6月末、2年半暮らしたラチャダーからプラカノンに引っ越した。

当初はトンローかエカマイに絞って物件を探していたのだが、結局プラカノンに落ち着いた。なぜトンローやエカマイではなくプラカノンに引っ越したのか? 今回はその6つの理由をお届けしたい。

この記事の目次


【理由その1】ひとり飯ができる日本料理店が豊富

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沖縄食堂金城の隣は小料理屋て

最大の理由は、ひとり飯ができる日本料理店や居酒屋が豊富にあるということだ。プラカノン駅周辺には、ざっと挙げても下記12軒の日本料理店がある。

  • うま食堂(4店舗)
  • 沖縄食堂 金城
  • Yooi Don
  • Amby(あんばい)
  • 小料理屋 て
  • 居酒屋かあちゃん
  • ぼっけぇ
  • Abiy’s Kitchen
  • 和食居酒屋&バー「米澤」
  • 秋吉
  • 毘沙門
  • なぎ屋

中でもうま食堂はプラカノン駅周辺に4店舗を展開しており、プラカノンエリアでのドミナント戦略を進めている。

プラカノンに日本料理店が増え始めたのはここ2〜3年の話。2年前にネクスト・スクンビットを探せ! 第1弾 プラカノンがキテる!という記事でもプラカノンを紹介したが、当時と比べて日本料理店の数は倍増している。

ひとりで気兼ねなく入れる業態の飲食店がこれだけ増えたということは、それだけプラカノンに住む日本人の単身者が急増しているということだろう。 

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今年8月、Ambyの隣に米澤がオープンした

僕が引っ越し先の第一候補として挙げたトンローやエカマイは、プラカノンよりもはるかに日本料理店の数は多い。だが、ひとりでも気軽に利用できる定食屋のような業態は少ない。

外食の頻度が高い独身者や単身赴任で暮らす者にとっては、プラカノンは便利な環境なのだ。 

プラカノンの日本料理店MAPを作ったので、プラカノンエリアに住んでいる方は、ぜひ活用してほしい。 

プラカノンの日本料理店MAP

【理由その2】コワーキングスペースが充実

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Pencave Co-working space

YindeedのオフィスはMRTスティサン駅のすぐ近くにあるのだが、取材や打ち合わせで外にいることが多く、出先のカフェやコワーキングスペースで仕事をすることが多い。

集中して仕事をしたいときは、カフェよりもコワーキングスペースのほうが捗る。自宅の近くにオフィス代わりに使えるコワーキングスペースがあるということが、引っ越し先を決めるにあたっての重要なポイントだった。

プラカノンには下記3軒のコワーキングスペースがあり、いずれも駅から徒歩5分以内とアクセスが良い。

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Pencaveが入居するNaiiPa Art Comlex。緑に囲まれた最高の環境

プラカノンのコワーキングスペースMAP

【理由その3】カフェも充実

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BTSプラカノン駅の高架下にあるCRAFT cafe

日常生活に欠かせない存在である“カフェ”。ちょっとした作業をしたい時や仕事終わりで家に直帰したくない時など、カフェを訪れる理由は様々だが、自宅近くに居心地の良いカフェがあることは引っ越しの必要条件だった。

プラカノン駅周辺には下記8軒のカフェがある。

  • CRAFT cafe
  • M Cafe
  • A Journey
  • library NaiiPa Art Complex
  • Platinum Cafe
  • Cazz hostel & Coffee Shop
  • Backpack Station Guest House Cafe & Restaurant
  • Hello OPPA PA

A Journeyは店内が広く、満席になることは滅多にないので重宝している。

Platinum Cafeは、日本人パティシエによる日本のケーキが食べられる貴重なお店だ。

CRAFT cafeは小さなビンテージスタイルのカフェ。ここのカオソーイは本格的な味わいで旨い。

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CRAFT cafeのカオソーイ

library(ライバーリー)は、スクンビット・ソイ24にある人気カフェの支店で、Pencave Co-Working Spaceと同じ敷地内にある。

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タイ人の若者に大人気のlibrary(ライバーリー)

