日本のマスメディアでも報道されているとおり、バンコク・シリラート病院に入院中のプミポン国王の容態が不安定な状態が続いている。シリラート病院には、プミポン国王の容態が不安定という第一報があった今週日曜日から、国王のご快復を願うタイ人が集まり、祈りを捧げている。
long live the king

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病院を訪れる多くのタイ人は、国王の誕生日の色である黄色、そして国王の健康を祈る色であるピンク色の服を着用している。
昨日夕方には、国王の長男であるワチラロンコン皇太子、次女のシリントーン王女、長女のウボンラット王女、三女のチュラボーン王女ら王族がシリラート病院にお見舞いに駆けつけた。

昨日午後には、16時からプラユット首相による緊急会見が行われるという情報がSNS上を駆け巡り、騒然となった。
16時、多くの人がTVに釘付けになったが、会見は行われなかった。

インターネットでも以下のサイトからタイのTVをリアルタイムで試聴することができる。

http://www.adintrend.com/hd/ch3

そして昨夜20時、タイ王室事務局からプミポン国王の容態についての公式発表が行われた。

10月12日(木)20時、王室事務局より公式発表

内容は以下のとおり。

タイ宮内庁は12日夜、バンコク都内のタイ国立シリラート病院に入院中のプミポン国王(88)の容態について、依然として不安定な状態が続いていると発表した。
血圧低下、脈拍数の上昇、酸性血症、肝機能の異常などの症状がみられ、抗生物質の投与、持続的腎代替療法(CRRT)による治療、人工呼吸器の使用などを行っている。
タイ国王、容態不安続く 王族が見舞い | newsclip

昨日のシリラート病院の様子

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プミポン国王が入院する病棟前に集まる人々

今、タイの歴史が大きく動こうとしている。僕も実際に昨日18時頃からシリラート病院に足を運んだ。

昨日、Facebook上でシリラート病院からライブ配信をした際の動画をご覧いただきたい。

20時には、再度全員によるお祈りが捧げられた。

涙を流し、時には嗚咽を漏らしながら祈りを捧げる方の姿も見られた。

戦後という激動の時代を乗り越え、民主主義国家としてのタイの現代の礎を築いたプミポン国王。現在では、タイ近代化の父であり、タイ王朝3大王の一人に数えられるチュラロンコーン大王(ラーマ5世。プミポン国王の祖父にあたる)に匹敵する名君と謳われている。
偉大なる王としての威厳、タイ国民の父としての慈愛、その優れた人格と知性で国民からの畏敬と敬愛を一身に集めるプミポン国王。今回、シリラート病院を訪れ、熱心に祈りを捧げるタイ人の姿を見て、改めてその存在感の大きさを肌で感じた。
21時過ぎに病院を後にしたが、祈りを捧げるタイ人の来訪が途絶えることはなかった。

プミポン国王のご快復を、心からお祈り申し上げます。

LONG LIVE THE KING

シリラート病院地図