昨年5月に紹介したスクンビット・ソイ23にある高級日本料理としゃぶしゃぶの店「刀(Katana)」。
今年からバンコクに駐在した人は、まだ同店の存在を知らないかもしれないが、昨年1月のオープン以来、「接待で外さない店」として駐在員から多くの支持を得ている。
バンコクで接待向きの店は数あれど、なぜ刀が支持されるのか?
今回はその理由を探るとともに、「これを頼んでおけば間違いなし!」という看板メニューの会席料理を紹介しよう。刀が接待に支持される5つの理由
理由その1 日本人総料理長と日本人女性によるおもてなし
総料理長の福田氏
すべてのメニューを手がけるのは総料理長の福田氏。そして接客係として2名の日本人女性スタッフが常駐している。女性スタッフは、しゃぶしゃぶも取り分けてくれるし、お酒も作ってくれるので、我々は会話に集中できる。
料理やお酒について日本語で細かく要望を伝えられるのは、接待には必須といえるだろう。
大事なお客様との会食で、日本人によるおもてなしを受けられるのは、やはり安心感が違う。
「刀にしておけば間違いない」、という安心感が多くのリピーターを獲得している要因だろう。
理由その2 話題作りに事欠かない豪華絢爛な店内
店内に一歩足を踏み入れると、戦国時代を彷彿とさせる豪華絢爛な内装に思わず声を失うだろう。
戦国時代がコンセプトの内装は、日本から宮大工や絵師を呼び造り上げられたものだ。
能の舞台を再現した総檜造りの個室、黄金のVIPルーム、茶室など、全11室の個室はどれも一見の価値がある。
この豪華な内装は初来店なら誰でもテンションが上がるはず。会食の話題作りには事欠かないだろう。
接待相手が外国人であれば、自然と戦国時代や歴史の話になるはずだ。
会食の前には日本史、特に戦国時代の歴史をおさらいしておくことを勧めたい。ビジネスだけでなく、教養も身につけた人間だということをアピールしたいものである。
理由その3 日本酒・ワインの品揃えが豊富
好みを知り尽くした相手ならともかく、初めての相手との会食であれば、ドリンクメニューは選択肢が豊富なほうが良いのは言うまでもない。
刀ではアルコールメニューも充実している。特に日本酒は獺祭(純米大吟醸磨き二割三分)、南部美人(純米大吟醸)、八海山(純米大吟醸 浩和蔵)、久保田万寿など、プレミアムな酒も取り揃えている。
また、日本酒だけでなくワインの種類も豊富なので、好みの銘柄があるか知りたい人はぜひ事前に確認してほしい。
理由その4 立地
接待であれば相手が来店しやすく、帰宅しやすい立地であることも店選びの重要な要素である。
刀は、スクンビット・ソイ23に位置し、スクンビット通り、アソーク通り、ペッブリー通りからアクセスすることができる。トンロー通りにもすぐに出られる。
アソークやトンローの奇数側には二次会で使えるバーやラウンジも多い。会食の後に二次会に繰り出すことを考えると、スクンビット偶数側より奇数側が圧倒的に便利なのだ。
理由その5 五感で楽しむ繊細な料理の数々
最後の理由は、もちろん料理。
いくら豪華な内装で、接客が良くても、肝心の料理の味がイマイチであれば、台無しである。
また、接待など社外の人との会食であれば、メニュー選びの手間がかからないコース料理が基本。刀では、本格日本料理としゃぶしゃぶの会席が看板メニューだ。
しゃぶしゃぶは取り分けが必要になるが、前述のとおり日本人女性スタッフが担当してくれるのでなんの問題ない。
それではその看板メニューの会席料理の中で、最も人気の8品コースをご紹介しよう。
刀の看板メニュー! 黒毛和牛しゃぶしゃぶ付き会席(全8品)
座付:枝豆とうふ
ペースト状の枝豆と出汁の効いたクリームにずわい蟹のほぐし煮をトッピングした上品な前菜。
お造り:ヒラマサと本マグロの刺し身
