爆破テロの首謀者としてタイ警察が行方を追っている中国籍ウイグル族と見られるアブドゥラフマン・アブドゥサタール容疑者（通称：イザーン）の足取りがつかめてきた。
エラワン廟爆破テロの前日の８月16日にスワンナプーム空港からタイを出国。バングラデシュに２週間潜伏した後、インド・ニューデリー、UAE・アブダビを経由し、８月31日にトルコのイスタンブールに入国したという。
アブドゥラフマン・アブドゥサタール容疑者
同容疑者は事件前日の８月１６日にタイを出国、バングラデシュに２週間滞在した後、ニューデリーに向かったことが分かっていた。報道官によると、その後、アブダビを経由して３１日にトルコのイスタンブールに到着したという。
一方、爆弾テロに関与した疑いで最初に逮捕されたアデム・カラダク容疑者の弁護士は１４日、同容疑者が「違法にタイに入国したトルコ人」と認めた上で、事件への関与を否定していることを明らかにした。（2015/09/14-20:40）
容疑者はトルコに＝バンコク爆弾テロ－タイ警察 | 時事ドットコム
8月30日にバングラデシュ・ダッカを出国し、インド・ニューデリーとアラブ首長国連邦・アブダビを経由して、トルコ・イスタンブールに8月31日入国したところまで、足取りが掴めた。タイ警察はトルコに捜査員を派遣し行方を追っている。2015年9月14日 23時00分
【バンコク爆弾テロ】リーダー中国籍の男はトルコに逃亡 | グローバルニュースアジア
新たに３人の容疑者をマレーシアで逮捕
マレーシア・クアラルンプール
爆破テロ事件に関与したとし、タイ警察が行方を追っていた３人（マレーシア人男女２人とパキスタン人の男）の容疑者がマレーシアで逮捕された。
エラワン廟爆破の実行犯とみられる黄シャツ男がマレーシアに逃亡していると報じられているが、今回の３人には含まれていないという。
隣国マレーシアの警察のハリド長官は１４日、記者会見を開き、タイの警察からの情報に基づき、マレーシア人の男女２人とパキスタン人の男１人の合わせて３人を事件に関わった疑いでマレーシア国内で逮捕したと発表しました。
タイの一部メディアは、現場に爆弾を仕掛けた黄色のシャツを着た実行犯の男はマレーシアに逃れたと報じていますが、今回逮捕した容疑者の中にこの男は含まれていないということです。
タイのテロ事件 隣国マレーシアで３人逮捕 | NHK NEWS WEB
バンコクのディンデン区で事件に関わったと疑われる女３人の身柄を拘束
タイ警察は13日、ディンデン区のアパート（女性専用ホステル）を捜索し、サトーン船着場の爆破テロの実行犯とされる青シャツ男と面識があると疑われる女３人の身柄を拘束した。
タイ警察は９月13日、バンコク都ディンデン区のアパートの１室を手入れし、バンコク爆弾事件に関与した疑いで部屋の借り主である女２人と室内にいた女１人の身柄を拘束した。関係筋によれば、この部屋に爆弾材料が保管されているとの情報が入ったことからシーワラ首都圏警察長官率いる爆発物処理班などが指紋やＤＮＡサンプルを採取するため部屋を家宅捜索したものという。
借り主は２人とも学生で、２人とともに部屋にいた３人目の人物は、学生の母親が連れてきて数カ月前から同居している中年の女だった。警察では、この女が８月17日のサトン船着き場爆弾事件の実行犯とされる青色のシャツの男と面識があるとみている。14/09/2015
バンコク爆弾事件に関与か、バンコク都ディンデンで女３人を拘束 | バンコク週報
連続爆破テロはウイグル族グループの組織的犯行か？
ミーライリー・ユスフ容疑者
タイ−カンボジア国境付近で逮捕された中国籍のウイグル族と見られるミーライリー・ユスフ容疑者や複数の容疑者の銀行口座に、海外から140万バーツが振り込まれていたことが分かった。
タイ警察は、爆破テロにウイグル族のグループが組織的に関与していた可能性があるとみて捜査をしている。
今月逮捕された中国の少数民族ウイグル族とみられる男などの銀行口座に、海外から多額の資金が振り込まれていたことが分かり、警察はウイグル族のグループが組織的に関わっていた可能性があるとみて捜査しています。
これまでの調べで、ミーライリー・ユスフ容疑者など複数の容疑者の銀行口座には、合わせておよそ１４０万バーツ、日本円にしておよそ４７０万円が海外から振り込まれていたことが分かりました。
このため警察は、ウイグル族のグループが組織的に関わっていた可能性があると見て捜査しています。
ウイグル族グループが組織的関与か | NHK NEWS EWEB
以上、爆破テロ事件に関わる直近の情報をまとめてみた。
主犯格、そして実行犯とみられる男の足取りが徐々に明らかになってきた。マレーシアで新たに逮捕された３人は、どのような形で事件に関与していたかはまだ明かされていないが、事件の解明に繋がることを願う。
それではまた明日！
