朝晩だいぶ涼しくなり、乾季の訪れを感じる今日のこの頃。涼しくなったとは言ってもここは常夏の国タイランド。日本のように四季を感じることは難しい。
日本は今は秋。紅葉や旬の食材、スポーツなど様々な楽しみがある季節だ。
バンコクでもなんとか「秋」を感じることはできないものだろうか、と考えていたところにちょうど栗田ミカンから記事が届いた。なんでもバンコクで秋を満喫するための方法があるらしい。
それでは今回は、栗田ミカンからの寄稿記事をお届けする。みなさんがバンコクで少しでも秋を感じることができますように。

(以下、寄稿記事)

この記事の目次


バンコクで「◯◯の秋」を満喫する5つの方法

10月も半ばへと差しかかり、季節はすっかり秋です。乾季と雨季しかないタイにいると忘れてしまいそうになりますが、思い出してください、今は秋です。
タイに住んでいると紅葉狩りに行ったり、コートを着たりすることはできませんが、バンコクでもなんとか秋らしさを満喫できないものか……と考えているのは私だけではないと思います。
そこで今回は、バンコクで「◯◯の秋」を満喫する5つの方法と題して、バンコクでも秋を感じられるかもしれないイベント等を5つのカテゴリーでご提案します!

1. 芸術の秋

bacc
Photo:BACC

東京ほど美術館は多くない印象のバンコクですが、アクセスのいいところで言えばBTSナショナルスタジアム駅前のBACC (Bangkok Art and Culture Centre)やエンポリアムデパート内5階にあるTCDC、BTSチットロム駅からほど近いソイ・トンソンにある100 Tonson Galleryなどで、コンテンポラリー・アートを中心に、タイをはじめアジアの若手アーティストによる作品に出会うことができます。
かなりの郊外ながら趣味の良さが評判のArdel Galleryは雰囲気の良いカフェが併設されていて、遠出の価値ありです。
タイの歴史民俗博物館的なMuseum of Siamは、「タイのことをもっとよく知りたい!」という方にはオススメですが、のんびり鑑賞する系ではないので、行くなら張り切って行ったほうが楽しめます。
ミュージアムショップ好きの私としては、アジアではバンコクにしかない、The Metropolitan Museum Shopもオススメスポット。ニューヨークのMETでしか買えないと思っていたグッズがバンコクでも実は買えたという、うれしいような悲しいような、ちょっと複雑な感覚が味わえます。
TCDCでは10月17日と24日の土曜、ジャズイベントが開催されるようです

TCDCPhoto : TCDC

また、10月18日(日)までの開催と残りわずかですが、世界各国の由緒あるバレエ団やオーケストラのステージがお手頃価格で観劇できるBangkok’s 17th International Festival of Dance & Musicは良質な演劇に触れたい方に一押しのイベント。
そしてオーケストラといえば、Bangkok Symphony Orchestraが毎年11月から2月にかけてルンピニ公園で行う“Concert in the park”では、なんと無料でプロによる演奏が楽しめます。期間中の日曜夕方に開かれるのですが、毎週ではないので開催日は要チェックです。今年はまだ公式サイトに情報がアップされていないので、更新に期待したいところ!

orchestraPhoto : Bangkok Symphony Orchestra

“Concert in the park”の様子。夕方の公園で、気軽に良質な音楽が聴けるなんて贅沢!

2. スポーツの秋

bkk marathon
Photo : National Jogging Association of Thailand Facebook

深夜、王宮前でスタートを切るバンコクマラソンが11月15日(日)に開催されます。日本から参加する方も多いという人気のマラソン大会で、残念ながらエントリーは既に終了しています。ほかにも歴史ある世界遺産を走るというアユタヤマラソンが12月6日(日)に、北部ならではの涼しい気候のなか走れるチェンマイマラソンが12月20日(日)に開催予定で、こちらはまだエントリーが可能です!


アユタヤ・マラソン動画

世界遺産の遺跡の中を走れるなんて、日本ではできない経験ですよね!

3. 食欲の秋

Serendib tea room
Photo : Serendib tearoom Facebook

秋スイーツの王様といえばモンブラン。毎年あちらこちらとモンブランを探し歩いているのですが、5つ星ホテルのパティスリーでも、トンロー界隈のお洒落なカフェでも、日本レベルのモンブランに出会うのは簡単ではありません。
そんな中、日本人姉妹が営むスクンビット・ソイ23のSerendib tearoomでモンブランを出されている模様! スリランカで買い付けるセイロンティーに手作りのカレー、クリームが絶品のシュークリームが名物のこちら。この時期はかぼちゃタルトもあるそうなので、私も秋スイーツを求めに行きたいと思います。

4. 読書の秋

the jam factory
Candide Books & Cafe

BTSシーロム線クルントンブリー駅から徒歩圏内、チャオプラヤー川沿いのミレニアムヒルトンそばの倉庫を、タイ人建築家のDuangrit Bunnang氏がリノベートして作ったTHE JAM FACTORY。ここに入っている書店のCandide Books & Caféには、タイ語が読めなくても思わずページをめくってみたくなってしまう、魅力的なタイのアートブックや旅行、レシピ本などが並んでいます。カフェが併設されているので、コーヒーを片手に読書の秋にふけることができるかも?
同じTHE JAM FACTORY内には質の良い家具や雑貨のセレクトショップanyroomと、お洒落なのに気取らない雰囲気が魅力のタイフード・レストランThe Never Ending Summerも併設されており、のんびり過ごせます。

the jam factory
THE JAM FACTORY
大きな菩提樹を取り囲むようにカフェやレストラン、ギャラリーがある。

5. 買物の秋

big bih
Photo : BIG+BIH

買物の秋? そんなのあったっけ? という感じですが、今年も半年一度、春と秋に開催されるBIG+BIH(Bangkok International Gift Fair and Bangkok International Houseware fair 2015)がBITEC(バンコク国際貿易展示場)で開催されます。メインはBtoB向けの大規模な商談会ですが、10月22日(木)と23日(祝)の2日間は一般向けにオープンされ、タイのインテリアや雑貨、スパグッズなどのアイテムが特別価格で小売販売されます。デパートでも売られている人気ブランド、GINGERの食器などもかなりの割引率で買うことができるので、お土産のまとめ買いに来る人も多いよう。木曜は平日ですが両日ともに夜は21時まで開いてますよ!

雨季が最後の粘りを見せるこの時期のバンコクですが、この時期ならではイベントや注目スポットでリフレッシュしてみてはいかがでしょう。