バンコクでもジワジワと人気が高まり、続々と中毒者を生み出している「スープカレー」。
バンコクで本場札幌と遜色のない本格的なスープカレーが食べられるのは、トンローの「北海道 スープカレー屋」が唯一である。
というのは6月までの話。
今年7月、ついに札幌から新たなスープカレー店がバンコクに出店を果たした。
それも超のつく人気店。
札幌に住んでいる人なら知らない人はいないであろう。
「GARAKU(がらく)」だ。
札幌スープカレーの名店「GARAKU」
GARAKUは、スープカレーの本場札幌で無数にあるスープカレー店の中でもトップクラスの人気と知名度を誇る名店だ。
僕は20代の頃、4年ほど札幌に住んでいたことがあり、スープカレーは毎日のように食べていた。
GARAKUが札幌で開業したのは2007年。人気が出る前に僕は東京に引っ越してしまったので、実はGARAKUのスープカレーは未体験。
「名店だ」、「人気店だ」と、偉そうに語ってしまったが、知ったかぶりです。すみません。
でもGARAKUの名前は知っていたのは嘘ではない。
まさかバンコクに出店するとは、スープカレー中毒者にとっては嬉しすぎるサプライズである。
グルメの街、サムヤーンにオープン!
老舗食堂が立ち並ぶサムヤーン
GARAKUがタイ1号店に選んだのは、サムヤーン地区。MRTサムヤーン駅から500m強、チュラロンコーン大学のお膝元といえる立地だ。
サムヤーンには中華系タイ人が多く暮らしており、ミニ中華街的な街並みを形成している。
老舗の食堂が軒を連ね、中華系タイ人の間では、「旨いものを食うならサムヤーンへ」と言われるほどのグルメの街でもある。
食通が集まるサムヤーンに満を持してオープンしたのだから、期待しない訳にはいかない。
これがGARAKUのスープカレーだ!
GARAKUバンコク1号店
前置きはいいから早くスープカレーを出せ!という声が聞こえてきそうなので、そろそろ本題のスープカレーを紹介しよう。
ちなみに僕はスープカレーはチキン派である。絶対にチキンしか頼まない。
GARAKUにはラム、ポーク、シーフードなど様々なスープカレーがあるが、当然チキンを注文。
一日千秋の思いで待つこと数分…
キタ━━━━━━━━!!
これがGARAKUのスープカレーだ!
チキンスープカレー(189B)にチーズトッピングが定番
見よ、このチキンの存在感を!
ひと目見ただけでヨダレが溢れそうになる。
完全に“パブロフの犬”状態だ。
まずはスープを一口。
おぉぉぉぉお!
旨い!!!!!
和風だしが効いたコクがあるスープが一気に食欲を加速させる。
個人的に出汁が効いたスープカレーが大好きなので、これはツボに刺ささりまくる味。
GARAKUのHPを見ると、
天然素材からじっくりととった和風ダシが旨さの決め手!鶏がら・豚骨・たっぷり香味野菜のコク旨スープ!
GARAKUのHPより引用
と書いてある。
この言葉に偽りや誇張は一切なく、スープは飲み干したくなるほどの旨さだ。
というか飲み干してしまった。
GARAKUのスープは、鶏ガラやゲンコツ、香味野菜など30種の食材と21種類からなる独自ブレンドのスパイス、そして和風だしを融合させたもの。
スプーンでいとも簡単にほぐれるチキン
札幌のGARAKUと同じ味かどうかは、札幌で食べたことがない僕には分からない。
もはや同じか、そうでないかはどうでもいい。
旨いスープカレーがここにある。
それだけで十分なのだ。
GARAKUタイ1号店、開業ストーリー
写真中央がKomsanさんご夫婦
運良くタイ側のオーナーであるKomsanさんにお話を聞くことができた。GARAKUバンコク1号店の開業に至るまでのストーリーをご紹介したい。
バンコクで旅行会社を経営するKomsanさんは、仕事で訪れた札幌でスープカレーに出会った。初めて食べたスープカレーに衝撃を受け、これは絶対にタイでも流行るはずだと確信。
それから札幌のスープカレー店を何軒も食べ歩き、ダントツで美味しいと気に入ったのがGARAKUだった。
それから知人のツテを頼り、GARAKUのオーナーである福生さんにコンタクトを取る。
福生さんにもKomsanさんの熱意が伝わり、晴れてバンコクへの出店が決定した。
タイにスープカレーを広めたい
中華系タイ人であるKomsanさんは、飲食店を開業するなら場所はサムヤーンしかないと決めていたという。
前述のとおり、「サムヤーンはグルメの街だから」というのが理由のひとつでもあるのだが、実はもうひとつ大きな理由がある。
それは「できる限り低価格で提供したい」という想いからである。
現状ではタイ人にスープカレーはまったく認知されていない。
Komsanさんは、本業の旅行会社のツアーでタイ人を札幌に何度も連れて行っている。そのたびに、札幌名物のスープカレーをぜひ食べてほしいと伝えているが、「日本のカレーはバンコクでも食べられる。せっかく北海道に来たのだから、海鮮が食べたい」と言われてしまい、なかなか食べてもらえない。
だがスープカレーを食べた人は、ほぼ全員が、「美味しい!」と絶賛するという。
一度食べてもらえれば、タイ人は必ず気に入ってくれる。
たくさんのタイ人にスープカレーを食べてもらうには、できるだけ低価格で提供するしかない。だから1号店は、デパートやスクンビット、シーロムよりも家賃が安いサムヤーンに決めた。
いつかはパラゴンに出店か?
一度、スープカレーの美味しさを知ってもらえれば、2号店、3号店をデパートに出店し、多少料金が高くなってしまっても食べに来てくれるはず。
Komsanさんは、そう考えているという。
「とにかくたくさんの人にGARAKUのスープカレーを食べてもらいたい。私が初めて食べたときの感動を、みんなにも味わってほしいんだ」
Komsanさんと話していると、本当にスープカレーが好きなんだなというのが伝わってくる。
彼の熱意でタイ人にスープカレーの美味しさ伝わり、タイ全土でスープカレーが食べられるようになればスープカレー中毒者の僕としては、これ以上ない幸せである。
そうなるよう、これからもバンコクのスープカレー店を応援していきたいと思う。
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GARAKUサムヤーン店詳細
- 住所:Soi Chula 11
- 最寄り駅:MRTサムヤーン駅から徒歩7分
- 営業時間:11時〜22時
- 定休日:なし
- TEL:083-628-2636
- Facebook:https://www.facebook.com/GarakuTH/
- クレジットカード:可
- 駐車場:あり