BTSアソーク駅とMRTスクンビット駅が交差し、どこへ行くにも便利なアソーク。今や観光客の宿泊エリアとしても一番人気になったのではないだろうか。

6月以降、日本から友人がバンコクに遊びに来るようになったが、その多くがアソークに宿を取っていた。

アソークがここまで人気になった理由として、交通の利便性が真っ先に挙げられるが、次点としては、駅直結のショッピングモール「ターミナル21」の存在だろう。

最近、海外旅行系YouTuberもバンコクによく来ているが、その多くがターミナル21を紹介している。在住者御用達のショッピングモールは、プロンポンのエムクオとエンポリだが、観光客にはターミナル21なのだ。

ひと昔前はMBK一択だった気がするが、今はターミナル21のほうが人気がある。

駅直結というロケーション以外にターミナル21の何がそんなに観光客を惹きつけるのか、今一度考えてみた。

この記事の目次


ターミナル21が人気の5つの理由

ターミナル21アソーク

左はBTSアソーク駅、真ん中のビルがターミナル21

僕が考えるターミナル21が人気の理由は次の5つ。

①駅直結というロケーション

②高級路線ではない庶民的なお店が多く、価格交渉も楽しめる

③格安フードコート

④スーパーマーケット

⑤レストランが充実

①のロケーションについては言うまでもなく、また③の格安フードコートについてもいろんなブログやYoutubeで紹介されているので、今回は②④⑤について紹介していきたい。

それではまず、「高級路線ではない庶民的なお店が多く、価格交渉も楽しめる」という点から。

ターミナル21の魅力「庶民的なお店が多く、価格交渉も楽しめる」

ターミナル21アソーク

ターミナル21名物「3フロアぶち抜きエスカレーター」

ターミナル21とプロンポンのエムクオ&エンポリが大きく異なるのは、前者は庶民的なお店が多く、後者は高級路線のお店が多いということだろう。

ターミナル21の主なターゲットは外国人観光客やタイ人のオフィスワーカーだが、エンポリ&エムクオはプロンポンという場所柄、タイ人の富裕層や日本人含む外国人駐在員を主なターゲットとしている。

客層もひと目で分かるほど違う。ターミナル21のほうがより多様な国籍の客を見かけるのだ。

決して広々とは言えない店内は、アジア系、アラブ系、欧米系、アフリカ系など世界中からの観光客で溢れかえっている。

ターミナル21アソーク

各フロアに小規模店舗が立ち並ぶ

そんな世界中からの観光客がタイに求めているもの。その1つは、コスパ抜群のタイっぽい雑貨やお土産。

ターミナル21はそんな雑貨や衣服を扱う小規模店舗の集合体なのである。どこかチャトチャックウィークエンドマーケットのような雰囲気もないことはない。

今は廃れてしまっているが、川沿いのアジアティーク・ザ・リバーフロントとも似た雰囲気だ。

高級路線のエムクオやエンポリではありえない、「値引き交渉」もここでは楽しめる。

そんなタイらしい駆け引き含めたショッピング体験が、ターミナル21の魅力ではないだろうか。

スーパーマーケットでお土産をGET!

ターミナル21アソーク

グルメマーケット

地下階にあるスーパーマーケット「グルメマーケット」は高級路線のスーパーだが、ドライフルーツやスナック、化粧品など、バラマキ土産の買い出しに重宝する。

僕がお土産としてよく買うのは、ドライマンゴーとスナック類、オーガニック食品など。

陳列されている場所を見ても、これらが人気の品なのだろう。

がっつり買い物をしたいならエムクオやエンポリ、サイアムパラゴンのグルメマーケットのほうが、遥かに規模がデカくオススメだが、急ぎの買い物なら小規模なターミナル21のグルメマーケットのほうが迷う心配がない。これはこれで便利なのだ。

ターミナル21でタイ料理ならサボイ一択

サボイ

ターミナル21の5階にあるサボイ

ターミナル21では、和食、洋食、タイ料理、ファストフードと、多様な国籍に対応できるようレストランが充実しているが、やはりタイに来たらタイ料理店に駆け込みたいもの。

僕が日本から来た友人をよく連れて行くのが、ローカルにも人気のタイ料理店「サボイ」である。

スクンビット・ソイ26にある系列店「サボイシーフード」では699Bで本格タイ料理が食べ放題のブッフェをやっていて、在住者からも人気が高いが、プロンポン駅から少し離れており、バンコクに不慣れな観光客には、ほんの少しばかり敷居が高い。

