バンコクの3大寺院として知られるワット・プラケオ、ワット・ポー、ワット・アルン。バンコクを訪れる観光客の多くが参拝する屈指の観光名所である。
3大寺院は全てバンコク旧市街に位置している。旧市街には3大寺院に勝るとも劣らない歴史ある美しい寺院が数多く存在する。
だが、多くの観光客は3大寺院だけを訪れて満足してしまっていないだろうか。また、在住者の方でも、「バンコクに暮らし始めた当初に3大寺院を訪れて以来、旧市街には足を踏み入れていない」、という方もいるのではないだろうか。
そこで今回は、バンコク旧市街の東側を中心に、3大寺院以外のぜひ訪れて欲しい5つの寺院をご紹介したい。
ただ紹介するだけでは面白くないので、バンコク旧市街の街歩きを楽しみながら進めていきたい。
この記事の目次
- そもそもバンコク旧市街ってどこ?
- 街歩きには、インクリメントP社のオンライン地図を使用
- バンコク旧市街の東側へは、センセーブ運河ボートがオススメ!
- 旧市街を一望できる黄金の丘、ワット・プーカオ・トーン
- 家具屋が集まるボリパット通り
- 仏具屋が集まるバムルン・ムアン通り
- バラモン達の巨大ブランコ、サオチンチャー
- タイ国内で最高位の仏教寺院、ワット・スタット
- 圧巻のウィハーン
- 豪華絢爛なゴシック様式の本堂が美しい、ワット・ラチャボピット
- Feung Nakorn Balconyでひと休み
- 日本と縁の深い隠れた名刹、ワット・ラチャプラディット
- グルメの街、タナオ通り
- タイのシャンゼリゼ通り、ラチャダムヌン・クラン
- 民主主義の象徴 民主記念塔
- 鋼鉄の城、ロハ・プラサート(ワット・ラチャナダー)
- 旧市街随一の行列ができるパッタイ専門店、ティップサマイ
- アソーク船着場からパーンファー・リーラート船着場への行き方
そもそもバンコク旧市街ってどこ?
赤で囲ったエリアがバンコク旧市街
「そもそもバンコク旧市街ってどこ?」と疑問を持つ方も多いと思うが、タイ政府観光庁によると、旧市街は以下のエリアのことを指す。
北─西─南はチャオプラヤー川、東はローブクルン堀で区切られたエリアのこと。別名「ラタナコーシン島」とも呼ばれます。面積およそ4.1平方キロメートルの中心には、旧王宮と王宮寺院のワット・プラケオのほか、タイ古式マッサージの総本山として知られるワット・ポー、国立博物館など有名な観光スポットが点在しています。
観光客には馴染み深いエリアだが、在住者にとっては遠い存在かもしれない。
街歩きには、インクリメントP社のオンライン地図を使用
今回の街歩きルート
2月にお届けした歴史香るバンコク最古の車道、ジャルンクルン通りを歩くに引き続き、今回もインクリメントP社が運営する「MapFan」ラボサイトのオンライン地図(ASEAN地図プロトタイプ)を利用する。
インクリメントP社は、デジタル地図ビジネスの先駆けであり、今月新たにリリースされたASEAN地図データは、他社製のオンライン地図にはない以下の特徴を有している。
インクリメントP社 MapFan ASEAN地図の強み
- ①都市部の詳細地図(家形入り)
家形(フットプリント)・住所データなど日本の都市部と同等の情報量 - ②質の高い道路ネットワークデータ
現地での走行調査により、信号機や道路標識など交通規制情報をデジタル化、カーナビゲーションや配送ルートシミュレーションに最適 - ③種類豊富な住所データ・スポットデータ
日本での整備ノウハウをいかし独自で調査、最新の住所やスポットデータを提供
出店計画や顧客データの地図上の可視化として活用可能
提供国:タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシア・ベトナム・フィリピン・ブルネイ(カンボジア・ラオス・ミャンマーは現在整備中)
ASEAN諸国の高品質の地図をお探しの方は、ぜひインクリメントP社へお問い合わせいただきたい。(お問い合わせ先は、文末に記載)
製品紹介サイト:https://www.mapfan.com/houjin/asean/
街歩きのルートは上の画像のとおり。 全てを徒歩で回ると所要時間は8〜10時間というところだろう。
これから夏に向け、暑さが増すバンコク。くれぐれも無理はせず、休みながら街歩きを楽しんでいただきたい。
各スポットの詳細地図は、本文中に全て掲載した。
さぁそれでは、美しき5つの寺院を回るバンコク旧市街の街歩きに出かけよう!
