遂にこの時が来てしまった。
今年に入り、立て続けにタイ政府やバンコク都による路上で営業する露店・屋台街の強制撤去が続いていたが、とうとうバンコク最大級の路上ナイトマーケットであるスクンビット通りの露店街に撤去命令が下ったというのだ。
本日、タイの大手英字メディア「Khaosod English」が報じたところによると、本日10月3日からスクンビット・ソイ1〜21のスクンビット通りの路上において、夜間の露店・屋台の営業を中止するよう屋台・露店店主に対して警告が来ているという。詳細は、以下の記事をご確認いただきたい。

Vendors said notices first appeared two weeks ago warning that come Oct. 3, they would no longer be allowed to set up stalls in the evening from sois 1 to 21, which routinely turn that side of the road into a kind of busy night bazaar.

SUKHUMVIT STREET VENDORS ORDERED OFF ROAD TONIGHT. WILL IT BE BUSINESS AS USUAL?

スクンビット通りの露店街とは?

sukhumvit road

スクンビット通りの露店街

BTSナナ駅〜アソーク駅にかけてのスクンビット通り奇数側の歩道は、19時頃から深夜にかけて露店がびっしりと埋め尽くす一大露店街となっている。在住者、旅行者を問わず誰しもが一度は訪れたことがあるだろう。

訪れたことがないという方は、こちらの動画をご覧いただきたい。

ナナの「ナナプラザ」とアソークの「ソイ・カウボーイ」というバンコクの2大歓楽街を結ぶナナ駅〜アソーク駅間のスクンビット通りは、一年を通じて観光客がひっきりなしに行き交う非常に活気ある通りであり、このナイトマーケット自体が、観光スポットにもなっている。

sukhumvit road観光客向けの土産物

Sukhumvit road偽バイアグラや偽シアリスなども売られている

観光客としてバンコクに遊びに来ていた時は、よくこのナイトマーケットでお土産を買ったり、露店店主との価格交渉を楽しんでいた。このナイトマーケットがあるおかげで、観光客は毎日お祭り気分を味わうことが出来る。それがバンコクの大きな魅力の1つであることは間違いないだろう。僕にとっても、バンコクで最も思い入れのあるナイトマーケットなのである。
シーロム通りの露店に撤去命令が下った今年5月から、いつかはこのスクンビット通りにも撤去命令が下るかもしれないと思っていたが、その時が来てしまったのだ…

10月3日に撤去が予定されている主な露店・屋台街

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シーロム通りの夜の露店街

タイ政府やバンコク都では、一昨年から公共の場の通行を妨げないことを目的に、路上で営業する露店・屋台に対して撤去命令を下している。これまでに撤去された、または撤去命令が下ったバンコクの露店・屋台街は、過去に以下の記事でまとめている。

消えゆくバンコクの屋台街
5月末で撤去?! シーロム通りの露店店主に話を聞いてきた
ホイクワン・ナイトマーケットの露店と屋台が撤去!

プラトゥーナムエリア、シーロム通りについては、露店店主らの反対により撤去が延期されていたが、スクンビット通りの露店と同様に、本日10月3日が撤去期限とされている。スクンビット通り以外で過去に報道があった本日が撤去期限となるバンコクの露店・屋台街は以下の4箇所。

  • プラトゥーナムエリア
  • ラチャダムリ通り
  • シーロム通り
  • サイアムスクエア前

最初の撤去命令から半年が経過しているが、露店店主らの反対により延期を繰り返し、撤去に至らず今日に至っている。冒頭でご紹介したKhaosod Englishの記事でも、スクンビット通りで営業するある露店店主は、「撤去は年明けまでは延期されるかもしれない」と述べている、とある。また、露店店主らはプラユット首相宛に、撤去命令を延期するよう嘆願をしているとあったので、今すぐ撤去とはならない可能性は高い。撤去にあたっては、まずはスクンビット通り沿いの露店・屋台から進めるということらしく、ソイの中にあるものついては、先になるだろうとのことである。

本日は月曜日となり、多くの露店・屋台は定休日となる。これらのエリアの露店・屋台も今日は出店しないと思われるが、なにか動きがあるか確認しに行こうと思っている。
10月4日(火)が撤去本番となるかもしれない。
果たして本当に撤去されてしまうのか? 改めて5日(水)に状況をお伝えしたい。