あなたの人生で一番思い出に残っている旅は、どんなものだっただろうか?
僕にとって生涯忘れられないのは、2000年、二十歳の時にシンガポールからバンコクまでマレー半島を陸路で縦断した旅である。海外バックパッカーのデビュー戦となった旅であり、一発で東南アジアの魅力に引きずり込まれた。
この旅はその後の人生に大きな影響を与え、僕が今こうしてバンコクに暮らしているのもこの旅があったからに他ならない。
シンガポール タンジョン・パガー駅にて(2000年当時)
東南アジアは観光名所の宝庫である。タイに暮らし始めてから旅行に目覚めたという方も少なくないはず。
タイに駐在する方には、昔から駐在中に訪れておくべき旅行先として次の3箇所が人気だ。
モルディブ
アンコールワット(カンボジア)
ルアンパバーン(ラオス)
いずれも日本から直行便がなく、タイからの方が早く、かつ安く行ける旅行先である。
モルディブは1島1リゾートの楽園、アンコールワットは東南アジア屈指の遺跡群、ルアンパバーンは世界遺産に指定された風情ある古都、と確かにそれぞれ異なる魅力があり、タイに住んでいるうちに一度は訪れておきたい観光地ということに異論はない。
特にモルディブとアンコールワットへの旅は、生涯忘れられないものになるはずである。
だがちょっと待って欲しい。
タイがひとつも入っていないではないか。
せっかくタイに住んでいるのだから、タイでも一生の思い出に残る旅をしたい。
タイ国内にもモルディブやアンコールワットに引けをとらない素晴らしい旅先はあるのだ。
そこで、「タイで一生の思い出に残る旅をしよう」という企画を立ち上げることにした。
記念すべき第1回目の旅先は、在住日本人の間でも人気が高まりつつあるビーチリゾート「カオラック」だ。
なぜカオラックなのか?
実は2月中旬に、二泊三日で初めてカオラックを訪れたのだが、「もっと早く来ておけばよかった」と後悔するほど魅力あふれる土地だったのである。生涯忘れられない体験をすることもできた。
今回はみなさんを、一生の思い出に残るカオラックへの旅にご案内したい。
カオラックとは?
カオラックは、プーケットのすぐ北に位置するアンダマン海に面したエリアで、その大部分が国立公園に指定されている。プーケット空港から車で1時間ほどと、アクセスは悪くない。
でも車で1時間かかったうえに同じアンダマン海なら、わざわざカオラックに行かなくてもプーケットでいいんじゃない? と思う方が大半かもしれない。僕も正直そう思っていた、カオラックを訪れるまでは。
プーケットでもパトンビーチやカタビーチなどの人気ビーチは島南部に位置し、空港から車で1時間はかかる。パトンに行くのもカオラックに行くのも、かかる時間に大差はないのだ。
パトンビーチ(プーケット)
そして何よりカオラックは、タイ最大のリゾートアイランドとして開発されたプーケットと比べ、手付かずの自然が多く残されている。国立公園に属しているため、自然環境が手厚く保護されているのだ。
「アクセスも環境も悪くないというのは分かったが、果たして一生の思い出に残る旅先なのか?」と疑問に思うあなたのために、カオラックの5つの魅力をお伝えしたい。
カオラックの5つの魅力
魅力その1 喧騒とは無縁のプライベート感あふれるビーチ
カオラックのビーチ
アンダマン海に面して真っ白な砂浜が20km以上に渡って続くカオラックのビーチ。
カオラックではビーチパラソルやビーチチェアは法令により禁止されている。ジェットスキーやパラセイリングなどのアクティビティも同様で、悪評高きビーチボーイもいない。どのビーチでもプライベートビーチ感覚で過ごせるのが、カオラックの魅力だ。
そして、タイのビーチリゾートではおなじみのディスコやバーといったナイトライフも皆無である。
それらを楽しみたい方にはプーケットの方が向いている。喧騒から離れ、静かに過ごしたい方のためのビーチリゾート、それがカオラックなのである。
魅力その2 人生を変える。美しい島々へ
スリン諸島
カオラックは世界中のダイバーが憧れる「シミラン諸島」や「スリン諸島」への玄関口として知られている。タイで最も美しいと称される島々が、カオラック沖には点在しているのだ。
それらの島々へのダイビングやスノーケリングツアーが、カオラックの大きな魅力である。
シミラン諸島とスリン諸島は、高城剛著「人生を変える南の島々。アジア編」でも取り上げられているとおり、人生を変えるほどの魅力を持つ島なのである。
「一生の思い出に残る旅」として、不足はない旅先と言えるだろう。
シミラン諸島
シミラン諸島
魅力その3 世界最古の熱帯雨林でラフレシアを見よ!
