インドネシア・バリ島からイランまで続く、アジアを横断する現代のシルクロードと呼ばれるアジアハイウェイ2号線(AH2)。
アジアハイウェイ2号線 AH2 は、アジアハイウェイの路線の一つである。 総延長は13,177km[1] (8,230mi) で、インドネシア・バリ州のデンパサールからシンガポール、マレーシア、タイ、ミャンマー、インド、バングラデシュ、ネパール、パキスタンを経由して、イラン・ケルマーンシャー州のコースラヴィ(英語版)に終着する。https://ja.m.wikipedia.org/wiki/アジアハイウェイ2号線
バンコクからAH2を南下し、マレーシアのペナン島、マラッカに立ち寄りシンガポールまで、15年振りにマレー半島を縦断する旅に出ることにした。目的は、15年前に見逃した「マラッカ海峡に沈む夕陽」を見ること。
そのマレー半島縦断の旅の記録を連載でお届けしていく。
第1話、第2話に続き、第3話となる今回は、「バンコクからペナン島編」をお送りする。これまでの記事はこちら。
アジアハイウェイ2号線を南下せよ! 陸路で行くマレー半島縦断の旅
バンコクからマレーシア・ペナン島までのルートは以下の通り。
- バンコク南バスターミナル〜ハジャイ 夜行バス
- ハジャイ〜国境(ダンノック) ロットゥー(バン)
- 国境〜ペナン島 ロットゥー
それでは、第3話「バンコクからペナン島編」をどうぞ!
夜行バスで一路ハジャイへ
バンコク南バスターミナルを22時半に出発し、夜行バスで一路ハジャイへと向かう。
タイ南部最大の都市でマレーシアへ方面への拠点となる街・ハジャイまでの所要時間は約13時間。翌日の11時半に到着予定となる。
ハジャイ行きのバスは、アジアハイウェイ2号線(AH2)をひたすら南下する。
日付が変わった7月30日(木)3時半。フアヒンの南、プラチュアップキリカーンを過ぎた辺りで1度目の休憩。15分ほどで出発。
一度目の休憩をしたパーキング
7時半、スラータニーを過ぎたところで2度目の休憩。
2度目の休憩をしたパーキングにはなぜかトランスフォーマーが
ここからハジャイまでは、もうノンストップだろうと思い、朝食を食べておくことにした。
バミー 40B
まだシンガポールからバンコクまでの復路の航空券を買っていなかったので、今のうちに買っておこう。8月3日(月)早朝6時半の便でバンコクに戻ることに決めた。
シンガポール−バンコクの航空券は、タイガーエアで129SGドル(約3,200B)だった。
11時45分、無事にハジャイバスターミナルに到着。
ハジャイバスターミナルの真横で停車
バンコクからハジャイまで13時間の長旅が終わったのもつかの間、直ぐにペナン島行きのロットゥーを探さなければならない。バスを降りたところにちょうどバイタクがスタンバイしていたので、ペナン島行きのロットゥー乗り場まで連れて行ってもらうことにした。
このバイタクでペナン行きのロットゥー乗り場へ 50B
ペナン行きロットゥー乗り場までは約5分
12時 ペナン行きのロットゥーを手配している旅行会社Chao Vang Travelに到着。
ちょうど13時発のペナン行きに空きがあるというので、即購入。400B也。
これで今日中のペナン島入りが確定した。
ほっとしたところで、隣のカノムジーン屋で昼食をとる。45B
カノムジーン屋
カノムジーン 45B
トッピング無料
今のうちにペナン島の宿を予約しておこう。
バックパッカーが集まるペナン島ジョージタウンのチュリア通りのゲストハウスをAGODAで2泊予約。1500B/2泊
ハジャイから国境(ダンノック)へ
定刻通りの13時、ペナンに向けて出発!