バンコク旧市街の東側へは、センセーブ運河ボートがオススメ!
センセーブ運河ボート
街歩きの舞台となるバンコク旧市街、ラッタナーコーシン島(運河とチャオプラヤー川に囲まれた王宮のあるエリア)は、電車や地下鉄は通っておらず、交通手段はタクシー、路線バス、センセーブ運河ボートのいずれかになる。
スクンビットから向かう場合、路線バスやタクシーは渋滞に巻き込まれる可能性が高く、到着時間が読めない上に、旅情もイマイチ感じられない。僕のおすすめは、センセーブ運河ボートだ。
アソークの船着場から乗船し、終点のPanfa Leelard(パーンファー・リーラート、ผ่านฟ้าลีลาศ)船着場で降りれば、そこが旧市街東側への入口となる。わずか15分、13Bの船旅である。
アソーク船着場からパーンファー・リーラート船着場までのセンセーブ運河ボートでの行き方については、この記事の最後でご説明する。
それでは、ワット・プーカオ・トーンから街歩きをスタートしよう!
旧市街を一望できる黄金の丘、ワット・プーカオ・トーン
ワット・プーカオ・トーン
パーンファー・リーラート船着場でボートを降り、振り返ると小高い丘の上にそびえる仏塔が見える。黄金の丘の異名を持つ、ワット・プーカオ・トーンである。
Panfa Leelard船着場を降りると仏塔が見えるワット・プーカオ・トーンは、ワット・サケットという寺院の敷地内に立地している。
ワット・サケットは、アユタヤ王朝時代に建立された歴史ある寺院で、サケットとは王が散髪することを意味する王室用語。バンコク王朝初代の王であるラーマ1世は、このワット・サケットで散髪をしてから即位の儀式に望んだと伝えられている。
参考記事:ワット・サケット | タイ政府観光庁
ワット・プーカオ・トーンが建つ小高い丘は、ラーマ3世の時代に街の守護を祈念して建設が始められ、ラーマ4世が須弥山をイメージした仏塔を建立し、ラーマ5世の時代に完成に至った。
1960年代までは、バンコク一の標高を誇っていたという。
Photo:Yindeed 約100年前のワット・プーカオ・トーンからの眺め
仏舎利が納められた頂上の仏塔までは、344段のらせん階段を上って行く。途中、カフェもあるのでゆっくりと休みながら上ってもいい。
ワット・プーカオ・トーンへの入口なだらかな階段を登っていく途中にあるGolden Mount Cafe鐘を鳴らしてみよう
バンコク旧市街を一望
頂上からはバンコク市街を360度見渡すパノラマビューが広がる。昔と変わらず今でもバンコク旧市街では随一の絶景スポットである。
普段、バンコク都心部のルーフトップバーからの景色は見慣れているという方でも、美しい仏教寺院が点在する歴史ある旧市街並みは新鮮に映るはずだ。
ここから見渡す旧市街こそが、本来のバンコクの中心、バンコク王朝の心臓部なのである。
動画はこちら。
- 正式名称:ワット・サケット・ラーチャウォーラマハーウィハーン
- 時間:7時半〜19時 無休
- 拝観料:20B
家具屋が集まるボリパット通り
扉が並ぶボリパット通り
ワット・サケットの目の前の通り(Boripat通り)には家具や扉を売る商店が並んでいる。かつてタイ北部で伐採されたチークなどの木材は、チャオプラヤー川を下ってバンコクに運ばれた。チャオプラヤー川から運河を経由し、交通の要所であるワット・サケット周辺に集積されたため、必然的にこの辺りに家具屋が集まるようになったのだ。
