毎年太陰暦の9月1日から9日間行われる菜食週間(キンジェー)。今年は10月13日から21日がその期間にあたる。
※2016年は10月1日〜9日(2016年10月1日追記)
キンジェーとは、タイの華僑・華人の習慣で、期間中は肉や魚、卵、牛乳、動物性の油を使った料理、味の濃い料理、刺激の強いものなどを食べることやアルコールを飲むことを禁じ、身を清めることを目的とした行事。
期間中、屋台やレストランなどの飲食店やコンビニではキンジェーを表す「齋(ジェー)」の文字が入った黄色い旗やマークが掲げられており、キンジェーに対応した料理を提供している。
齋(ジェー)を掲げる屋台
キンジェーは華人の習慣ということで、バンコクでの本場はもちろん「ヤワラート(中華街)」。本場はさぞかし盛り上がっていることだろうと思い、昨日ヤワラートに行ってきた。
ヤワラートの菜食祭り
ヤワラートでは、10月12日〜21日まで「菜食祭り」が開催されているようだ。ヤワラート通りの入口にあるバンコク病院の前から道の両脇には屋台がずらっと並び、頭上には菜食祭りの旗も掲げられ、辺りは黄色一色。
ヤワラート通りの入口付近には屋台が立ち並ぶ
ドリアン屋台も齋(ジェー)を掲げている
野菜の天ぷらを売る屋台
ほとんどの屋台が齋(ジェー)を掲げており、どこも大盛況。人混みをかき分けながら奥に歩いて行くと、定番の獅子舞が。
タンブン(徳を積む行為)としてお守りを売る車も、飛ぶように売れている。
動画はこちら。
キンジェー期間中は、タンブンをすることがよしとされているため中華寺院も参拝客が後を絶たない。
バンコクの中でも、古くからの習慣が今も残る数少ないエリアであるヤワラート。タイ華人の歴史や食文化、そして熱気に触れようと週末には多くの観光客が訪れ、大変な賑わいになる。タイ華人の文化を体験するにはうってつけといえるこの菜食祭り。
この週末にぜひ訪れてみてはいかがだろうか。18時〜19時くらいが一番盛り上がるので、行くならこの時間帯がおすすめである。
それではまた明日!