カオソック国立公園
カオラックの魅力は海だけではない。カオラックには、カオラック・ラムルー国立公園とカオソック国立公園という2つの国立公園があり、熱帯雨林のジャングルを行くトレッキングや象乗りなど、大自然を満喫できるアクティビティが充実している。
特にカオソック国立公園は世界最古の熱帯雨林のひとつと言われ、世界最大の花「ラフレシア」も生息している。
ラフレシア
「世界最古の熱帯雨林でラフレシアを見た!」という、まるで水曜スペシャル「川口浩探検隊」を彷彿とさせるような旅が、カオラックでは体験できるのだ。
※ラフレシアを見られるのは毎年1月から数カ月間のみ。
魅力その4 タイ随一の景勝地、パンガー湾
風光明媚なパンガー湾
カオラックの南東に位置するパンガー湾。大小160もの島々と海上から突き出た奇岩が独特の景観を作り出し、風光明媚な景勝地として知られている。映画「007/黄金銃を持つ男」のロケ地となったジェームズ・ボンド島が有名だが、まだあまり知られていないパンガー湾を一望できる絶景ポイントがある。
それがこのToh Li View Pointだ。
Toh Li View Point
ここにはぜひ、日の出を見に来て欲しい。奇岩の間から太陽が現れ、一面を赤く染めていく光景は、生涯忘れないものになるだろう。
魅力その5 本邦初公開?! 国立公園内のシークレットビーチ「Giant Cliff」
Giant Cliff
カオラック・ラムルー国立公園内に、滅多に観光客が訪れることのない、「Giant Cliff」という名のビーチがある。そこに行くまでの道のりは険しく、四駆の車で、かつ相当の運転技術がなければたどり着けないのだ。
苦労してたどり着いたその先には、澄み渡る青さのビーチが広がっている。延々と続く真っ白な砂浜は、歩くとキュッキュッと音のする鳴き砂である。まさに手付かずのシークレットビーチと言えるだろう。
Giant Cliff
人生を変える美しい島々、世界最古の熱帯雨林とラフレシア、タイ随一の景勝地パンガー湾、そしてシークレットビーチ…
タイ広し、いや東南アジア広しと言えど、これだけの見どころが凝縮された土地は、カオラックだけではないだろうか。
一生の思い出に残る旅を演出するリゾート
Casa de La Flora
カオラックがいかに素晴らしい旅先であるかということはお分かりいただけたと思う。だが、どこに泊まるのか? それが問題である。
どんなに素敵な場所を訪れても、滞在先のホテルの質が低ければそれも台無しである。
こちらは一生に一度という意気込みなのだ。ホテルは絶対に外したくない。
ロケーション、客室、料理、サービス、ホスピタリティのいずれにおいても最高の満足を味わいたいものである。であれば、そのエリアで最高の評価を受けるホテルに泊まるべきだろう。
今回、一生の思い出に残る旅を演出してくれるホテルは、カオラックでNo.1との呼び声高い「Casa de La Flora」(http://www.casadelaflora.com/)だ。
カオラック最高峰のデザイナーズリゾート Casa de La Flora
Beachfront Grand Pool Villa
Casa de La Floraは、カオラック南部に位置するバンニアンビーチに面した5つ星のデザイナーズホテルで、キューブ型にデザインされたヴィラが特徴である。そのハイセンスでモダンなデザインは、タイの一般的なリゾートとは一線を画している。
主な客層は欧米人だが、タイの芸能人もよく訪れるという。実は僕が泊まった日には、日本の芸能人の姿を見かけた。仕事かプライベートかは定かではないが、早晩、日本でも話題になるかもしれない。
海を望むプール
また、リゾート好きの方であればご存じかもしれないが、Casa de La Floraは、Design Hotels(https://www.designhotels.com/)の加盟ホテルでもある。
Design Hotelsはあまり日本人には馴染みがないと思うので、念のため簡単に説明しておこう。
Design Hotelsとは?
