徐々に浮かび上がるバンコク連続爆破テロの犯人像

8月17日のエラワン廟爆破テロ事件から3週間が経過し、爆破テロの犯人像が徐々に浮かび上がってきている。
9月3日、ソムヨット警察庁長官は「ウイグル族のタイ密入国・トルコへの出国を手助けしている人身売買組織による犯行という可能性が明らかになってきた」との見解を示した。

バンコクの爆弾テロ事件について、ソムヨット警察庁長官は9月3日、「これまでに集まった断片的な情報を総合すると、ウイグル族のタイ密入国・トルコへの出国を手助けしている人身売買組織による犯行という可能性がますます明らかになってきた」と述べて、タイ当局による摘発で影響を受けたことでこの組織が爆弾テロという形で報復に出たとの見方を示した。
ただ、現時点では決定的な証拠は見つかっておらず、組織と事件を関連づけるためにはさらなる証拠固めが必要という。また、組織は自ら手を下さずに人を雇ってテロをやらせた可能性があるという。
バンコク爆弾事件、人身売買組織の犯行か 2015/09/04 | バンコク週報

戸島国雄タイ警察大佐の見解

中国新疆ウイグル自治区からの避難民をタイで受け入れ、偽造のトルコ・パスポートで同国に送り込む組織、という可能性が高いようだ。逮捕された容疑者は、偽装したパスポートの出来が悪く、自分自身が出国できずにいたとも聞く。その辺りのツメの甘さや、先に述べたような爆弾を仕掛けるその手口を見ても、テロ専門ではないように思われる。
警察が押収した100冊ともいわれる偽造パスポートの数を見ると、タイ国内の組織もしくはグループの規模は決して小さくないだろう。今回の事件の容疑者が逮捕されても一件落着とはいかないかも知れない。
戸島国雄タイ警察大佐に聞く バンコクの連続爆弾事件 | newsclip

以上、バンコク爆破テロに関わる2容疑者と犯人像についての最新情報をまとめてみた。
今後もYindeedマガジンでは、新たな情報が公開され次第、まとめて皆様にシェアさせていただきたいと思う。

それではまた明日!