バンコク旧市街には、このように職人が集まる専門街のようなエリアが今でも残されている。ぶらぶらと歩いていると、ふとそんな通りに出会うことも旧市街街歩きの楽しみのひとつである。
家具屋通りを南下すると、バムルン・ムアン(Bamrung Mueang)通りと交差する。
仏具屋が集まるバムルン・ムアン通り
大きな仏像を売る店が並ぶ
バムルン・ムアン通りを右折し、直進する。通りの両脇には大きな仏像や仏具を売る店が並ぶ。バムルン・ムアン通りは、バンコク随一の仏具屋通りなのである。
真正面には大きな鳥居が見える。バンコク旧市街きってのフォトジェニックなスポット、ジャイアント・スイングだ。
(ワット・プーカオ・トーンからジャイアント・スイングまでの所要時間:10分)
バラモン達の巨大ブランコ、サオチンチャー
鳥居のような巨大ブランコ
タイ語でサオチンチャー、英語ではジャイアント・スイングと呼ばれる高さ21mのこの大鳥居、実は巨大ブランコなのである。
サオチンチャーはラーマ1世時代の1784年、インドラ神の降臨を仰ぎ、その年の豊作を記念するための宗教儀式を行う施設として建設された。
儀式は、毎年旧暦の2月、横木に四人乗りのブランコを吊るし、傍らに設けられた竹竿の先に、お金の入った袋を置いて、ブランコを思い切り揺らして、それを口にくわえて取るというもの。
儀式の日には、多くの観衆が周辺に集まり、喝采を送った。
この儀式を行うのは、当初は僧侶たちだったが、6階建てのビルに相当する高さから地面に叩きつけられて死傷する者が後を絶たず、後には罪人がブランコに乗せられたという。
あまりにも危険すぎるという理由で、1935年のラーマ7世の時代にこの儀式は廃止された。
参考文献:『タイ三都周郵記』内藤陽介著 彩流社
現代では考えられない儀式が行われていたこの巨大ブランコも、今では絶好の撮影スポットになっている。特に夕焼けから日没後のマジックアワーには、そのフォトジェニックな姿を収めようと多くの写真愛好家が集まっている。
夕日に染まるサオチンチャー
タイ国内で最高位の仏教寺院、ワット・スタット
ワット・スタットのウィハーン
ジャイアント・スイングの存在感が抜群すぎて、うっかりと通り過ぎそうになってしまうが、すぐ隣にある寺院「ワット・スタット」も見逃してはならない。3大寺院に勝るとも劣らない名刹なのである。
ワット・スタットは、1807年にラーマ1世の命により建築が始められ、27年の歳月をかけラーマ3世の時代に完成した第一級王室寺院で、ワット・ポーやワット・アルンと同等の最高位に位置づけられている。
王室寺院の格付けについては、以下の記事で詳しくご紹介しているので興味がある方は、ぜひお読みいただきたい。
境内に入り、まず目を引くのは、美しいシンメトリーのウィハーン(礼拝堂)だ。個人的にはこのウィハーンのデザインが、バンコクに数ある寺院の中で一番美しいと思う。
圧巻のウィハーン
プラ・シーサーカーヤムニー
ウィハーンの中には、プラ・シーサーカーヤムニーという高さ8m、幅6.25mの巨大な黄金仏が鎮座している。
この黄金仏は、ラマ1世がスコータイで最も格式高い王室寺院であるワット・マハタートから水路で運ばせた、当時タイ最大の仏像。この黄金仏を招来するために、ワット・スタットは建てられたのである。
黄金仏の台座には、プミポン前国王の実兄であるラマ8世の遺骨が納められており、タイ王室がいかにこの寺院を重要視しているかがうかがえるだろう。
ウィハーン内の壁画には、「ラーマキエン物語」の一場面のほか、ブッダの生涯も描かれている。色鮮やかなこの壁画も一見の価値がある素晴らしいものである。
