2018年11月のアイコンサイアム開業から丸2年。昨年12月にアイコンサイアム直結となるBTSゴールドラインが開通し、再びリバーサイドエリアに注目が集まっている。

バンコクに暮らす日本人の多くはスクンビットが生活の中心であり、リバーサイドは非日常の場所。休日に出かけたり、ステイケーションで訪れたりすることはあっても、川沿いに暮らすのは現実的ではない。

それでもリバーサイドを訪れるたびに、「一度でいいから川沿いに住んでみたい」と、妄想をかき立てられるほどリバーサイドには底しれぬ魅力がある。

チャオプラヤー川

再開発真っただ中のチャオプラヤー川沿いエリア

もし住むとしたら、どんな物件がいいか。

せっかくなら思いっきり非日常が味わえる空間がいい。

そこで今回はあなたの妄想を加速させるにふさわしい、リバーサイドにある非日常感たっぷりのコンドミニアムをご紹介したい。

この記事の目次


リバーサイドの4大高級ブランドコンドミニアム

リバーサイド4大高級コンド

リバーサイドといえば高級ホテルや名所旧跡が点在する観光地というイメージが強いが、実はアイコンサイアムの開業に合わせて高級コンドミニアムが続々と竣工し、住宅地としての開発も進んでいる。

ICONSIAM

アイコンサイアムの開業により川沿いは一気に便利に

代表的なのはリバーサイドの4大高級ブランドコンドミニアムと呼ばれる以下4つの物件。

  • The Residences at Mandarin Oriental Bangkok
  • Four Seasons Private Residences Bangkok at Chao Phraya River
  • Banyan Tree Residences Riverside Bangkok
  • Magnolias Waterfront Residences ICONSIAM

賃貸市場に出回ることが少ないこれらの物件だが、今回、バンコクのお部屋探し応援WEBマガジン「スクンビッター」でおなじみの賃貸不動産会社「アーバンランドエージェント」にご協力いただき、4大コンドすべてに取材を敢行。

「バンコク生活の思い出に、一度は憧れのリバーサイドに住みたい!」

という方は、ぜひ最後までご覧ください!

1. The Residences at Mandarin Oriental Bangkok

The Residences at Mandarin Oriental Bangkok

中央のビルがThe Residences at Mandarin Oriental Bangkok

1件目は、「The Residences at Mandarin Oriental Bangkok」。その名のとおり、タイが世界に誇る名門ホテル「マンダリンオリエンタル」が手掛けたコンドミニアムだ。

日本円で軽く億を超えるこのクラスのコンドミニアムでは、部屋やファシリティ、眺望がいいのは当たり前。

The Residences at Mandarin Oriental Bangkok

2ベッドルームのリビング

マンダリンオリエンタルというタイ最高峰のホスピタリティを誇る名門ホテルのサービスとセキュリティを享受できるのが最大の魅力といえるだろう。

The Residences at Mandarin Oriental Bangkok

エントランスもさすがの美しさ

そしてもうひとつ、特筆すべきはその立地。アイコンサイアムに隣接しているのである。

直結とまではいかないが、徒歩1分。

川沿いのエントランスを抜けるとすぐ横がアイコンサイアムなのだ。

The Residences at Mandarin Oriental Bangkok

川沿いのエントランスを出ればすぐにアイコンサイアム

アイコンサイアムは、エムクオーティエとセントラルワールドと旧伊勢丹バンコクを合体させたような最強の商業施設。ほとんど街のようなものなので、ここだけで買い物・食事・美容のすべてが完結する。(個人的には紀伊國屋書店があればパーフェクトだった)

友人に会う以外でスクンビットに出かける必要は、ほぼなくなるだろう。

The Residences at Mandarin Oriental Bangkok

プライバシーリフトは二基+クローゼット付き

The Residences at Mandarin Oriental Bangkokは、賃貸収入で利益を得るというよりも、自分で住むためやステータスのために保有しているオーナーが多く、賃貸市場に出回る部屋はそれほど多くない。

The Residences at Mandarin Oriental Bangkok

バスルームもさすがはマンダリンオリエンタルという美しさ

2ベッド(127㎡)で18万B前後〜と、家賃もタイ最高級クラスだが、一生に一度くらいマンダリンオリエンタルで暮らしてみたいという富裕層の方は、ぜひお問い合わせを。

詳しいレポートや内見の問い合わせは、下記スクンビッターの記事を参照してほしい。

The Residences at Mandarin Oriental Bangkok概要

  • 名称:The Residences at Mandarin Oriental Bangkok(ザ レジデンス アット マンダリンオリエンタル バンコク)
  • 竣工:2020年
  • 総階数:地上52階建
  • 住所:ジャルンナコン通り(チャオプラヤー川沿い)
  • 最寄り駅:BTSジャルンナコン駅徒歩2分
  • 家賃・戸数
    2ベッドルーム 127.87〜165.40㎡ 180,000B〜(103戸)
    3ベッドルーム 222.21〜228.88㎡ 250,000B〜(41戸)