Cazz hostel & Coffee ShopとBackpack Stationは、ホステルに併設されたカフェ。

カフェマップも作ったので、プラカノンに訪れる際はぜひ参考にしてほしい。

プラカノンのカフェMAP

【理由その4】ローカルな雰囲気と異国情緒が味わえる

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ローカルな雰囲気が漂うプラカノンの街並み

活気あふれる庶民の台所、プラカノン市場

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プラカノン市場

プラカノンは下町の雰囲気が漂うローカルなエリア。スクンビット通りとプラカノン通り(スクンビット・ソイ71)が交わるT字路の周辺には、プラカノン市場というマーケットがある。

肉や魚、野菜などの生鮮食品から電化製品、衣料といった生活必需品までひと通りの物が揃う庶民の台所的なマーケットで、いつでも活気にあふれている。 

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プラカノン市場

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ロティを焼く女性

また、プラカノン市場一帯にはバンコク有数のミャンマー人コミュニティが形成されているため、市場内にはミャンマー料理を扱う食堂も多い。

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ミャンマー料理のぶっかけ飯屋

プラカノン市場地図

バンコクの原風景が楽しめるプラカノン運河

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プラカノン運河

プラカノン市場の裏には、市場からシーナカリン通りを結ぶプラカノン運河が流れている。運河沿いには仏教寺院やモスク、中華寺院が点在し、バンコクの原風景とも言える景観を眺めながらシーナカリンまで片道30分、15Bの船旅が楽しめる。 

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運河ボート乗り場周辺には、『三丁目の夕日』の世界が広がっている

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ここ数年でバックパッカーの姿もよく見かけるようになった

プラカノン運河ボート乗り場地図

タイ飯食堂が立ち並ぶプラカノン通り

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プラカノン通り(ソイ・ピディ)

プラカノン通り沿いにはタイ飯食堂が立ち並び、夜遅くまで営業している店も多い。最近では、ピディ・ソイ43の入口にあるレバ刺しなどの生肉を出すイサーン屋台が日本人に大人気だ。

イサーン屋台地図

モスクからアザーンが流れ、異国情緒が溢れる街

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ミナレット(尖塔)からアザーンが流れる

プラカノン通りとプラカノン運河の間には大きなモスクが点在し、巨大なムスリムコミュニティを形成している。そのモスクから礼拝の時間を告げるアザーンが日に5回流れてくるのだが、このアザーンが異国情緒たっぷりで、個人的にとても気に入っている。

ただし、このエリアは決して治安が良いとは言えないなので、夜間の独り歩きや野犬には注意が必要だ。

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モスクが街並みに溶け込む

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ヒジャブを身につけた女性の姿も多い

プラカノンのモスクMAP

【理由その5】シーロム・サトーン、東方面へのアクセスが良好

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ラマ4世通りとスクンビット通りの交差点

プラカノンには、シーロム・サトーン方面に続くラマ4世通りの始点がある。渋滞に巻き込まれなければプラカノンからシーロムまでは車で15分ほど。また、スワンナプーム空港やバンナーなど東方面へのアクセスも容易である。

意外なほど交通至便ということもプラカノンに引っ越しを決めた理由になった。 

【理由その6】家賃が割安

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BTSプラカノン駅周辺には高層コンドミニアムが林立

トンローやエカマイに比べて、プラカノンは家賃相場が20〜30%ほど割安であることも大きな魅力だ。

プラカノン駅前にはコンドミニアムが林立しているが、どれもここ数年で建てられたものばかり。部屋もキレイで家賃の割にファシリティも充実している。

逆に物件が多すぎて選べないという方のために、プラカノンのおすすめ物件をバンコクの不動産会社アーバンランドエージェントに聞いてみた。

Skywalk Condominium

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BTSプラカノン駅から徒歩3分という好立地に建つ50階建ての超高層コンドミニアム 「Skywalk」。街のどこからでも目に入るプラカノンのランドマーク的存在である。