Design Hotelsとは、世界中から独立系ホテルだけを集めた団体で、現在世界50カ国、276軒のホテルが加盟している。独立系であればどんなホテルでもDesign Hotelsに加盟できるわけではない。
コンセプト、立地、建築、デザイン、地域との関わり、企業倫理、ホスピタリティなど様々な審査基準をクリアしたホテルのみが加盟できる仕組みになっている。
Design Hotelsの公式サイトによると、年間400軒以上のホテルから加盟申請があるが、審査をパスするのは全体のわずか5%ほどだという。Design Hotelsの加盟ホテルは、アジア全域で33軒。そのうちタイは以下の6軒である。
- Casa de La Flora
- The Slate Phuket
- The Surin Phuket
- The Naka Phuket
- The Library Samui
- The Beach Samui
欧米では、Design Hotelsの加盟ホテルに宿泊することを目的に旅行する人も少なくないと聞く。
カオラックでは唯一の加盟ホテルであるCasa de La Flora。まさに選ばれしホテルと言えるだろう。
だがホテル選びには、ネットの口コミチェックは欠かせない。トリップアドバイザーの評価も見ておこう。
タイの人気ホテルTOP25に選出!
トリップアドバイザーに登録されているカオラックのホテル全66軒中、Casa de La Floraは第2位にランクされている。投稿された口コミ464件のうち、“とても良い”と“良い”が438件と、ほぼパーフェクトな評価である。
また、ユーザーが選ぶトラベラーズチョイス2017では、タイの人気ホテルTOP25に選出されている。
Casa de La Floraは、カオラックのみならずタイを代表するリゾートなのである。一生の思い出に残る旅の滞在先として、カオラックではベストと言えるホテルだろう。
それでもまだ他のリゾートも迷ってしまうというあなたのために、Casa de La Floraに泊まるべき8つの理由をお伝えしたい。
Casa de La Floraに泊まるべき8つの理由
理由その1 アンダマン海に面したオンザビーチ!
最高の景色!
何と言ってもまずは、アンダマン海に面したオンザビーチのロケーションであるということだ。
「アンダマン海と言っても離島ではなく本土のビーチだし、大したことないんじゃないの?」という先入観を持っていたのだが、Casa de La Floraに到着し、目の前に広がる海を目にした時、それが全くの見当違いだったことを思い知らされた。
想像以上に青い海。穏やかな波。きめ細やかで白い砂。これが見渡す限り延々と続いているのだ。フアヒンとは比べ物にならない美しさである。
プライベート感のあるビーチ
理由その2 全室ヴィラタイプでプール付き&オーシャンビュー!
Beachfront Grand Pool Villa
Casa de La Floraには9タイプ、計36部屋の客室があり、全て独立したヴィラタイプだ。
全てオーシャンビューで、プライベートプールも完備されている。バスタブも大人2人が並んで入れるほど広々としている。
Beachfront Grand Pool Villa
どのタイプの客室でも満足度は高いと思うが、中でも口コミで最も評価が高いのがビーチフロントのプールヴィラだ。
ベッドからアンダマン海を眺め、ただ波の音に抱かれて眠る。これこそビーチリゾートの醍醐味だろう。大切な人と至福のひと時を過ごして欲しい。
Beachfront Pool Villa
Beachfront Suite Pool Villa
宿泊料金はタイプと時期によるが、8,000B〜30,000B/泊程度。詳しくはCasa de La Floraのホームページをご確認いただきたい。
理由その3 食事が最高に旨い!
La Aranya
Casa de La Floraのレストランは、ビーチサイドにある「La Aranya」の一軒のみ。海を眺め、心地よい潮風に吹かれながら料理を楽しめる最高の環境だ。
もちろん最高なのは環境だけではない。食事も驚くほどクオリティが高いのである。トリップアドバイザーのレビューを見ても、料理を絶賛するコメントが並んでいる。
朝食のエッグベネディクト
ソフトシェルクラブ入りグリーンカレーは必食!
