バー・ナイトライフ
- 娯楽施設は「外部から見えない屋内」であれば営業を許可されているが、大きな音での音楽の再生・演奏は期待できず、かつ深夜0時でほとんどの店舗が閉店。
テレビ
- いくつかの海外メディアへの検閲、エンターテインメント色の強いプログラムの自粛以外は通常通り放映。
コンサート
- 10月26日に予定されていたスコーピンズの50周年世界ツアーは中止、10月30日までThai Ticket Majorで全額返金が受けられる。
- 10月22日に予定されていたカオソッド主催のLegend of the Rock Starsコンサートは中止、Thai Ticket Majorで返金が受けられる。
- 今月中の韓流アーティストのコンサートとファンミーティングはすべて中止、10月29・30日のビッグバン、11月5・6日のJYP、11月12日のFT Islandのコンサートも中止。
- 直近で発表された来年2月28日のガンズアンドローゼズのコンサートは現時点で変更は見られない。主催者は変更がある場合にはウェブサイトで発表するとしている。
- 来年1月14日のブライアン・アダムスのコンサートは新たな政府発表まで延期。
祭事・フェスティバル
- 11月に予定されていた第14回World Film Festival of Bangkokは1月に延期。
- パフォーミング・アーツ・フェスティバルで年内に開催予定だった60以上のステージは中止が決まっている。The Bangkok Theare Festivalは金曜日、返金の予定があると発表。
- 11月12日に予定されていたSudio Lam、Trasher、Dudesweet、Tempoのコラボレーションイベント、The Urban Music Festivalは中止。
- 12月10日から12日まで開催予定だったThe Bangkok Street Show 2016は中止。
- 11月5日から12月5日まで予定されていたコーン(タイの伝統仮面舞踏劇)の舞台「The Allegiance of Phiphek」は中止。
- Bangkok Underground Film Festivalは新たな政府発表まで中止。
特別行事
- 11月6日から15日まで予定されていたチェンマイのイーペン祭り(空に灯篭を揚げる伝統行事)は
中止。
※イーペン祭りは中止から一転、開催が決定している。(追記:明石) - 10月15日から24日まで予定されていたノーンカイのNaga Fireball Festival(またの名『ブンファイパヤナック』)は伝統行事を残し、エンターテインメント色の強い行事は中止。
- 10月24日にクイーン・シリキット国立会議場で予定されていたThe book expoは予定通り開催するが、すべてのテレビ中継とエンターテインメントイベントは中止。
- 10月17日から23日まで予定されていた第31回King’s Cup Sepak Takraw World Championshipは開催。
ハロウィーン
- ほとんどのイベントは中止が決定。詳細はこちらの記事を参照のこと。
- 11月4日から6日まで(サイアム・パラゴン内の)ロイヤル・パラゴン・ホールで予定されていたThe Bangkok Gourmet Festivalは無期限の延期。
政府サービス
- 王宮とワット・プラケオは(王室行事のため)一時的に休館。王宮のサハタイ・サマコム・パビリオンが国王への弔問用に10月20日までの期間、午前8:30から午後4時まで開放されている。
移民局(イミグレーション)
- すべてのオフィスが通常営業 学校・大学 試験スケジュールに変更も無く通常通り。
舞台
- Rachadalai Theatreは10月の「Lordlai Mangkorn The Musical」をすべてキャンセルし、11月17日から12月18日までの予定に変更。劇場もしくはThai Ticket Majorでチケットの無償変更が可能。
- Siam Pic-Ganesha Theatreで予定されていた「Firefly’s Tales The Musical」は今後の13公演を中止。Thai Ticket Majorでチケットの払い戻しが可能。
- 王家のソムサワリー妃が出演の「Butterfly Lovers The Musical」は残りの5公演を中止、Happy New Year Mr. Smithは残りの5公演を11月19日から23日に変更。
Additional reporting by Chayanit Itthipongmaetee, Lobsang Dundup Sherpa Subirana and Asaree Thaitrakulpanich
- 出典:Khaosod English WHAT’S CANCELED, CLOSED AND OPEN IN BANGKOK DURING MOURNING PERIOD (UPDATED) – October 14, 2016 12:19 pm (updated October 18, 2016 4:30 pm)
- 著者:Kaewta Ketbungkan, Staff Reporter
- 翻訳:Ryota Nomura