今年1月、以下の記事でご紹介したとおり、ホイクワン・ナイトマーケットの路上の屋台や露店が、バンコク都により撤去させられた。

ホイクワン・ナイトマーケットの露店と屋台が撤去! | YINDEED MAGAZINE

「ホイクワン・ナイトマーケットって何?」という方に念のためご説明しておこう。
ホイクワン・ナイトマーケットとは、MRTホイクワン(Huai Khwang)駅から歩いてすぐのプラチャーソンクロ通り(Pracha Songkhro Rd)に深夜から明け方にかけて開かれるマーケットである。

ホイクワン・ナイトマーケットの場所

20時過ぎからプラチャーソンクロ通りの歩道や路上に、約300mに渡り屋台や露店が営業を始め、もっとも活気づくのは深夜2時を過ぎてから。
主に夜遊び帰りの若者や夜に働く女性が、帰宅途中に食事や買い物をするために立ち寄るマーケットとしての色合いが強い。場所柄、中国人観光客の姿も多く見かけるが、メインはローカルの若者である。

実は僕もホイクワン・ナイトマーケットの近くに住み始めて、1年半ほどが経つ。スクンビットで会食などがなければ、ホイクワン・ナイトマーケットで食事をして帰宅することが多い。このマーケットに漂うなんとも言えないチープな雰囲気と独特の妖しさを帯びた活気が気に入っていた。
1月に撤去されてから路上や歩道に屋台が戻って来ることもなく、これも発展する都市の宿命かと一抹の寂しさを感じる日々が続いていた。

今年1月に撮影した撤去後のホイクワン・ナイトマーケットの様子

huai khwang night market

今年1月の撤去後、まったく活気を感じられなくなった様子を再度、ご覧いただきたい。

huai khwang night market

撤去前は、この歩道と路上を屋台、露店が埋め尽くしていた。

huai khwang night market

営業しているのは、店舗側のお店のみ。それ以外はすべて撤去させられた。

huai khwang night market

撤去直後は警察もテントを張り、常時監視していた。

屋台と露店が戻ってきた

そして、撤去からあっという間に半年が経ち、雨季も本格化し始めた8月。ふと気づけば、少しずつだが路上や歩道に屋台、露店が戻ってきているではないか。
先週の時点でのホイクワン・ナイトマーケットの様子をご覧いただきたい。

huaikhwang night market

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huaikhwang night market

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今年1月の撤去後の写真と比べても、明らかに露店と屋台が増え、活気が戻ってきている。

それに比例し、訪れる人も増えてきて、懐かしいあの活気が戻りつつある。

 もちろん、まだまだ撤去前の屋台、露店の数には遠く及ばないが、ナイトマーケットと言えるくらいの雰囲気にはなってきていると思う。警察が取り締まる様子も今のところ見受けられない。

このまま、しれっと以前のような状況に戻るだろうか? あれほどメディアでも騒がれた強制撤去なので、さすがにそれはないかもしれないが、ひょっとしたらあり得るかもしれないと思ってしまうところがタイランドなのである。
路上や歩道で営業する屋台、露店に関しては、賛否両論あることは重々承知しているが、個人的にはあの活気を再び味わいたいと思う。
このまま、復活するのか? それとも再び取り締まりにあい、撤去させられるのか?
今後のホイクワン・ナイトマーケットの動向に注目したい。