年が明け、4月の新年度に向けて日系企業の多くでは駐在員の入れ替えが行われる。
日本に本帰国になる人、他国にスライドになる人。どちらにせよ人生の岐路を迎えるわけである。
いざタイを去るとなった時、「あれだけはもう一度食べておきたい!」と、あなたの頭に浮かぶ一品はなんだろうか。
誰しもそんな一品があると思うが、ぜひそれを知りたい。
というわけで、新企画「タイから本帰国。最後にもう一度食べたいあの一品。」を始めることにした。
もしあなたが本帰国するとしたら、もう一度食べておきたい一品を紹介してもらおうというシリーズ企画である。
駐在員、主婦、現地採用、自営業者、学生…
職業、年齢、性別を問わず、たくさんの方に登場していただく予定だ。
お声をかけさせていただくかもしれないので、ぜひあなたの一品を考えておいてください!
さて、記念すべき第1回はこの方!
第1回 荒金弘明氏
今回の紹介者は、荒金弘明(あらかねひろあき)さん。ITベンチャー企業「Donuts Bangkok」のマネージングディレクターである。
荒金さんは、2013年5月にDonuts Bangkok社立ち上げのためタイに赴任。以来、クラウド勤怠管理システム「ジョブカン」やライブ配信サービス「VIBIE」、女性向けメディア「SistaCafe」、不動産メディア「ESTOPOLIS」という4つのWEBサービスをタイで展開。
設立から8年で従業員90名を超える規模にまで成長している。
手越祐也、哀川翔を起用した「ジョブカン」のCMをFacebookで見たことがある人も多いのではないだろうか。
今年は、「タイ国内向けの給与計算システム」もリリース予定。興味のある方はぜひDonuts Bangkok社にお問い合わせを。
荒金さんが目指しているのは、“Donuts BangkokをタイでNo.1のWEBサービス企業”にすること。それまで本帰国予定はないということだ。
さて、それでは荒金さん、もし本帰国するとしたら最後にもう一度食べたいあの一品は何ですか?
ペッチャブーン県の行列ができるガイヤーン屋「ブアトーン」
ブアトーンのガイヤーン
荒金さん:ペッチャブーン県ウィチアンブリー郡にある「ブアトーン」というレストランのガイヤーンです。行列ができるガイヤーン屋として地元でも人気店のようで、訪れた日も満席でした。
明石:ペッチャブーンとはまた遠くからきましたね。(笑) ウィチアンブリー郡のガイヤーンは“ガイヤーン・ウィチアンブリー”と呼ばれるほど有名ですよね。タイで食べたガイヤーンで一番美味しかったのが、このガイヤーンということですね?
荒金さん:はい、これまで食べたガイヤーンでは一番美味しかったですね。タイ料理ではガイヤーンが好きで、バンコクだとサバイジャイやラマ9によく行ってます。
サバイジャイやラマ9のガイヤーンも十分に美味しいとは思うが、ブアトーンのガイヤーンとは一体どれほどのものなのだろうか? ブアトーンのガイヤーンにまつわるエピソードを聞いみてた。
ブアトーンのガイヤーンとは?
ブアトーン店内(荒金さん撮影)
荒金さん:ローカルタイ料理好きの友人に、「ペッチャブーンに美味しいガイヤーンがあるから行こう!」と誘われ、レンタカーを借りて片道3.5時間かけて行ってきたんです。180Bのガイヤーンを食べるためにそれよりも遥かに高いレンタカー代、ガソリン代をかけて。それが面白かったなと。(笑)
ウィチアンブリーの路上にて撮影(明石)
明石:僕もブアトーンではないですが、ペッチャブーン旅行の帰りにお土産として、道路脇で売っていたガイヤーン・ウィチアンブリーを買ったことがあります。僕の場合はカオコー目当てにペッチャブーンに行ったんですが、ガイヤーン目当てにペッチャブーンまで行く人は滅多にいないでしょう。(笑)
でもわざわざ行った甲斐あって、思い出に残る絶品のガイヤーンに出会えたわけですね。
荒金さん:ブアトーンで印象に残っているのはまず、「ニム」と「ヘーン」という二種類の焼き方を選べることです。もちろん、両方頼みました。
炭火焼きのヘーン(荒金さん撮影)
鉄板焼のニム(荒金さん撮影)
明石:この写真でも炭火と鉄板という二通りの焼き方が確認できますね。それぞれどんなお味だったんでしょうか?
荒金さん:ニムのほうはジューシーで柔らかく、ヘーンはカリカリに焼き上がっていました。どちらも美味しかったですが、僕は柔らかいニムのほうが好みでした。
生姜ベースのタレに漬け込んでから焼いているようで臭みはまったくなく、香ばしさが特に印象に残っています。
味付けもガイヤーンによくある甘い感じではなく、ニンニクと胡椒で濃いめの味付けでしたが、それがまた旨かったんです。
胡椒たっぷりで見るからに旨そう(荒金さん撮影)
明石:僕もガイヤーンは甘いタレよりもニンニクと胡椒の味付けのほうが好きなので、ブアトーンのガイヤーンは絶対にハマりそうです。
もし本帰国になるとしたら、またペッチャブーンに食べに行きますか?
荒金さん:はい、最後にもう一度食べたいですね!
タイで一番思い出に残っていること
最後に荒金さんにタイ生活で一番思い出に残っていることを聞いてみた。まるでこれから本帰国するかのような質問だが、荒金さんに本帰国予定はないのでご安心を。(笑)
Q:タイ生活で一番思い出に残っていることは?
荒金さん:ソイ26のKビレッジを歩いていた時、目の前の工事現場の壁が倒れてきて死にそうになったことです。あと数秒ずれていたら完全に下敷きになっていました。
それがタイ赴任の二日目くらいだったので、これはとんでもない国に来てしまったなと、感じたことを覚えています。(笑)
荒金さん、最後にオチまでつけていただきありがとうございました!(笑)
みなさんもペッチャブーンに行く機会があれば、ぜひブアトーンのガイヤーンをお試しあれ。
それではまた次回のあの一品をお楽しみに!