昨日、「タイ−カンボジア国境におけるノービザでのタイへの入国禁止措置」という情報がネット上を駆け巡った。
ソースは、タイの滞在延長を目的とした近隣諸国へのツアーを主催するThai Visa Serviceのウェブサイト。リチャード・バロウ氏の以下のツイートにより、瞬時に拡散され多くのツーリストやバックパッカーに衝撃が走った。

タイ−カンボジア国境の陸路での出入国は、アンコールワット観光を目的に多くの旅行者が利用するルートである。今月末のシルバーウィーク連休で、このルートでの出入国を計画していたという日本からの旅行者も少なくないはず。
カンボジアからタイへのノービザでの陸路入国が認められないとすれば、カンボジア国内でタイの観光ビザを申請・取得する時間も計画に組み入れなくてはならなくなる。

thai tourist visaタイの観光ビザ

これは色々と問題が起こりそうだなと思っていたが、一夜明けた本日、Thai Visa Serviceによると、ノービザ入国禁止措置は解除され、年間最大90日という期限付きではあるが、ノービザでも滞在許可が付与されるということに変更されたようである。
1回あたり15日もしくは30日間の滞在許可が付与されるとのことだ。ビザを取得している方は、今回の措置は特に問題はない。
ソースは以下。

Thai Immigration will allow travelers to stamp 15 or 30 day visa waiver stamp. Condition: travelers who did not stay 90 days on visa exempt in a calendar year. The time on Tourist Visa is not counted towards that 90 day allowance. People with valid Multiple Entry Thai Visa have no problem, it is OK to activate your second or third entry of a Tourist Visa or a valid Multiple Entry Non Immigrant Visa. Condition to leave Thailand if you have extension of stay based on Non B or Non ED visa, please check with us!
http://www.thaivisaservice.com/

なぜカンボジアから陸路入国が厳格化されたのか?

bkk bomber suspectユスフ・ミーライリー容疑者 Photo:Thairath.co.th

カンボジア国境からの陸路入国の厳格化の理由は、先月17日にバンコクで発生した爆破テロ事件だ。2人目の逮捕者となったユスフ容疑者が、タイ−カンボジア国境にて600ドルの賄賂を払い、タイに入国していたと供述し、入管職員6人が更迭されている。

ユスフ容疑者は、タイ東部サケオ県にあるカンボジアとの国境で約600ドル(約7万3千円)を渡してタイに入ったという。容疑者が賄賂を払った理由についてソムヨット氏は言及しなかったが、「忌まわしいことだ」と述べた。
国家警察は賄賂を受け取った可能性があるとして、警察組織の一部である入管の職員6人を更迭した。国家警察によると、容疑者はテロ当日に爆弾が入ったリュックを実行犯に渡したと供述している。(共同)
逮捕の男、入国時に賄賂 入管職員6人を更迭 | 産経ニュース

thai cambodia borderタイ(アランヤプラテート)−カンボジア(ポイペト)国境

今回の措置がいつまで続くかは分からない。ビザについては非常に流動的であるため、関わりがある方は、最新情報を確認してほしい。

【9月17日追記】
タイの人気ブログ「グロビジ」によると、タイ−カンボジア(ポイペト)国境でのタイへのノービザ再入国が、禁止されているとのこと。

タイ国境の入国管理警察は、ビザを15-30日延長するためにタイを出国しすぐ再入国する外国人に対し、入国スタンプの提供を現在中止している。
カンボジアのポイペト経由のタイ再入国(ビザラン)が禁止へ。ビザ無し在タイ邦人は要注意!

【9月18日追記】
タイビザ情報サイト大手ThaiVisa.comによると、9月18日〜早くとも9月30日までの間、タイのビザを持っていてもタイ−カンボジア国境からの再入国が不可となるとのこと。
詳しくは、以下の記事を参照下さい。
タイ−カンボジア国境、 “ビザあり”でもタイへの再入国禁止に!

この国境の状況は非常に流動的です。最新情報が入り次第、追記させていただきます。

それではまた明日!