今月から乾季に入り、カラッと暑い日が続いているバンコク。日中は汗ばむ陽気ながら日が落ちれば涼しく、夜はエアコン要らずで最高の気候だ。
乾季と言えば、ナイトマーケットの季節でもある。タイでは乾季に限らず年中ナイトマーケットが開催されているが、夕方から雨が降ることの多い雨季よりも乾季のほうがナイトマーケットを楽しめるのは間違いない。
バンコクには常時10箇所以上のナイトマーケットがあり、ひとつひとつのナイトマーケットについては今後、「バンコクのナイトマーケット」というシリーズで紹介していこうと考えている。

今年は、「インスタ映え」というワードが流行語に選ばれた。インスタグラムユーザーはインスタ映えするモノや場所を常に探している。タイのナイトマーケットはカラフルなドリンクや巨大なフードなど見た目重視のものが多く売られ、インスタ映えの宝庫と言える場所。

ナイトマーケットは散策するだけで十分に楽しめる。だが、それだけではもったいない。ナイトマーケットは“上から眺める”という楽しみ方もあるのだ。
そこで今回は上から眺めても楽しめる、インスタ映え抜群のバンコクの3つのナイトマーケットをご紹介しよう!

この記事の目次


インスタ映えNo.1! タラート・ロッファイ・ラチャダー

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タラート・ロッファイ・ラチャダー:筆者撮影

「ナイトマーケットを上から眺める」という新しい楽しみ方を生み出したのが、このタラート・ロッファイ・ラチャダー(鉄道市場ラチャダー)だ。

2015年1月にMRTタイカルチャーセンター駅近くにオープンしたこのナイトマーケットは、本家シーナカリンのタラート・ロッファイよりも規模は劣るが、アソークやシーロムから地下鉄で一本で行けるというアクセスの良さで人気に火がついた。
巨大バミー屋や手づかみで食べるシーフード屋など、マーケット内にはインスタ映えするポイントが無数にあり、ぶらぶらと歩いているだけでも十分に楽しめる。

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タラート・ロッファイ・ラチャダー:筆者撮影

そんな魅惑のタラート・ロッファイ・ラチャダーを一望できる絶景スポットから見た光景が上の2つの写真だ。

広大な敷地に隙間なく立ち並ぶカラフルなテントは、上から見るとまるで宝石箱のような息を呑む美しさ。
マーケットのすぐ横に位置するショッピングモール「エスプラネード」の駐車場からこの絶景を眺めることができる。
文句なく今バンコクで一番インスタ映えするナイトマーケットと言えるだろう。

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  • 名称:タラート・ロッファイ・ラチャダー
  • 住所:Ratcadaphisek Road (エスプラネード裏)
  • アクセス:MRTタイカルチャーセンター駅から徒歩3分
  • 営業時間:火〜日曜 17時〜25時
  • Facebook:https://facebook.com/taradrodfi.Ratchada/
タラート・ロッファイ・ラチャダーMAP

第二のタラート・ロッファイとなるか?! タラート・ネオン

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タラート・ネオン・ナイトマーケット:筆者撮影

巨大衣料品市場として知られるプラトゥーナム市場。そのすぐ近くに昨年12月にオープンしたタラート・ネオン・ナイトマーケット。
場所柄、中国人観光客をターゲットにしたナイトマーケットだと思うが、タイ人の若者客も多く、徐々に賑わいを見せ始めている。と言ってもタラート・ロッファイに比べて店のラインナップは見劣りし、見どころは少ない。このタラート・ネオンこそ、上から見たほうが楽しめるナイトマーケットだろう。
上の写真はマーケットに隣接する「Berkeley Hotel」の駐車場からの眺め。タラート・ロッファイ・ラチャダーに比べて数分の一の規模でカラフルさも劣るが、眺めとしてはなかなかのもの。

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タラート・ネオン・ナイトマーケット:筆者撮影

タラートロッファイよりも撮影スポットとマーケットの距離が離れているので、スマホではなくデジカメがあればより美しい写真が撮れる。
プラトゥーナムやプラチナムショッピングモール、セントラルワールドまで徒歩圏内なので、このエリアに来た際は立ち寄ってみてはいかがだろうか。

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タラート・ネオン・ナイトマーケット:筆者撮影

  • 名称:タラート・ネオン・ナイトマーケット(Talad Neon Night Market)
  • 住所:ペッブリー通りソイ23と29の間
  • アクセス:BTSチットロム駅から徒歩10分
  • 営業時間:16時〜24時 毎日
  • Facebook:https://facebook.com/taladneon/
タラート・ネオンMAP

学生とムスリムの街、ラムカムヘンのナイトマーケット

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ラムカムヘン・ナイトマーケット:筆者撮影

スクンビット・ソイ71(ソイ・ピディ、プラカノン通り)を車で北上すること約15分、ラムカムヘン通り沿いに突如として現れるラムカムヘン・ナイトマーケット(タイ語ではゴー・ゴー・トーと呼ぶ)。
ラムカムヘン大学に隣接していることもあり、客層は学生がメイン。それとムスリムの姿も多く見られる。ラムカムヘンには巨大なムスリムコミュニティがあり、このナイトマーケットだけでなく、ラムカムヘン通りを歩いてるとたくさんのムスリムを見かける。

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ラムカムヘン・ナイトマーケット:筆者撮影

このナイトマーケットは残念がら近くに上から眺められるスポットはない。この写真は歩道橋からの眺めである。テントは白一色で、先にご紹介した2つのナイトマーケットに比べるとカラフルさに欠けるが、規模はタラートネオンよりも大きい。

売られているものはチープなものばかりで、あまり興味をそそられるものはない。タラートロッファイやタラートネオンに比べて外国人慣れしていない店主や売り子が多く、カメラを向けると照れながらも笑顔で応えてくれるのが嬉しい。そんな素朴なコミュニケーションがこのマーケットの魅力だと思う。今回紹介した3つの中では最も「昔ながらのタイらしさ」を味わえるナイトマーケットだ。

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夜のラムカムヘン通りは屋台で埋め尽くされる:筆者撮影

もしラムカムヘン・ナイトマーケットに来ることがあれば、ぜひラムカムヘン通りも散策して欲しい。
ナイトマーケット周辺のラムカムヘン通りには露店や屋台、商店がずらりと軒を連ね、夜も活気は衰えない。ラムカムヘン通り自体がマーケットなのだ。

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ラムカムヘン通りで見かけたムスリムの女子学生:筆者撮影

観光客向けのものは何もない。そこには人々の暮らしがあり、アジアの喧騒がある。
スクンビットやサトーンといった外国人向けに洗練された街とは全く異なる、飾らないバンコクの一面を垣間見ることができるだろう。

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ラムカムヘン・ナイトマーケット:筆者撮影

  • 名称:ラムカムヘン・ナイトマーケット(ゴー・ゴー・トー)
  • 住所:2345/1 Ramkhamhaeng Rd
  • アクセス:BTSエカマイ、プラカノンから車で約20分(空いていれば)、センセーブ運河ボート「Mahadthai(マハタイ)」船着き場から徒歩5分
  • 営業時間:16時〜23時 水曜休
ラムカムヘン・ナイトマーケットMAP

以上、上から見るとインスタ映え抜群なバンコクの3つのナイトマーケットをお届けした。

1番目のタラート・ロッファイ・ラチャダーがやはりずば抜けているが、ほかの2つもまた違った魅力がある。今度ナイトマーケットに行くときは、上からの眺めを意識して周辺の建物にも目を向けてみてほしい。あなただけの絶景スポットが見つかるかもしれない。