1月20日、観光庁より『訪日外国人消費動向調査 2014年 年間値(速報)』が発表された。全体の数字は以下の通り。

・1人あたりの訪日外国人旅行消費額は、前年(13万6,693円)比10.7%増の15万1,374円と推計され、過去最高額。

・2014年の訪日外国人消費の総額は、前年(1兆4,167億円)比43.3%増の2兆305億円と推計され、こちらも過去最高額。

タイ人だけの数字はこの通り。

・タイ人の1人あたりの旅行消費額は、150,055円(前年比18.2%増)、合計で987億円(前年比71.4%増)で過去最高を記録した。

国籍別全体では6位シェアは4.9%という結果だった。

訪日外国人旅行消費額の約5%をタイ人が占めているという事実に驚いた。大勢のタイ人観光客が日本を訪れているが、節約志向であまりお金は使わないんじゃないの? というイメージを持っていたからだ。1人あたりの旅行消費額150,055円というのは、韓国人、台湾人、香港人よりも多い。

タイ人観光客はパッケージツアーよりも個人客

thai inbound

出典:日本政府観光局(JNTO)

またこれも意外な統計(上から2番目の図)だが、訪日タイ人観光客の67.1%が個人旅行者で、パッケージツアー客はわずか32.9%だ。
日本に観光に来るタイ人は、航空券はLCC、宿泊費はAgodaなどを活用し、できるかぎり節約する傾向にある。節約した分、現地での買い物にお金を使いたいというタイ人がほとんどだ。こんなに消費意欲旺盛のタイ人観光客を逃す手はない。
タイ人観光客が日本でどんなものを買っているのか?ということについては、以下の記事を参考にしてほしい。

タイ人観光客が爆買いする化粧品とは? 東京で出会ったタイ人に突撃してみた。

タイ人が選ぶ! 日本に行ったら絶対に買いに行きたいモノとお店8選!

タイ人が訪日旅行初心者にオススメする日本のお土産まとめ11選! 前編(1〜6)

タイ人が訪日旅行初心者にオススメする日本のお土産まとめ11選! 後編(7〜11)

まずはタイ語化を始めよう

東京に限らず地方都市でも、タイ人観光客で賑わうレストランや小売店が増えている。タイ語を話すスタッフを用意することは難しいが、タイ語メニューやPOPがあるだけでタイ人観光客のウケはいい。タイ人フレンドリーなお店だという好印象を与えることができる。
タイの人気口コミサイトPantip.comでは、そういうお店のメニューが写真付きでレビューされていることも多い。
これは「北海道のレストランについてアドバイスを下さい!」という投稿。
pantip.com

この投稿に対して、数十件のレストランの口コミがユーザーから写真や地図付きで書き込まれている。この口コミを元にお店選びをするタイ人はとても多い。

Yindeedでは日・タイ語翻訳を業界最安値クラスの1文字6円〜提供している。タイ人観光客向けにタイ語のホームページやメニュー、クーポンなどを作ってアピールしてみてはいかがだろうか? こういったタイ語の冊子や広告アートワークをを作ることも可能だ。

JR北海道のタイ語版北海道電子ガイドブック(弊社制作ではありません)

jr hokkaido thaigo2

日本各地でタイ人観光客が急増しているが、受け入れ側の体制は整っているのは言えないのが現状ではないだろうか。上記の各種プロモーションツールのタイ語化に取り組んでいる事業者はまだまだ少数派である。
Yindeedでも日本から「タイ語のウェブサイトを作りたい!」、「タイ語のFacebookページを運営したい!」、「タイ語での検索順位を上げたい!」というお問い合わせをいただくことも増えてきた。
また、「タイ人」、「日本」、「観光」といったキーワードでYindeedのウェブサイトにも毎日多くの方が見に来ていただいている。このYindeedマガジンの歴代アクセスランキングTOP10のうち5つが訪日タイ人インバウンドについての記事である。
これからタイ人観光客の誘致を本格的に始めたいという方へ、今年は一歩踏み込んでタイ語化に力をいれてみてはいかがだろうか。

それではまた!