プラカノンで最もハイグレードなコンドミニアムといえるだろう。中層階以上からは部屋の窓からバンコク都心部の夜景を存分に楽しむことが出来るのもこの物件の魅力だ。

このスカイウォークは、W-Districtという商業施設内に立地しており、敷地内には先にご紹介したコワーキングスペース「E88」も入居している。

W-Districtのガーデンエリアには、「W-Market」というビアガーデンのような一角があり、毎晩多くの外国人で賑わっている。

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W-Marketを上から撮影

Rhythm Sukhumvit 44/1

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BTSプラカノン駅のすぐ目の前に2014年に誕生した築浅のコンドミニアム。スカイウォークと並びプラカノンで1、2位を争う人気のコンドミニアムだ。
部屋の間取りは1~2ベッドルームで単身者とご夫婦向けの物件である。屋上に設けられたプールはそれほど広くはないが、地上34階からバンコクの景色をグルっと見回せる眺望が魅力。

  • 名称:Rhythm Sukhumvit 44/1(リズム・スクンビット44/1)
  • 物件詳細:http://urbanland.co.th/detail/Rhythm_Sukhumvit_44.php
  • 竣工:2014年
  • 総階数:地上34階
  • 住所:スクンビット・ソイ44/1の入口。BTSプラカノン駅目の前。
  • 最寄り駅:BTSプラカノン駅から徒歩0分
  • 家賃・戸数
    1ベッドルーム 32〜55㎡ 35,000〜50,000B
    2ベッドルーム 53㎡ 45,000〜55,000B

Qiss Residence by Bliston

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2015年にオープンした築浅のサービスアパート「Qiss Residence by Bliston」。
スクンビット・ソイ42に位置し、BTSプラカノン駅からは少し離れているが、プラカノン駅、エカマイ駅、ゲートウェイ・エカマイまでシャトルサービスが利用できる。
マックスバリュや日本食レストラン、カフェ、ネイルサロンなどが入居する「Qiss Mall」が併設されており、ちょっとした買い物や食事に便利な環境である。
スクンビットエリアの同価格帯のサービスアパートよりもお部屋の広さや高級感は上。生活感を感じさせないホテルのような雰囲気のお部屋が好みの方にオススメの物件だ。 

  • 名称:Qiss Residence by Bliston(キース・レジデンス・バイ・ブリストン)
  • 物件詳細:http://urbanland.co.th/detail/Qiss_Residence_by_Bliston.php
  • 竣工:2015年
  • 総階数:地上6階
  • 住所:スクンビット・ソイ42
  • 最寄り駅:BTSプラカノン駅から徒歩10分
  • 家賃・戸数
    スタジオ 49〜58㎡ 51,000〜54,000B
    1ベッドルーム 65〜80㎡ 60,000〜64,000B
    2ベッドルーム 94〜140㎡ 77,000〜99,000B

プラカノンはこんな人にオススメ!

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プラカノン市場からスカイウォークを臨む

以上、僕がプラカノンに引っ越した6つの理由をお届けした。

引っ越してから2ヶ月が経ったが、プラカノン暮らしはラチャダーに比べて快適そのものである。

今年12月にはプラカノン駅直結のコミュニティモール「サマーヒル」の開業が控えており、今後ますます便利になるだろう。

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工事中のサマーヒル(2017年9月1日現在)

僕個人としては、プラカノンをとても気に入っているのだが、万人にオススメというわけではない。プラカノンのマイナス面には以下の2つが挙げられる。

  • 大型スーパーがなく買い物が不便
  • 日本人学校のバスの送迎エリア外

お子さんがいる家庭や自炊の頻度が高い方にはプラカノンはオススメできない。プラカノンと相性が良いのはこんな人だろう。
※プラカノンは日本人学校のバスの送迎エリアという指摘があり、訂正いたしました。(追記:2017年9月6日)

  • 単身駐在員
  • 現地採用者
  • 若い夫婦
  • ロングステイヤー
  • ローカルの雰囲気が好きな方、異国情緒を味わいたい方

今引っ越しを検討している方でこれらの要素が当てはまる方は、ぜひ一度プラカノンに足を運んでほしい。

プラカノンの物件のお問合わせはアーバンランドエージェントまで。

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