昨日、バンコク連続爆弾テロの容疑者が指名手配された。
監視カメラに映っていた例の「黄シャツ男」だ。
爆弾テロ容疑者似顔絵
タイ警察は100万バーツの懸賞金をかけ、逮捕につながる情報提供を呼びかけている。
日本の110番に当たるタイ警察（Royal Thai Police）の緊急連絡先は「191」。
各メディアの報道で、容疑者についての情報はみなさんご存知だとは思うが、念のため現時点で判明している容疑者の容姿や逃走経路等についての情報をまとめてみる。
バンコク連続爆弾テロ容疑者の情報まとめ
画像出典：CSL LA Facebookページ
容疑者は外国人 or タイ人？
タイ警察は、容疑者の身元について特定はしていないが、単独犯ではなく組織的犯行の可能性が高いと見て、計画殺人の凶暴容疑などで逮捕状を取った。
身元は特定しておらず、現時点では国籍は不明であるが、警察では外国人の可能性が高いと見ているようだ。
男は、容姿や歩き方の特徴などから「外国人の可能性が高い」（情報機関筋）との見方がある一方、外国人に偽装したタイ人の疑いもある。男が外国人かどうかは「まだ定かではない」（国家警察報道官）という。
「黄シャツ男」に逮捕状＝似顔絵公開、組織的犯行疑い－バンコク爆弾テロ・タイ警察 | 時事通信
容疑者は欧米人風？
黄シャツ男は、25〜30歳の欧米人風で、男を載せたバイクタクシーの運転手は、「流暢ではない英語を話していた」と証言している。
男は茶色い縮れ毛で欧米人風。２５〜３０歳で、黄色いＴシャツに黒ぶちの眼鏡をかけていた。ただ、変装していた可能性がある。男は現場を立ち去る際にバイクタクシーを利用したが、地元メディアによると、運転手は「男は流ちょうではない英語を話していた」と証言しており、男は外国人との見方も出ている。
タイ：バンコクテロ 逃走の男に逮捕状 氏名不詳 別の２人も追跡
アラブ系という情報も
欧米人風で英語を話していたという証言がある一方で、「アラブ系の容貌でタイ語も英語も話さず理解できない言語で話しかけてきた」とバイクタクシーの運転手が証言したと報道しているメディアもある。
運転手の供述によれば、容疑者はアラブ系の容貌でタイ語も英語も話さず、オートバイの後部座席に座ると「ルンピニパーク」と書かれた紙を差し出したという。
そして走行中、同容疑者は運転手にはまったく理解できない言語で話しかけてきたとのことだ。ルンピニ公園脇で下車するとすぐに姿が見えなくなったという。
バンコク爆弾事件容疑者の逮捕状申請、バイタク運転手「タイ語も英語も話せなかった」 | バンコク週報Web
黄色シャツの男のほかに赤いシャツの男も
タイ警察では、黄シャツ男のほかに、少なくとも２人が事件に関与した疑いがあると見ている。エラワン廟で黄シャツ男に協力する「赤シャツ男」の姿を監視カメラが捉えていた。
国家警察報道官は地元テレビに対し、男のほかに「少なくとも２人」が事件に関与した疑いがあると指摘した。防犯カメラの映像を見ると、エラワン廟で赤いシャツの人物が男にベンチの席を譲り、別の人物と共に、男がバックパックを置くのを周囲から見えにくくしているような様子がうかがえる。２人はその後、足早に現場を離れたという。
「黄シャツ男」に逮捕状＝似顔絵公開、組織的犯行疑い－バンコク爆弾テロ・タイ警察 | 時事通信
赤いシャツの男の動きが分かる監視カメラの映像はこちら。
容疑者の逃走経路の一部が判明
黄シャツ男がエラワン廟に爆弾を設置後、逃走した経路が一部公開された。
容疑者の逃走経路
画像出典：CSI LA Facebookページ
この画像を見る限りでは、容疑者は現場付近のホテルからバイクタクシーに乗り、そのままラチャダムリ通りを南下。ルンピニ公園を過ぎると、シーロム交差点を渡り、スリウォン通りへ向かったようだ。
監視カメラからの映像を切り出した詳細な逃走の様子は以下のサイトから確認できる。
http://www.khaosod.co.th/view_newsonline.php?newsid=1440000544
犯人グループ像については諸説あるが、現時点では不明
犯人グループについては、タイに亡命したウイグル族を中国に強制送還したことに反発するイスラム過激派やタクシン派の反政府勢力など様々な見方が出ているが、現時点では不明である。
テロの実行には入念な準備や土地勘が必要で、ソムヨット警察長官は「（一連の事件には）間違いなくタイ人が関わっているはずだ」と語った。
犯人グループ像についてはさまざまな見方が出ている。一つは、昨年５月のクーデターでタクシン元首相派政権を打倒した軍事政権に不満を持つ勢力との説だ。また、軍政は最近、亡命を目指すイスラム教徒のウイグル族を中国に強制送還しており、これに反発するイスラム過激派との説も浮上している。
タイ：バンコクテロ 逃走の男に逮捕状 氏名不詳 別の２人も追跡 | 毎日新聞
以上、現時点で分かっているバンコク連続爆弾テロの容疑者についての情報をまとめてみた。
昨日も、BTSナナ駅高架下で不審物が発見され、一時ナナ駅が封鎖されるなど騒然となった。結局、不審物は爆弾ではなく、ダンボールのような紙をまるめてテープで固めたものであった。愉快犯による犯行と見られているが、本当にこのような稚拙な行動は止めて欲しい。
付近で働いている人は、従業員を早めに帰宅させるなどの対応を取らざるを得なくなる。
とにかく一刻も早い事件の解決を望む。
それではまた明日！
