5月21日に日本政府観光局(JNTO)より今年4月に日本を訪れた外客数(外国人の数)が発表された。今年1〜3月分は以下の記事を参照。

1月の訪日外客数
2月の訪日外客数
3月の訪日外客数

全体では176万4000人(前年同月比43.3%増)となり、初めて単月で170万人を突破した。これにより、3カ月連続で単月過去最高を更新すると共に、4月単月で昨年第2四半期(4〜6月期)の総数338万人の5割を超える非常に大きな数となった。訪日インバウンドは今年も絶好調である。
これほど増加した要因をJNTOは以下のように分析している。

訪日インバウンドの拡大に向けた継続的な取り組みの積み重ねにより、各市場での訪日旅行記運が醸成され、かねてからの円安傾向の継続、訪日外客に人気の高い桜の季節および休暇シーズン等の到来(イースター、清明節、ソンクラーン)、さらには航空路線の新規就航や既存便の増便といった外的要因と相まって、4月の訪日需要を大きく押し上げた。
出典:http://www.jnto.go.jp/jpn/news/data_info_listing/pdf/150520_monthly.pdf

ここ数年で4月の桜観賞が海外、特にアジア圏に広く認知され、大きな観光資源として育っている。花見の席取りも今後は外国人とも奪い合いになっていくのかもしれない。

タイ人はどうだったのか?

thai inbound japan出典:日本政府観光局(JNTO)報道発表資料

さて、肝心のタイはというと上の表の通り11万7900人(前年同月比18.6%増)となり、東南アジア市場として単月では初めて10万人を超えた。2012年4月より37カ月連続(!)で各月の過去最高を記録している。
ソンクラーン(旧正月)休暇を利用した桜鑑賞を目的とした旅行が好調だったことが増加した要因と見られている。
これで今年1〜4月の訪日タイ人の累計は、29万9100人(前年比28.9%増)となり、年間80万人を超えるペースで進捗している。(2014年は65万7600人)

それにしても東南アジア諸国の中でタイだけがずば抜けている。他国は2〜3万人台なのでまさに圧倒的である。確かに4月のソンクラーンに一時帰国した際には、東京で多くのタイ人観光を見かけた。
タイ人観光客に突撃インタビューした以下の記事はYindeedマガジンで過去最高のアクセス数を記録している。

タイ人観光客が爆買いする化粧品とは? 東京で出会ったタイ人に突撃してみたthai inbound

5月も1〜5日がタイは5連休だったので、訪日したタイ人も少なくなかっただろう。昨年5月の6万2254人という数字をどの程度上回るのか。来月も統計が発表され次第、ここで報告させていただく。

それではまた来週!
TGIF !!!