2. Four Seasons Private Residences Bangkok at Chao Phraya River

Four Seasons Private Residences Bangkok at Chao Phraya River

写真は公式サイトより

2件目は昨年10月に竣工した、「Four Seasons Private Residences Bangkok at Chao Phraya River」。

タイ国内ではチェンマイやチェンライ、サムイ島などで展開する世界的ホテルチェーンのフォーシーズンズによるタイ初のプライベートレジデンスだ。

https://www.fourseasons.com/residences/private_residences/bangkok/

北西向き2ベッドルームのリビング

地上73階建て、高さはなんと309m。建築物としてはタイで3番目の高さを誇る摩天楼である。

今回紹介する4大コンドの中では、唯一BTSサパーンタクシン駅の南側かつチャオプラヤー川東岸に位置する物件。

住所でいうとBTSサパーンタクシン駅から南へ1kmのジャルンクルン通りソイ64に位置し、周辺には目立った商業施設はない。

Four Seasons Private Residences Bangkok at Chao Phraya River

高級物件ではおなじみのアイランドキッチン

一見、不便に感じるかもしれないが、そこはフォーシーズンズ。専用のシャトルボートでアイコンサイアムやBTSサパーンタクシン駅に直行できるのだ。車で行けば渋滞に巻き込まれる可能性もあるが、シャトルボートならものの数分で到着。

chaophraya

夜景も美しいリバーサイド

せっかくリバーサイドで暮らすのならボートを活用しない手はない。マンダリンオリエンタル、ペニンシュラ、シャングリラなど川沿いに建つ名門ホテルを眺めながらアイコンサイアムまでの船旅を楽しめるのは、フォーシーズンズならではの魅力だろう。

Four Seasons Private Residences Bangkok at Chao Phraya River

リビングからの眺望

また眺望も4大コンドの中でも最高といえるほど素晴らしい。ちょうどチャオプラヤー川が蛇行する場所に建っているため、川の東西南北を見渡せるのだ。(北西に面した部屋の場合)

窓から広がるパノラマビューは、“絶景”と一言で片付けてしまうには惜しいほど、感動的な眺めだった。

ここに暮らし、この景色を毎日眺めることができたら、それは一生忘れられない思い出になるだろう。

あー羨ましい!(笑)

Four Seasons Private Residences Bangkok at Chao Phraya River

ベッドルームも当然リバービュー

詳しいレポートや内見の問い合わせは、下記スクンビッターの記事を参照してほしい。

Four Seasons Private Residences Bangkok at Chao Phraya River概要

  • 名称:Four Seasons Private Residences Bangkok at Chao Phraya River(フォーシーズンズ プライベートレジデンス バンコク アット チャオプラヤーリバー)
  • 竣工:2020年
  • 総階数:地上73階建
  • 住所:ジャルンクルン・ソイ64
  • 最寄り駅:BTSサパーンタクシン駅から車で3分(1km)
  • 家賃・戸数
    1ベッドルーム 104〜137㎡ 156,000B~(38戸)
    2ベッドルーム 115〜140㎡ 172,500B〜(235戸)
    3ベッドルーム 191〜253㎡ 286,500B〜(55戸)
    4ベッドルーム 355〜399㎡ 532,500B~(29戸)

3. Banyan Tree Residences Riverside Bangkok

Banyan Tree Residences Riverside Bangkok

3件目に紹介するのは、円筒形のファサードが印象的な「Banyan Tree Residences Riverside Bangkok」。

アジアを中心に世界23ヶ国に展開する高級ホテルチェーン「バンヤンツリー」ブランドのコンドミニアムだ。

ツイッターなどでも有名な投資家、与沢翼氏もここに部屋を所有していることで知られている。

僕も以前、某誌の与沢翼氏へのインタビュー撮影で氏が所有する部屋を訪れたことがあるが、川に面したロビーの開放感やコーナールームからの眺望が本当に素晴らしく、これぞ成功者!というオーラが本人から溢れ出ていたのを覚えている。

与沢翼氏の公式YouTubeチャンネルでも部屋が紹介されているので、ぜひご覧いただきたい。

Banyan Tree Residences Riverside Bangkokはチャオプラヤー川西岸にあり、アイコンサイアムの北1kmに位置している。専用のシャトルボートでBTSサパーンタクシン駅やアイコンサイアムに直行できるし、徒歩5分の場所にBTSゴールドライン「クロンサン駅」も開通したので、交通アクセスは悪くない。

Banyan Tree Residences Riverside Bangkok

専用のシャトルボート乗り場

ファシリティ面ではプールが特に素晴らしかった。

2つあるプールのうち、ひとつはリバービューでジャグジーあり。もうひとつは日当たりがよく、大人もしっかり泳げる20m級の大きさ。

Banyan Tree Residences Riverside Bangkok

リバービューのジャグジー

Banyan Tree Residences Riverside Bangkok

20m級のプール

気になる家賃は1ベッド(70㎡〜)で7万B〜と、予算に収まる駐在員もいるだろう価格帯。賃貸市場に出回ることは稀なので、空室があれば即内見が吉!

