今や日本のコンビニでも販売されるようになったガパオライス。

トムヤムクンやグリーンカレー、カオマンガイと並び、4大タイ料理に数えられる日も遠くはないと感じられるほどの人気ぶりである。

タイに暮らす日本人もガパオにはこだわりを持っている人が多い。店や食材など、誰にでもお気に入りのガパオライスがあるのではないだろうか。

僕は食材でいえば、ガパオは絶対に、「豚のひき肉」派である。

豚ひき肉と唐辛子だけのシンプルなガパオライスが好みなので、どこに行ってもガパオは豚のひき肉の一択。

さて、毎月企画を変えてお届けしているタイ料理レストラン「サボイ(Savoey)」だが、実は、ガパオも旨いのだ。

今回は、サボイのガパオメニューをご紹介したい。

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そもそもガパオとは?

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タイ在住者であれば、皆ご存知だと思うが、念のため説明しておこう。

ガパオとは、ホーリーバジルの意味で、爽やかな香りが特徴のハーブだ。

日本では、ホーリーバジルが手に入れにくいこともあり、代替としてスイートバジルが使われていることも多いが、タイでは必ずホーリーバジルが使われている。

日本では、ガパオライスという名で親しまれているが、タイではガパオライスとは呼ばない。

豚のひき肉のガパオであれば、「ガパオ・ムーサップ」、鶏肉のガパオであれば「ガパオ・ガイ」というように、ガパオの後ろに食材の名前が付く。

食堂であれば、メニューに載っていなくても、好みの食材でガパオを注文できる店がほとんどである。

たとえば、ガパオ・プラムック(イカ)やガパオ・ムーグロップ(カリカリ豚)という具合に、注文すればいい。

ガパオは豚や鶏しか食べたことがないという方は、ぜひ、好みの食材でオーダーしてみてほしい。 

サボイのガパオは4種類

さて、サボイにはどんなガパオがあるかというと、以下の4種類である。

  • ガパオ・ムーサップ(豚ひき肉)
  • ガパオ・ガイサップ(鶏ひき肉)
  • ガパオ・クン(えび)
  • ガパオ・タレー(シーフード)

上記4つのガパオは、タイ料理レストランであれば、大半の店で扱っている定番のガパオ。

今回は全4種類を食べ比べてみることにしよう。

ガパオ・ムーサップ(豚ひき肉)

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僕は基本ガパオはガパオ・ムーサップしか食べない。

ガパオに関しては断然、鶏より豚派なのだ。

サボイのガパオ・ムーサップは、“豚ひき肉の甘辛そぼろ”といった味わいで、完全に日本人好みに仕上がっている。

あえて日本人好みに味付けをしてくれいるわけではなく、元からこういった味付けなのだ。

辛いの苦手な方や、甘辛い味付けが好きな方に、特におすすめしたい。

ガパオ・ガイサップ(鶏ひき肉)

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僕は豚でも鶏でもそぼろが好きなので、鶏ひき肉のガパオにしてもらった。

日本人がイメージする“ザ・ガパオ”という見た目だ。

味付けもガパオ・ムーサップと同じだが、味の染み具合がムーサップのほうが濃く感じる。

単純に豚肉が持つ甘みが、甘辛い味わいを強調させたのかもしれないが、個人的にはガパオ・ムーサップのほうが好みだ。

ガパオ・クン(えび)

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続いては、えびのガパオをいただく。

ガパオ・クンのみ生のホーリーバジルが乗っていて、フレッシュなホーリーバジルの香りを楽しめる。

先に紹介した2つのガパオとことなり、食材にニンジンとマッシュルームが加わっている。

日本人がイメージするガパオライスとは大きく異なるが、炒めものとしてはアリである。

ガパオ・タレー(シーフード)

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最後は、シーフードのガパオ。

えびのガパオにイカとムール貝が加わった一品。えびのガパオは少し物足りない感じがあったが、これは様々食材が味わえるのがいい。

えびのガパオを頼むならシーフードのほうをおすすめする。

おすすめはムーサップ

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4種類のガパオを食べ比べてみたが、個人的にはムーサップの圧勝。

これほど甘辛いガパオ・ムーサップは、それほど多くないと思うので、そぼろご飯好きは、ぜひ一度試してみてほしい。

ちなみに、サボイのガパオには、ライスは付いていないので、ガパオライスで食べたい人は、ライスの注文をお忘れなく。

サボイレストラン ターミナル21アソーク店

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