すでに様々なメディアで報道されているのでご存知かと思うが、昨日、タイ警察は8月にバンコクで起きた爆弾テロ事件の実行犯の黄シャツ男と見られる男をタイ−カンボジア国境付近の森林で逮捕したと発表した。
逮捕時の映像はこちら。

この記事の目次


タイ・カンボジア国境付近で逮捕

bkk bomber suspect
画像出典:Thairath.co.th

プラユット首相の説明によると、カンボジアと国境を接するサケオ県アランヤプラテート郡バンバライの国境地帯で逮捕されたということだ。
この地区を管理する軍の責任者によると、警察官と兵士がパトロール中にタイ・カンボジア国境から500m離れた場所で、リュックサックを背負い、サングラスをかけて野球帽をかぶった男がいるのを発見。←いかにも怪しすぎる(笑)
リュックの中から、黄シャツ男がはいていたのと似た短パンが出てきたという。←犯行時の服を捨てずに所持しているものなのか?

同地を管轄する陸軍部隊の責任者によると、警察官と兵士がパトロール中にタイ・カンボジア国境から約500メートル離れた場所にリュックサックを背負い、サングラスをかけて野球帽をかぶった男がいるのを発見。身柄を拘束してリュックの中身を確認すると、実行犯の男がはいていたのと似た短パンが出てきたという。
バンコク爆弾テロの容疑者を国境で逮捕、実行犯の男か 02/09/2015  | バンコク週報

黄シャツ男に顔や体型がよく似ているという

bkk bomber suspect
エラワン廟爆破テロ実行犯とみられる黄シャツ男

警察の報道官は「男は最初の事件現場の監視カメラに映っていた黄色いシャツを着た男に顔や体型がよく似ていた」と述べ、バンコクにある軍の施設に身柄を移して事件との関わりについて詳しく調べていることを明らかにしました。
バンコクの爆弾テロ 「重要な容疑者」逮捕 9月1日 21時10分 | NHK News Web

カンボジア警察は、男をプノンペン国際空港で逮捕していた?!

bkk bomber suspect
画像出典:Thairath.co.th

カンボジアの警察によると、この男はプノンペン国際空港でトルコ行きのフライトに搭乗しようとしていたところを逮捕され、9月1日にタイ国境・ポイペトでタイ当局に身柄を引き渡したという。

ただ、バンコク及びカンボジアの首都プノンペンの警察関係筋によれば、男はプノンペン国際空港でトルコ行のフライトに搭乗しようとしていたところを逮捕され、9月1日にタイ国境に近いポイペットでタイ当局に身柄が引き渡されたとのことだ。
バンコク爆弾テロの容疑者を国境で逮捕、実行犯の男か 02/09/2015  | バンコク週報

タイ側はタイで逮捕したと発表し、カンボジア側はカンボジアで逮捕したと発表している。一体どういうことなのか?
タイ警察の面子を守るため、タイで逮捕したということにしたということだろうか。
テレ朝の報道によれば、逮捕された男は8月17日のエラワン廟爆破事件直後の21日に、タイ・サケオ県の国境を越え、カンボジアに入国していたという。そして1日にサケオ県の森を歩いていたところ拘束されたということだ。

1日に逮捕された実行犯とみられる男が事件の直後にカンボジアに逃亡していたことが分かりました。
捜査当局によりますと、逮捕された25歳の中国籍の男は、今年2月14日に中国からタイに入国し、ビザを更新しながらタイ国内に滞在していたとみられています。その後の調べで、男は先月17日の爆弾テロ事件の直後の21日にタイ・サケオ県の国境を越えて、カンボジアに入国していたことが分かりました。男は1日、このサケオ県の森の中を歩いているところを拘束されました。捜査当局は爆弾テロの実行犯とみて、遺留品に残された指紋と男のものが一致するか鑑定を進めています。
バンコク爆弾テロ“実行犯” 直後カンボジアに潜伏(2015/09/02 11:55) | テレ朝news

男は中国(出身地:新疆ウイグル自治区)のパスポートを所持していた

bkk bomber suspect
画像出典:http://www.bangkokpost.com/news/general/677024/

逮捕された男は、出身地が「新疆ウイグル自治区」と書かれた中国のパスポートを所持していたという。このパスポートが本物かどうかということは分かっていない。

捜査関係者によると、男は中国のパスポートを持っており、出生地や発行された場所は、「新疆」と記載されているという。
2015年7月、タイ政府は、新疆ウイグル自治区から逃れてきたウイグル族109人を、中国に強制送還している。仮にパスポートの記載が事実なら、犯行動機は強制送還の報復という可能性もある。

次ページ なぜこの爆破テロ事件にウイグル族の関与が疑われているのか?