新鮮な食材を心ゆくまで堪能したBBQ
朝食のビュッフェ、ランチのタイ料理、ディナーのBBQ。地元で採れる食材を中心とした鮮度の高い料理の数々は、舌を巻く旨さだ。特にタイ料理に関しては、バンコクでも滅多にお目にかかれない絶品と言えるものだった。
レストランのルーフトップを貸し切り!スペシャルサンセットディナー
理由その4 アンダマン海に沈む絶景の夕日
レストランから夕日を望む
ビーチリゾートといえば夕日鑑賞も楽しみのひとつ。Casa de La Floraからは、アンダマン海に沈む絶景のサンセットを堪能できる。
ビーチサイドでカクテルグラスを傾けながら、水平線に落ちていく夕日を眺める。美しいサンセットほど人を素直にするものはない。遠く日本から離れたこの地で、共に夕日を眺める相手がいる。それだけで十分すぎるほど幸せではないか。
リゾートのどこからでも夕日を眺めることが出来る
理由その5 ホスピタリティに溢れるスタッフ
Casa de La Floraのスタッフたち
5つ星リゾートでありながら、フレンドリーなスタッフの対応が心地よい。タイでフレンドリーな接客とは、なぁなぁと同義語だが、ここでは違う。旧知の友人のような親しみを感じる距離感でありながら、細やかに気も配ってくれる。そのバランスが素晴らしいのだ。
いかにもラグジュアリーという感じではなく、肩肘張らずにカジュアルに楽しめるが、Casa de La Floraの魅力だ。
理由その6 細やかなサービス
THANNのアメニティを使用
まずチェックイン時に、部屋のフレグランスとアメニティの香りを選ぶことが出来る。スノーケリングツアーの前日には、部屋に戻ると名前入りのオリジナル防水バッグが届けられていた。
客室のアメニティ一式
こういった細やかで心のこもったサービスが、リゾートに彩りを添えてくれるのだ。
理由その7 充実のワークショップ
ヨガ
ヨガのワークショップがビーチサイドで毎日行われている。普段ヨガをやらない方でも、ぜひ一度体験してみてほしい。波の音を聞きながらヨガができるのも、ビーチリゾートならではの体験だ。
クッキングクラス
目にも鮮やかな食材を使ったクッキングクラス
タイの高級リゾートでは定番と言えるタイ料理のクッキングクラス。シェフから直々に絶品タイ料理のレシピを学べるチャンスなので、ぜひトライしてみてほしい。
理由その8 カオラックを遊び倒す! オプショナルツアーの数々
スノーケリングツアー
冒頭の“カオラックの5つの魅力”でお伝えした以下4つのツアーは全てCasa de La Floraで取り扱っている。
- シミラン諸島、スリン諸島へのスノーケリング
- 世界最古の熱帯雨林カオソック国立公園
- パンガー湾サンライズ
- 国立公園内のシークレットビーチ「Giant Cliff」
パンガー湾のサンライズツアー
上記以外も、カオラックだけでなくプーケット、ピピ島など数多くのツアーを取り扱っている。3日程度の滞在であれば、僕のおすすめツアーは、スリン諸島スノーケリング、パンガー湾サンライズツアー、そしてGiant Cliffだ。
Giant Cliff
ツアーの詳細は、Casa de La Floraのウェブサイトから確認してほしい。
※シミラン諸島、スリン諸島は、自然環境保護のため毎年5月中旬〜11月中旬までクローズとなり、この期間ツアーは催行されない。
カオラックに行くなら今!
ライトアップされた夜のビーチサイド
4月のソンクランまで1カ月足らず。まだ予定を決めていないという方には、Casa de La Floraを拠点にしたカオラックの旅をおすすめしたい。
Casa de La Floraでは、季節に応じて様々なプロモーションを行っている。(プロモーションを確認する)
ぜひ、お得に利用していただきたい。
5月に入れば、シミラン諸島、スリン諸島はクローズする。スノーケリングを楽しむなら今シーズンのラストチャンスである。
今年のソンクランは、一生忘れられない旅に出かけてみてはいかがだろうか。
Casa de La Flora 詳細
- 名称:Casa de La Flora(カーサ・デ・ラ・フローラ)
- 住所:67/213 Moo 5, Khuk Khak, Takuapa, Phang Nga 82190, Thailand
- 行き方:予約時に送迎をお願いするのが便利。もしくはプーケット空港からタクシーを手配。
- 周辺情報:コンビニ徒歩10分(近くに両替所、ATMあり)。月、水、土曜の15時半〜20時に近くでナイトマーケットが開催。
- HP:http://www.casadelaflora.com/
- Facebook:https://facebook.com/casadelaflora/
- Instagram:https://www.instagram.com/casadelaflora/
- 電話番号:+66 (0) 76 428999
- E-mail:contact@casadelaflora.com