ブリ御三家と呼ばれる高級魚ヒラマサと本マグロの赤身の刺し身。ヒラマサはコリコリとした食感で噛むほどに脂が滲み出し、口の中に甘みが広がる。その甘みと辛子クリームの酸味の効いた辛さが意外なほどに相性が良い。
赤身はしっかりと脂が乗っていて、さすがは本マグロという納得の味わい。
蒸し物:フォアグラとトリュフの茶碗蒸し
これを目当てに来店するお客も多いという同店の名物料理、フォアグラとトリュフの茶碗蒸し。
茶碗蒸としては文句なしに最高峰といえる究極の逸品だ。
替鉢:のどぐろの塩焼きと生雲丹のあんかけ
高級魚のどぐろ(アカムツ)を塩焼きにし、生雲丹を乗せた贅沢な組み合わせのあんかけ。
のどぐろは「白身のトロ」と呼ばれるだけあり、脂と旨味たっぷりだが、生わさびがアクセントになり、しつこさはない。
ぜひ、召し上がってほしい一品だ。
揚げ物:天ぷら三種
イチジク、とうもろこしという天ぷらとしては珍しい素材を使った一皿。
山椒と粗塩か京都から取り寄せた白味噌をつけて召し上がれ。
鍋物:最高級仙台牛のしゃぶしゃぶ
メインは仙台牛(A5)のしゃぶしゃぶ。網目のように入ったサシが美しい最高級の黒毛和牛だ。仙台牛の特徴である上品な脂の甘味を堪能してほしい。
御食事:鍋地にて スープ仕立てきしめん
〆はしゃぶしゃぶのスープで仕立てたきしめん。和牛と野菜の旨味がたっぷりとしみ出したスープは、旨くないわけがない。
甘味:ピスタチオのジェラートとあずきのミルク寄せ
デザートはピスタチオとあずきのミルク寄せでさっぱりと口直し。
程よい料金設定
これだけの会席であれば、気になるのはその値段。
黒毛和牛しゃぶしゃぶ付き会席(永禄会席、全8品)は、3,500B(税・サ別)。アルコールを入れても一人あたり5,000B以内に収まるはず。
しゃぶしゃぶ付き会席には、黒毛和牛以外に松阪牛や北海道十勝ハーブ牛も選ぶことができる。また、牛肉が食べられない人向けにはイベリコ豚のコースが用意されている。それぞれ料金は以下の通り。
- 永禄会席(全8品)
- 黒毛和牛 3,500B
- 松阪牛 4,900B
- イベリコ豚 3,200B
- 北海道十勝ハーブ牛 3,200B
- 享禄会席(全5品)
- 黒毛和牛 2,800B
- 松阪牛 4,200B
- イベリコ豚 2,500B
- 北海道十勝ハーブ牛 2,500B
- 慶長会席(全7品)
- 黒毛和牛 4,200B
- 松阪牛 5,600B
- イベリコ豚 3,900B
- 北海道十勝ハーブ牛 3,900B
タイ人のお客様の場合、松阪牛を希望することが多いようである。それでも一人あたり5,000B前後の予算でこの会席が楽しめる。
会席は毎月旬の食材を使ったメニューを開発し、すべてを入れ替えている。接待で頻繁に利用するという人でも、毎月旬の食材を味わう楽しみがある。
日曜日の営業もスタート
今年に入り、日曜日の営業もスタート。ゴルフ帰りに立ち寄れる使い勝手の良さが好評を博している。
豪華絢爛な内装に目を奪われるが、料理は本格派。日本人女性スタッフによる細やかな気遣いもある。刀が接待利用で支持される理由が、あなたにもご理解いただけたのではないだろうか。
ただの料亭ではなく、エンターテイメントの要素を加えたタイならではの高級料亭と言えるかもしれない。
日本人同士はもちろん、タイ人や外国人との会食にこそ利用してほしい。
新日本料理としゃぶしゃぶ 刀(KATANA)店舗詳細
- 店名:新日本料理としゃぶしゃぶ 刀(KATANA)
- 住所:スクンビット・ソイ23
- 最寄り駅:BTSアソーク駅、MRTスクンビット駅から徒歩10分
- 予算:4,000B/人 〜
- 営業時間:17時半〜22時半
- 定休日:なし
- 電話番号:02-088-0706
- クレジットカード:可
- 駐車場:あり
- HP:http://ssjd-katana.com/ja/
- Facebook:https://www.facebook.com/Shabu.katana/