Banyan Tree Residences Riverside Bangkok

1ベッドルームのリビング

Banyan Tree Residences Riverside Bangkok

バルコニーからはバンコクの大パノラマが広がる

詳しいレポートや内見の問い合わせは、下記スクンビッターの記事を参照してほしい。

Banyan Tree Residences Riverside Bangkok概要

  • 名称:Banyan Tree Residences Riverside Bangkok(バンヤンツリー レジデンス リバーサイド バンコク)
  • 竣工:2019年
  • 総階数:地上45階
  • 住所:ソムデット・チャオプラヤー・ソイ17
  • 最寄り駅:BTSクロンサン駅から徒歩5分
  • 家賃・戸数
    1ベッドルーム 70〜87.09㎡ 70,000B〜(60戸)
    2ベッドルーム 160.45〜181.23㎡ 160,000B〜(60戸)
    3ベッドルーム 248.29㎡ 248,000B〜(16戸)
    4ベッドルーム 426.82〜429.24㎡ 426,000B〜(2戸)
    ペントハウス 844.56㎡ 844,000B〜(1戸)

4. Magnolias Waterfront Residences ICONSIAM

Magnolias Waterfront Residences ICONSIAM

向かって左側のビルがMagnolias Waterfront Residences ICONSIAM

4大コンドのラストを飾るのは、「Magnolias Waterfront Residences ICONSIAM」。1件目に紹介したThe Residences at Mandarin Oriental Bangkokと同じ敷地内にあるコンドミニアムで、マンダリンオリエンタルよりもさらにアイコンサイアム寄りに建ち、手を伸ばせば届きそうな距離である。

Magnolias Waterfront Residences ICONSIAM

バルコニーの目の前はアイコンサイアム

意外と知られてないが、実はこのMagnolias Waterfront Residences ICONSIAMはタイで最も高い建築物であり、その高さは驚異の318m!

フォーシーズンズが309mで3位とお伝えしたが、2位はキングパワーマハナコンで314m、4位はバイヨークタワー2で304mとなっている。

Magnolias Waterfront Residences ICONSIAM

アイコンサイアムとほぼ直結 

タイ最高層でアイコンサイアムに隣接したコンドミニアム、となれば家賃もさぞかし高いんだろうな…と思ったら大間違い。1ベッド(60㎡〜)で6万B〜と、多くの駐在員に手が届く家賃設定なのである。

事実、アーバンランドエージェント社ではすでに数件の仲介実績があるという。

Magnolias Waterfront Residences ICONSIAM

1ベッド60㎡のリビング

高級感という観点でいえば、ほかの3つの物件に比べて見劣りはするが、それも4大コンドの中での話。部屋や眺望、ファシリティのいずれもMagnoliasブランドの名に恥じないクオリティだ。

Magnolias Waterfront Residences ICONSIAM

ベッドルームからの眺望も素晴らしい

6万Bの予算があり、必ずしもスクンビットに住む必要はないという方なら、十分に検討に値する物件ではないだろうか。もし自分がその立場なら、タイ生活の思い出として1年ほど暮らしてみたい。

Magnolias Waterfront Residences ICONSIAM

アイコンサイアムを見下ろすプール

詳しいレポートや内見の問い合わせは、下記スクンビッターの記事を参照してほしい。

Magnolias Waterfront Residences ICONSIAM概要

  • 名称:Magnolias Waterfront Residences ICONSIAM(マグノリアス・ウォーターフロント・レジデンス・アイコンサイアム)
  • 竣工:2019年
  • 総階数:地上70階
  • 住所:ジャルンナコン通り
  • 最寄り駅:BTSジャルンナコン駅から徒歩2分
  • 家賃・戸数
    1ベッドルーム 60.55〜79.14㎡ 60,000B〜(203戸)
    2ベッドルーム 95.21〜122.65㎡ 90,000B〜(107戸)
    3ベッドルーム 144.45〜173.44㎡ 150,000B〜(61戸)

まとめ

リバーサイド

以上、バンコクリバーサイドの4大高級ブランドコンドミニアムをご紹介した。

実際に取材ですべての物件に足を運んだが、圧倒的なラグジュアリーを感じたのはマンダリンオリエンタル。正直、頭一つ抜けていると思う。

ラグジュアリーでいえば、続いて、フォーシーズンズ、バンヤンツリー、マグノリアスという順。

実際に住むとなればラグジュアリー感よりも立地や交通アクセス、間取り、ファシリティなどのほうが優先順位は高いだろう。

コスパで見ればマグノリアスが素晴らしいし、落ち着いた環境という面ではバンヤンツリーが優れている。

ファシリティの充実度で見ればフォーシーズンズに軍配が上がる。

はっきり言って、どれも非の打ち所がないほど素晴らしいコンドミニアムだ。

バンコクはこれから引っ越しシーズンを迎える。

4大コンドの部屋を内見したいという方に限らず、引っ越し検討中の方は、ぜひアーバンランドエージェント社に問い合わせてほしい。

urbanland logo