- 正式名称:ワット・スタット・テープワララーム
- 時間:8時半〜21時 無休
- 拝観料:20B
豪華絢爛なゴシック様式の本堂が美しい、ワット・ラチャボピット
眩いばかりの装飾
ワット・スタットからTi Thong通りを西に向かい、2つ目の通り(Ratchabophit通り)を右折すると、左側に見えてくるのが、ワット・ラチャボピットだ。
(ワット・スタットからワット・ラチャボピットまでの所要時間:8分)
ワット・ラチャボピットは、ラーマ5世の即位の翌年(1869年)から建設が始められ、崩御の年に完成した第一級王室寺院。王族によって建てられた寺院としては最後のものになる。
色鮮やかな中国製の5色の磁器で覆われた高さ46mもの黄金の仏塔と、ベルサイユ宮殿を模したと言われる豪華なシャンデリアが飾られたゴシック様式の本堂が見どころだ。
ゴシック様式の本堂 これほど美しい寺院にも関わらずガイドブックで大きく紹介されることはなく、いつ来てもタイ人以外の観光客はまばらである。じっくりとお寺を見て回りたい方に一押しの寺院だ。
※現在、本堂と仏塔は改築中だが、本堂内に入ることは可能。
- 正式名称:ワット・ラチャボーピット・マハーシーマーラーム
- 時間:8時〜17時
- 拝観料:無料
Feung Nakorn Balconyでひと休み
ホステルの中庭がカフェ&レストランフロアになっている
この辺りで今回の街歩きも中間地点。間違いなく汗だくになっていることだろう。
ワット・ラチャボピットからタナオ通り(Thanon Tanao)を挟んで向かいにあるホステル&カフェ「Feung Nakorn Balcony」でひと休みして行こう。
通りから小道を少し入った左側にある。青々とした植物に囲まれた中庭にあるオープンレストランでは、タイ料理や軽食が楽しめる。
- 店名:Feung Nakorn Balcony
- 住所:29 Soi Fueang Thong, Fueang Nakhon Road, Kwang Watratchabopit, Phranakorn, Bangkok
- 営業時間:11時〜21時
- 電話番号:02-622-1100
- HP:http://www.feungnakorn.com/fnb/
休憩を終えたら街歩きの後半戦に出発!
Feung Nakorn Balconyからタナオ通りを北上し、ラチャボピット通りを左折し、しばらく歩くと運河にかかる小さな橋が見えてくる。その橋を渡ったところにあるのが、ワット・ラチャプラディットだ。
(The Road Feung Nakornからワット・プラディットまでの所要時間:5分)
日本と縁の深い隠れた名刹、ワット・ラチャプラディット
大理石製の美しき本堂
王宮の真東に位置するワット・ラチャプラディットは、仏教に深く帰依したラーマ4世が、より厳しい戒律の実践を目指して興したタマユットニカーイ派のために、1864年に建立した寺院である。
本堂内の装飾と壁画は見事
ワット・ラチャプラディットで見逃せないのは、本堂内の扉だ。江戸時代に長崎から運ばれたという螺鈿や漆絵の装飾が施されており、日タイの交流史を知る上で貴重な文化財なのである。
江戸時代に長崎から運ばれたという本堂内の扉 ひっそりと佇む小さな寺院だが、美しい模様の大理石で造られた本堂と仏塔、王族の年中行事を描いた本堂内の壁画、そして扉の装飾、と見どころは多い。
- 正式名称:ワット・ラチャプラディット・サティットマハーシーマーラーム
