一昨日、日本政府観光局（JNTO）より今年７月に日本を訪れた外客数（外国人の数）が発表された。
１〜６月までの累計はすでに914万人に達しており、７月で1,000万人を超えることがほぼ確実と見られていたが、どうだったのか？JNTOの報道発表資料（PDF）を元にお届けする。
今年１〜６月分は以下の記事を参照。
１月の訪日外客数
２月の訪日外客数
３月の訪日外客数
４月の訪日外客数
５月の訪日外客数
６月の訪日外客数
2015年７月の訪日外客数
2015年７月の訪日外客数は、前年同月比51.0％増の191万8,000人で、これまで７月として過去最高だった2014年（127万人）を64万8,000人上回っただけでなく、2015年４月の176万5,000人も上回り、年間を通じた単月としての過去最高を記録した。
また、2015年１月から７月までの累計は早くも1,000万人を突破し、1,106万人となった。
７月も引き続き訪日旅行は絶好調である。
これほど急増した要因を、JNTOでは以下のように分析している。
夏の旅行シーズンに向けた訪日プロモーションが需要を喚起したほか、航空路線の拡大、クルーズ船の大幅な寄港増加、ボーイスカウトの世界大会である「第23回世界スカウトジャンボリー」（山口市きらら浜）の開催、また近年の査証免除や要件緩和、昨年10月からの消費税免税制度の拡充に依る買い物需要の拡大などが増加要因となった。
JNTO（日本政府観光局）報道発表資料より
８月は、東アジア市場からの大型クルーズ船の寄港、MERSにより運休・減便されていた日韓航空路線の運行再開などが、夏休みシーズン後半の送客拡大に大きく貢献する見込み。
また、東南アジアでは、シンガポールの建国50周年の連休（８月７〜10日）やフィリピンのニノイ・アキノ記念日および英雄の日による連休（８月21〜23日、８月29〜31日）により、旅行需要の増加が期待されている。
2015年７月に訪日したタイ人は？
タイは上から５番目
さて、肝心のタイ人はというと、上の表の通り５万1,900人（前年同月比21.0％増）となり、７月単月として過去最高を記録した。2012年４月より40カ月連続で各月の過去最高記録を更新中である。
JNTOでは好調の要因として以下のように分析している。
- タイでは７月30日〜８月２日までの三宝節に伴う連休需要に加え、タイのエア・アジアXも７月下旬まで運航されたため、FIT（個人旅行客）を中心に訪日客が伸びた。
- ６月25〜28日に開催された「FITフェア」および商談会、メディア招請事業等のプロモーションも奏功した。
秋以降も以下、２つの要因が需要拡大に寄与すると期待されている。
- ８月１日からANAのバンコク−成田線が週７便から週14便に増便。
- ８月13〜16日にタイ旅行博「Thailand International Travel Fair（TITF）」が開催。
８月に開催されたTITFの様子
前述の通り、８月13日（木）〜16日（日）までの４日間、バンコク・クイーンシリキット・コンベンションセンターにて「Thailand International Travel Fair（TITF）#17」が開催された。特に15〜16日の週末は多くのタイ人が来場し、日本関連のブースも盛況であった。
以下、当日の写真レポートをどうぞ！
週末の日本関連ブースは大盛況！
仙台・東北ブース
北陸新幹線ブース
静岡ブース
四国ブース
大分ブース
佐賀ブース
おなじみのドン・キホーテ
東京スカイツリーブース
羽田空港、成田空港ブース
AEONブース
JTBブース
HISブース
JNTOブース
以上、TITF＃17の写真レポートをお届けした。
ほとんどの自治体や企業がタイ語のパンフレットを用意し、精力的にタイの方たちに声をかけコミュニケーションを取っていたのが印象的だった。
今回、日本から初めてTITFの視察に訪れた企業の方も、タイ人の日本旅行熱を肌で感じることができ、今後タイ人観光客向けのプロモーションに注力したいと仰っていた。
来年２月にもTITFが開催される。増々盛り上がりを見せるタイ人の訪日観光。
今後も積極的にタイ人の訪日インバンド関連の情報を発信していきたい。
それではまた来週！