その点、ブッフェこそないものの駅直結のターミナル21内にあるこちらのサボイなら、初めてバンコクに来る人でも迷う心配がない。

6月、7月と日本から来た友人とここで待ち合わせをしたが、皆迷わず来店できた。

サボイ

ガラス張りで開放感のある店内 

今はGrabという便利なアプリがあるので多少立地が悪くても迷わずたどり着くことができるかもしれないが、駅から離れていると、今度は渋滞に巻き込まれるというリスクもある。雨季ならスコールで身動きが取れなくなる可能性もある。

そんなとき、BTSでもMRTでもアクセスできるアソーク駅直結のサボイはめちゃくちゃありがたい存在なのだ。

もし在住者のあなたが、日本から来る友人とタイ料理店で待ち合わせをするなら、サボイのターミナル21店を強くオススメしたい。

サボイで間違いない料理

サボイ

景色がいい窓際の席がオススメ

そんなサボイで僕がよく注文するのが次の6品。

  • ヌアプーパッポンカリー
  • トムヤムシーフード
  • ガパオムーサップ(豚肉のガパオ)
  • ソムタムタイ
  • ガイヤーン(焼き鳥)
  • キャベツのナンプラー炒め

サボイ

ヌアプーパッポンカリー(520B)

サボイのプーパッポンカリーは油少なめで、いくらでも食べられるほどの旨さ。殻ありのプーパッポンカリーより蟹の身だけを使ったヌアプーパッポンカリーのほうが食べやすくてオススメ。

日本から来た友人グループはヌアプーパッポンカリーにドハマりし、おかわりにおかわりを重ね、3皿完食。(笑)

サボイ

トムヤムシーフード(300B)

サボイのトムヤムは程よい辛さで、日本人好みの味付け。酸味と甘味、辛味のバランスがよく、トムヤムが苦手な人でも一度はチャレンジしてみてほしい。

サボイ

ガパオムーサップ(150B)

日本人に一番人気のタイ料理といえば、ガパオ。個人的にはガパオは豚ひき肉(ムーサップ)一択で、できることならライスに載せたガパオライススタイルでいただきたい。

今回はもち米を頼んだのでライスがないが、ぜひライスありで注文してほしい。

サボイ

ソムタム(110B)

ソムタムもいくつか種類があるが、やはりオーソドックスなソムタムタイがお気に入り。辛さは唐辛子(プリック)2つか3つで注文することが多い。辛いのが苦手なら唐辛子1つ(プリック・1メット)と注文しよう。

サボイ

ガイヤーン&カオニャオ(175B)

ソムタムのお供に欠かせないのが、もち米とガイヤーン(焼き鳥)。ガチガチのイサーン料理店と比べればもちろんマイルドな味わいだが、誰でも食べやすく、頼んで後悔しない一品である。

サボイ

キャベツのナンプラー炒め(160B)

最後はキャベツのナンプラー炒め。これはタイ料理というかタイ中華だが、キャベツの甘味がナンプラーによって引き立ち、ご飯やビールのお供に欠かせない一皿だ。

他にもプラーガポン(スズキ)の姿揚げやラープ・ムー(豚肉の香草あえ)など、好きなメニューを挙げれば切りがない。ぜひアナタのお気に入りの一品を見つけてほしい。

サボイにはデザートやコーヒーもある

サボイ

ココナッツアイスのアフォガード(200B)

僕がサボイを推すのには他の理由もある。それはデザートが充実し、食後のコーヒーまで楽しめるということ。

最近のタイ料理店では、インスタ映え用のデザートがある店も増えてきているが、サボイはその元祖ともいうべき存在。デザート、ソフトドリンクには力を入れていて、カフェのような品揃えなのだ。

サボイ

アイスアメリカーノ(120B)

僕は下戸なのでアルコールは飲まないが、甘いものとコーヒーは大好物。夕食後には必ずデザートを食べ、コーヒーを飲む。タイ料理店でその両方が楽しめるのは、バンコクでもそう多くはない。食後にカフェに移動する必要がないのはありがたい。

というわけで今回はターミナル21が観光客に人気な理由の考察と、オススメのタイ料理店「サボイ」をご紹介した。

ターミナル21に来たらぜひサボイのヌアプーパッポンカリーを試してほしい。ただし中毒性が高いのでご注意を!(笑)

サボイ ターミナル21アソーク店詳細

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