タイ在住日本人の皆さん、アボカドは好きですか?
僕はアボカドに目がなく、というほどではないが、主に外食時にはよく注文する。

ビタミンやミネラルを豊富に含み、その栄養素の高さから「森のバター」とも呼ばれるアボカド。メキシコ産のイメージが強いが、実はチェンマイやカオヤイなど、タイ国内でも栽培されているのはご存知だろうか? そしてそのタイ産アボカドをFacebookページのみで販売している業者があるのだ。
そこで今回は、Yindeedマガジン唯一の外部ライターで、自身も「アボカドに目がない!」というほどのアボカド愛好家である栗田ミカンが、タイ産アボカドをFacebookで購入し、実食した体験レビューをお届けする。
それでは以下、栗田ミカンによる寄稿記事をどうぞ!

この記事の目次


アボカドは栄養価も味も満点! 問題は値段と品質

avocado thai

Villaマーケットで売られているニュージーランド産アボカド

アボカドは抗酸化作用のあるオレイン産や、シミ・ソバカスを防ぐビタミンEを含むことからも、男女共に健康意識の高い人に人気の食材です。しかし不満があるとすれば、その値段と品質の不安定さではないでしょうか。

日本のスーパーマーケットで見かけるアボカドのほとんどは、生産量世界一であるメキシコ産のもの。これに対して、バンコクのスーパーマーケットではニュージーランド産のものが多く売られています。どちらもしっかり実が詰まっていて品質は文句なしですが、1個70~80バーツ程度と、バミーが2杯食べられる値段。輸入食材ゆえの割高さならば、

「タイ国産のアボカドを試してみたら?」

というのが、YINDEEDの明石さんの提案でした。

実は某ショッピングモールの催事スペースで開かれていたファーマーズ・マーケットで、タイ産アボカドを買った経験がある私。1キロ(大小さまざまなサイズ6個ほど)で120バーツと値段はお得ながら待てど暮らせど熟さず、少し柔らかくなったかなーと割れば実が傷んでいて可食部がほぼない…と散々な結果で、正直タイ産アボカドの品質に疑いを持っていました。が、明石さんが教えてくれたアボカドやパッションフルーツの販売業者『Bangkok Fruits』のFacebookの企業ページに寄せられていた購入者からコメントが相当高評価であったため、半信半疑で試してみることに。

Facebookで簡単注文、品質保証までしてくれる神対応っぷり

bangkokfruits

Bangkok FruitsのFacebookページ

『Bangkok Fruits』のFacebookページはすべて英語で投稿されていて、寄せられているコメントもタイ在住の外国人らしきファンからのものが目立ちます。

販売業者と言っても公式ホームページは設けていないようで、良質なアボカドが収穫された時にだけFacebookページで投稿され、1キロあたりの値段と配送予定日、注文締切日などの情報を元に、購入したい人が手を挙げて(メッセージで注文して)やり取りするという販売形式。
実際の販売募集の投稿はこのような感じ。

今回注文したのは、7~8月が旬のPeterson種という小ぶりなチェンマイ産アボカド。値段は1キロあたり75バーツでした。注文は4キロ(1箱)がミニマムだったので、バンコクまでの配送料90バーツを足した合計390バーツを『Bangkok Fruits』のバンコク銀行口座に振り込んだら、あとはFacebookのメッセージで振り込み証明となる書類や画面の写真と、注文数・名前・電話番号・住所・郵便番号を送るだけ。

私の場合は注文した数時間後に確認の返事があり、投稿されていた通りの日程で配送されました。注文から受け取りまで、対応はパーフェクト。受け取りのメッセージを送ると「ダメージのあるものがあったら、写真を撮って送ってね」という親切な返信まである神対応っぷり!

1個10バーツ以下! はじめまして、Peterson種

Avocado thai

さて、早速届いた箱を開けてみると、高級果実のように白いネットにくるまれた、ミカンサイズのつるっとしたアボカドがお目見え! なんと43個も入っていました。1個あたり10バーツを切ってきましたよ。

Avocado thai

 Peterson種のアボカドは、卵型で皮がゴツゴツしたメキシコ産やニュージーランド産のアボカドとは見た目から異なります。調べてみたところ、アボカドには1,000以上の品種があり、あの卵型でゴツゴツしたものはHass種という品種で、熟すまでに時間が掛かることから輸出向きの品種なのだそうです。

Avocado thai早速、少し熟れた様子のアボカドを包丁で割ってみたところ、クリーミーな黄緑色の果実がお目見えしました。食べ慣れたHass種に比べるとコクが控えめで、さっぱり、みずみずしい味わい。『Bangkok Fruits』からのメッセージにもあるように、シンプルにサラダに加えたり、トーストに乗せてハチミツや塩コショウで食べるのに向いています。

5日ほどでほぼ全てのアボカドが熟したので、ミカンのようにのんびりは消費していられません。少なくとも4キロすぐに消費できる人向けですが、総じてコスパはかなり高いと思います。

(以下、Bangkok Fruitsから届いたメッセージ)

Peterson Avocado Facts:

1. Peterson Avo got 12% Fat Contain, medium creammy taste, slightly sweet.
2. Good for Sandwich, Salad or eat with Honey.
3. Peterson Avo skin turn to Light green color with it ripe.
4. Avocado has no smell. Please stop picking it up and smell it loll.

How to take care your avocados
Once you got the package, please open the box immediately to check if any damage or bad avocado, please take photos and send message to Bangkok Fruits.

Peterson Avo takes 3-5 days to ripen.
When Peterson Avo get ripen, the skin still green. (You must check them by softness)

Please keep avocados in the box, keep the box closed to make your avo ripe faster.

You can keep the unripe avo in the fridge to slow down ripeness. But don’t put them in the fridge more than 5 days.

Enjoy your avocados ”

まだしばらく続く? タイのアボカドシーズン

昨年10月の投稿。小ぶりなHass種を販売

今年のPeterson種は販売を終了したようですが、昨年は9月から10月にかけて、もう少し大ぶりなBuccanaer種、Boot7種、Pinkerton種が。10月から11月にかけて、お馴染みのHass種が販売されていたらしく、オフシーズンとなる冬~春以外の時期は、チェンマイのほかチェンライやカオヤイ産の色んなアボカドが購入できそうな予感。

ローカルの市場や物産展、一部のスーパーマーケットでもタイ産アボカドに出会えるようにはなってきているので、もう少し冒険を続けてみる所存です。

失敗したくないという方には『Bangkok Fruits』をおすすめします(笑)

タイ国産アボカドの実力、試す価値ありですよー!