- 時間:8時〜18時
- 拝観料:無料
グルメの街、タナオ通り
タナオ通り
ワット・プラディットを出て、一旦タナオ通りに戻り、ラチャダムヌン・クラン通りを目指して北上する。
プレーン・ナラ−通り
ラチャダムヌン・クラン通りへ向かう途中にあるプレーン・ナラー通りも見逃せない。古い町並みが保存されているフォトジェニックな通りだ。
タナオ通りには、屋台や食堂、カフェが立ち並び、旧市街東側で最も街歩きが楽しい通りかもしれない。
時間が許せばこのタナオ通りの食堂で小腹を満たし、カフェに立ち寄り、ゆっくりして行きたいところである。
創業40年以上のラートナー専門店 Rat Na YOT Phak Restaurant
タイのシャンゼリゼ通り、ラチャダムヌン・クラン
ラチャダムヌン・クラン通り
タナオ通りからラチャダムヌン・クラン通りを右折し、東へ進む。
パリのシャンゼリゼ通りをイメージして造られたというラチャダムヌン・クラン通り。これほど美しく整備され、広々とした道路は、タイではここくらいではないだろうか。道路の中央には、プミポン前国王とワチラロンコン現国王の大きな肖像画が掲げられており、ここがバンコクの心臓部なのだと改めて感じられる。
(ワット・プラディットからラチャダムヌン・クラン通りまでの所要時間:15分)
民主主義の象徴 民主記念塔
民主記念塔
ラチャダムヌン・クラン通りを東に進むと大きなロータリーがある。このロータリーの中央にあるのが1932年に起こった立憲革命を記念して、1939年に建てられた民主記念塔だ。
憲法典が収められた塔を中心に、民主主義の飛躍を象徴する4つの翼を配した民主記念塔は、民主主義を支持する国民の拠り所的な存在になっている。2014年のクーデター時も民主記念塔の周辺には多くの人が集まり、民主主義の擁護を叫んだ。日本のマスコミでの大きく報道されていたので覚えている方も多いだろう。
2013年バンコクシャットダウン時の民主記念塔
鋼鉄の城、ロハ・プラサート(ワット・ラチャナダー)
ロハ・プラサート
民主記念塔を東に進み、マハチャイ通りとの大きな交差点にラーマ3世公園がある。その公園に隣接する寺院が、1846年にラーマ3世が姪(後にラーマ4世の妃になる)のために建立したワット・ラチャナダーだ。
美しい壁画と黄金仏が鎮座する本堂も素晴らしいが、やはりここでは本堂に隣接するピラミッド型の仏塔「ロハ・プラサート」が最大の見どころである。
鋼鉄製の37本の尖塔を持つ全長36mのロハ・プラサートは、インドとスリランカにある寺院に影響を受けてデザインされたと言われている。その奇抜な外観はインパクト抜群で、およそ仏教寺院には見えない。
ネットに上がっている写真は、尖塔が黒のものがほとんどだが、現在は金色に塗り替えられている。黒い方が個人的に好みだったが、これはこれで美しい。
各フロアはまるでギャラリーのようロハ・プラサートの内部は7階建てになっており、螺旋階段で屋上まで上ることができる。各階はライブラリーや瞑想など、フロアごとにコンセプトが分かれており、寺院というよりはギャラリー的な雰囲気である。
最上階からは360度の景色が広がり、ワット・プーカオ・トーンほどの眺望ではないが、その分、間近に街の息遣いを感じられる。
(民主記念塔からロハ・プラサートまでの所要時間:6分)
- 正式名称:ワット・ラーチャナッダーラーム・ウォラウィハーン、ロハ・プラサート
- 時間:9時〜17時 無休
- 拝観料:20B
これで、5つの寺院の紹介は終了!
