先週土曜日、日本人4人がバンコクで覚せい剤2.3kgを販売目的で所持していた容疑などでタイ警察に逮捕されたとTVやネットのニュースで一斉に報道された。みな既にご存知かと思うが念のため以下、Yahooニュースより引用してご紹介する。

タイ警察は24日、販売目的で覚せい剤約2.3キロを所持していた容疑などで日本人の男4人を逮捕したと発表した。
逮捕されたのは茨城県出身の板倉大容疑者(34)ら。警察によると、板倉容疑者は23日、おとり捜査の警察官とバンコクの飲食店で待ち合わせ、覚せい剤を持って現れたところを逮捕された。また、同容疑者の所持品から拳銃1丁が見つかったという。
板倉容疑者は取り調べ中、釈放の見返りに300万バーツ(約1000万円)の賄賂を提示。同容疑者から連絡を受けて現金100万バーツを持って警察を訪れた日本人の男3人を逮捕したという。
板倉容疑者は記者団に対し、容疑について「認めていない」とし、他の3人に関しても「全く知らない人」と述べた。タイでは販売目的の覚せい剤所持で有罪となった場合、死刑となる可能性がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151024-00000057-jij-asia

4人の容疑者は容疑を否認しており、事実はまだ分からないが、タイでは販売目的で違法薬物を所持していた場合、日本よりもはるかに厳しい罰則(死刑、終身刑、50年の懲役など)が科される可能性がある。
在タイ日本国大使館のウェブサイトでも麻薬・薬物については注意喚起をしているので、改めて転載し、ご紹介しておきたい。

1 麻薬・薬物犯罪
タイ政府は,麻薬・薬物犯罪を厳しく取締まっており,違反した場合の最高刑は死刑となります。
ゲストハウス(安宿)やディスコ等においても,警察が随時取締り・摘発(いわゆる,おとり捜査)を行っており,禁止薬物を所持又は使用していたため,逮捕され,タイ国内の刑務所で長期間に亘り受刑中の日本人もいます。薬物を所持していた場合には,「他人から中身を知らされずに預かった。」,「禁止薬物とは知らなかった。」等の弁解は通用せず,販売目的所持などとして起訴され,殺人罪よりも厳しい罰則(死刑,終身刑,50年の懲役刑等)が科される場合もありますので,安易な気持ちで麻薬・薬物に絶対に手を出すことなく,また他人から荷物を預かったりすることのないように十分注意してください。
在タイ日本国大使館ウェブサイトより転載

ここ数ヶ月、日本人男性が薬物犯罪に巻き込まれるケースが増加

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ここ数ヶ月、バンコクで日本人男性が薬物犯罪に巻き込まれるケースが増えているという。
知人の知人というケースなのでソースは明らかには出来ないが、ほんの2〜3ヶ月前にも駐在員男性が被害にあっている。
この駐在員男性は、出会い系サイトで知り合ったタイ人女性に違法薬物をお酒に仕込まれ、朝起きたら警察に踏み込まれて薬物使用容疑で警察署に連行されたという。男性は知人にタイ人弁護士を呼んでもらい起訴されることなく釈放され、事なきを得た。

このようにタイ人女性に薬物を仕込まれたり、誘われて同意の上で薬物を使用し、グルになった警察に踏み込まれ現金を脅し取られるという美人局的な事件は昔からあるが、特にここ数ヶ月よく起こっているという。
美人局的な犯罪だけでなく、クラブやパブで自ら薬物を使用し、一斉摘発で逮捕されたり、検問で薬物所持の現行犯逮捕されるというケースもある。

タイは日本以上に大麻、麻薬、覚せい剤についての取り締まりや罰則は厳しい。タイだから薬物もマイペンライという時代ではない。
在住者だけでなく、これから年末年始にかけてタイを訪れるという旅行者の方も、くれぐれも大使館からの注意喚起にもある通り、絶対に安易な気持ちで薬物に手を出さないように注意して欲しい。

それではまた明日!