タイの名所旧跡や、思わず写真を撮りたくなるフォトジェニックなスポットを美しい写真で紹介していく新企画「フォトジェニック・タイランド」。実は昨年5月から4ヶ月間、YindeedのInstagram(@yindeed_magazine)とFacebook(@yindeed.asia)限定で展開していた人気企画だった。
読者の方からもInstagram上で、「#yindeedmag」を付けて投稿してもらい、たくさんの美しいタイの写真が届いた。これはぜひ、Yindeedマガジンでも同じ企画をやりたいと思い、今回このフォトジェニック・タイランドを再始動することにした。
寄稿もウェルカムなので写真と記事に自信があるという方は、ぜひご連絡をいただきたい。
この企画に協賛していただける企業様からのご連絡もお待ちしております。(笑)
フォトジェニック・タイランドでは、有名どころから、まだあまり日本人に知られていないところまで、「美しきタイを、美しい写真で」をコンセプトに紹介していく。タイ全77県を紹介したいと考えているので、ひとつでもアナタのお気に入りの場所が見つかれば嬉しい。
たった一枚の写真が旅行のきっかけになり、そこで見たもの、食べたもの、聞いたこと、そして出会った人の影響で人生が変わることもある。
記念すべき第1回目は、アンパワー水上市場だ。
フォトジェニック・タイランド Vol.1 アンパワー水上市場
バンコクから西におよそ1時間半、サムットソンクラーム県にあるアンパワー水上市場。メークローン川から伸びるおよそ500mほどの運河沿いに昔ながらの木造家屋が軒を連ね、ノスタルジックな雰囲気が漂う百年市場だ。
運河には海鮮や果物などを売る船が行き交い、市場には土産物屋や食堂が隙間なく立ち並んでいる。
バンコクから日帰りで行ける手軽な観光地として、バンコクっ子のタイ人に人気のスポットだったが、2008年にユネスコ・アジア太平洋遺産を受賞した影響もあり、近年は外国人観光客も多く訪れるようになった。
アンパワー水上市場が開かれるのは、金・土・日曜の15時〜21時のみ。(と、タイ政府観光庁のウェブサイトには書いてあるが、土日は午前中からほとんどのお店が営業し、多くの人で賑わっている)
土日はすれ違うのも困難なほどの観光客でごった返す。
アンパワーでの写真撮影はやはり日が傾いて来てからのほうが映える、と僕は思う。
雨季はホタル観賞の最盛期!
人混みをかき分けながらの市場散策も楽しいが、アンパワー市場に来たら、ぜひ名物のホタル観賞ツアーに参加してほしい。特にこれから雨季の終盤に入る8〜9月はホタル観賞のピークシーズンとなる。
冒頭の写真は、ホタル観賞ツアーで船に乗り込み、メークローン川へ向かう際の一枚だ。
船は先頭に座ると、貸し切りのような気分に浸れるので、カップルの方はぜひ先頭へ。(笑)
僕も9月にホタル鑑賞ツアーに参加したことがあるが、驚くべき体験だった。メークローン川の茂みに立つ大きな木が、まるでクリスマスツリーの電飾のようにチカチカと輝いていたのだ。最初に見たときは、それがホタルだとは信じられなかった。冗談かと思うほどの大量のホタルが乱舞していた。
そんな幻想的な光景が次から次へと現れる。今も忘れることのない素晴らしい体験だった。
乾季の時期に参加した際は、目を凝らさなければホタルを見つけられなかった。雨季と乾季では、これほど差があるものなのだ。アンパワー市場にホタル観賞に行くなら、ぜひ雨季に。
ちなみにホタル観賞ツアーの料金は、わずか50B。アンパワーのホタル観賞ツアーは、間違いなく世界一コスパの良いツアーだろう。※ただし雨季に限る。
個人的には日帰りではなく、ホタル観賞をしてアンパワーに一泊することをオススメしたい。ホタル観賞が終わってからバスやロットゥーでバンコクに帰るのは、なかなか忙しない。アンパワーの運河沿いやメークローン川沿いには居心地の良い小規模なリゾートがたくさんあるし、そこでは早朝に船に乗った僧侶に托鉢ができる。これもタイならではの良い体験になるだろう。
アンパワー水上市場詳細
- 名称:アンパワー水上市場(Amphawa Floating Market)
- 営業時間:毎週金土日 15時〜21時(ホタル観賞は18時半から)
- バンコクからの行き方:南バスターミナルから【Amphawa-Damnoen Saduak】方面のバス、もしくはロットゥー(ミニバン)。アンパワーで下車、徒歩5分