最後はこのエリア随一の行列ができる有名店で食事を楽しみ、街歩きの締めくくりをすることにしよう。
ロハ・プラサートから目の前のマハチャイ通りを200mほど南下すると、左手に行列が見えてくるはず。
旧市街随一の行列ができるパッタイ専門店、ティップサマイ
ティップサマイ
バンコクでパッタイ(タイ風焼きそば)といえば、「ティップサマイ」というほど、有名なお店である。
1966年に創業した老舗のパッタイ専門店で、決してロケーションが良いわけではないが、毎日17時の開店と同時に長蛇の行列を作る超人気店だ。
主な客層は観光客であるが、タイ人の姿も見られる。
名物は海老入りのパッタイを卵で包んだ、「パッタイ・グンソッ・ホーカイ」だ。
パッタイ・グンソッ・ホーカイ卵を破ると中には麺がふんわり卵に包まれたもちもちとした麺は、ただの焼きそばではない、奥深さを感じられる逸品。
バンコクで一番旨い! かどうかはさておき、外さない店であることは間違いないだろう。
(ロハ・プラサートからティップサマイまでの所要時間:3分)
- 店名:THIP SAMAI(ティップサマイ)
- 電話番号:02-221-6280
- 住所:313-315 Mahachai Rd., Samranrat, Pranakorn, Bangkok
- 営業時間:17時〜翌2時
- 料金:パッタイ(60B)、海老入り卵包みパッタイ(90B)
- HP:http://thipsamai.com/intro.html
それでは冒頭でお伝えしたとおり、アソーク船着場からパーンファー・リーラート船着場までのセンセーブ運河ボートでの行き方をご紹介しよう。
アソーク船着場からパーンファー・リーラート船着場への行き方
MRTペッチャブリー駅2番出口
アソーク船着場(Asoke Pier)の最寄りは、MRTペッチャブリー駅2番出口。
階段を登らず、右奥へ
Asoke Pierの看板が見える
2番出口を出て、アソーク方面に進み、橋を登らずに脇を入っていけば、そこがアソーク船着場だ。
アソーク船着場
向かって右方向に進むボートが来たら、乗船しよう。ボートに時刻表はないが、10分も待てばやってくるはず。
乗船時は足を踏み外さないようにくれぐれもご注意いただきたい。
乗船券は、ボートに乗ってから購入する。
行き先は、「Panfa Pier(パンファーピア)」と伝えれば良い。料金は13B。
パーンファー・リーラート船着場までは直通ではなく、プラトゥーナム(Pratunam)船着場で一度乗り換える必要がある。
プラトゥーナム船着場
プラトゥーナム船着場についたらそのまま真っすぐに進み、同じプラットフォームの先頭からパーンファー・リーラート船着場行きのボートが出発する。
分からなければ、その係員にPanfaへ行きたいと告げれば、誘導してくれるはずだ。
飛沫がかからないようにカバーでガードしよう
プラトゥーナムを出れば、10分ほどでPanfa Leelard船着場へ到着する。アソークから乗り換え時間を入れても所要時間は15〜20分程度である。
運河が臭いという問題はあるが、渋滞に巻き込まれる心配もないので、ぜひ運河ボートを利用してみて欲しい。
以上、「3大寺院だけじゃない! バンコクで訪れるべき5つの美しき寺院」をお届けした。
旧市街の街並みはフォトジェニックで、ついつい足を止めて写真撮影に夢中になってしまう。
特に今回ご紹介したルートは見どころが多く、旧市街散策のハイライトと言えるものである。寺院もひとつひとつじっくりと見て回ると、とても1日では回りきれない。
僕は、年に何度か旧市街に1泊して、2日間ガッツリと街歩きを楽しむこともある。
在住者の方も週末に予定がないときは、ぜひ旧市街に宿を取り、街歩きを楽しんでみてほしい。きっと今よりもバンコクのことが好きになるはず。
地図情報提供
- インクリメントP株式会社
- 設立:1994年5月1日
- 資本金:4億3,450万円(パイオニア株式会社 全額出資)
- 本社所在地:東京都文京区本駒込2-28-8 文京グリーンコートセンターオフィス
- 電話番号:03-6629-4850
- E-mail:helloasean@incrementp.co.jp
- HP:http://www.incrementp.co.jp/
地図データ整備
- インクリメントPアジア(INCREMENT P ASIA COMPANY LIMITED)
- 所在地:22nd Floor Bhiraj Tower at EmQuartier
- 689 Sukhumvit Road, North Klongton, Vadhana, Bangkok 10110,Thailand
- 設立年月日:2015年1月
- 資本金:1,480万バーツ(インクリメントP株式会社74%、MappointAsia (Thailand) Public Company Limited 26%)
- 代表者:西沢 利光
- 事業内容:ASEAN地域のデジタル地図データ整備