ロットゥーは満員。ここからペナンまでは、途中国境を越えて約4時間の旅となる。
満員のロットゥー
アジアハイウェイ2号線(AH2)を国境に向けてひたすら南下する。
AH2の看板
タイ南部は、イスラム教徒が多く暮らす地域。モスクがよく目につく。
モスク
外務省海外渡航情報「渡航の延期をお勧めします」のエリア
※ハジャイのあるソンクラー県と深南部と呼ばれるナラティワート県,ヤラー県,パッタニー県は、外務省海外渡航情報では「渡航の延期をお勧めします」、「渡航の是非を検討してください」となっており、このルートでの国境越えおよびマレーシア入りはおすすめしない。
以下、外務省ホームページより転載。
(2)ソンクラー県(ジャナ郡,テーパー郡及びサバヨーイ郡を除く)
:「渡航の是非を検討してください。」
2012年3月,ハジャイ郡にあるリー・ガーデン・プラザ・ホテルの地下駐車場で自動車爆弾が爆発し,火災が発生,5人が死亡し,多数の負傷者が出ました。2013年6月にはナタウィ地区にある喫茶店前で爆弾が爆発し,1人が死亡し,多数の負傷者が出ました。
ソンクラー県では,バイクや自動車に仕掛けられた爆発物による爆弾事件が,2013年12月22日,同県サダオ郡のサダオ警察署付近,同郡ダンノークのオリバーホテル付近及び商業施設で,また,2014年5月6日,ハジャイ市のハジャイ警察署及びポンピチャイ通りのコンビニエンスストアで発生しています。
つきましては,ソンクラー県(ジャナ郡,テーパー郡及びサバヨーイ郡を除く)への不要不急の渡航は控えるようおすすめします。渡航すべきか否かは渡航目的の緊急性取りうる安全対策等に応じて検討を行った上で判断し,渡航される場合には,十分に信頼できる旅行エージェント,旅行ガイドを選び,それらがどのような安全対策をとっているか確認する等具体的な安全対策を講じることをお勧めします。
ダンノック(サダオ)国境に到着
ダンノック国境(タイ側)
14時過ぎにダンノック(サダオ)国境に到着。
さすがに東南アジアの大動脈・アジアハイウェイだけあり、国境には大型コンテナを積んだトラックがひっきりなしに行き交っている。
国境を行き交う大型トラック
タイ側イミグレーション
出国手続きを済ませ、再度ロットゥーに乗り込み、マレーシア側の入国審査へ向かう。
マレーシア側イミグレーション
14時50分、マレーシアに入国。
マレーシアとタイは1時間時差がある。ここで時計の針を一つ進める。マレーシア時間は15時50分。せっかくなら今日はペナン島の夕陽を見たい。はたして間に合うだろうか。ギリギリの時間だ。
国境で乗り換えることなく、同じロットゥーで一路ペナンを目指し出発!
一路ペナンへ
マレーシアに入りしばらくすると道の両側には、ゴムの巨大なプランテーションが広がっている。そのプランテーションを切り裂くようにロットゥーはアジアハイウェイ2号線を駆け抜けていく。
18時、ペナン島対岸のバタワースに到着。ここから橋を渡り、いよいよペナン島へ上陸する。
バタワースから橋を渡りペナンへ
18時半 ペナン島ジョージタウンにあるバックパッカーが集まるチュリア通りに到着。
チュリア通り
バンコクの南バスターミナルを出発してから19時間の長旅が終わった。
ロットゥーを降りて振り返ると、ちょうど遠く山の上に夕陽が沈んでいくところだった。
チュリア通りから夕陽を眺める
ひとまず無事にペナンまで来られたことに感謝。
停車した場所は、たまたま予約したゲストハウスがあるチュリア通りLove Laneの近くだった。
ゲストハウスとカフェが集まるチュリア通りLove Lane
今回の宿は、チュリア通りからLove Laneを入って50mほど進んだ右手にあるゲストハウス「Red Inn Penang」。
ひとまずシャワーで汗を流してから街へ繰り出すことにしよう。
ペナン島は、旅行ガイドブック「ロンリープラネット」の「食通にオススメの旅行先ランキング2014」で1位に選ばれる程のグルメ天国だ。
うまいものがそこら中に溢れているはず。街歩き前に腹ごしらえをするとしよう。