年末年始の旅行シーズンを迎え、バンコクの街角では外国人観光客の姿が日に日に増えてきている。
バンコクには、外国人観光客をターゲットにお金を巻き上げてやろうと企む輩も少なくない。いや、むしろそこら中にいる。観光地や歓楽街で被害が多発するぼったくりや詐欺など、毎日のように被害者は出ているだろう。
せっかくのタイ旅行が、ぼったくりで腹立たしいものにならないよう、今回はバンコクで注意すべき代表的な12のぼったくり手口とその対策方法をご紹介したい。

この記事の目次


1. タクシー

rip off bkk

観光客、在住者に限らずもっとも出会う確率が高いぼったくりと言えば、タクシーを置いて他にない。空港、観光地、繁華街など彼らはどこにでもいて、常にカモを狙っている。

【主なぼったくりの手口】

  • 1. メーターを使わず近距離でも数百バーツとふっかけてくる。
  • 2. メーターの上がるスピードが早い(ターボメーター)
  • 3. 遠回りする

対策

そもそもぼったくりタクシーに出会わないことが一番の対策である。王宮、ワット・ポー、カオサンなどの有名観光地やパッポン、タニヤ、ソイ・カウボーイ、ナナプラザなどの歓楽街周辺で待ち構えているタクシーは、ほぼ100%ぼったくりと考えて間違いない。

このような場所で声を掛けてくるタクシーは断固無視し、少し離れた場所まで歩いてから流しのタクシーを呼び止めるとメーターを使用してくれる可能性が高い。
1のメーター不使用については、乗車前に行き先を告げ、メーターを使用するか確認することで防ぐことはできる。
2と3については、乗車後に判明するため正直、防ぐことは難しい。
特に3については、バンコクは一方通行の道が多く、遠回りをせざるを得ないケースもあるため一概にぼったくりとは言えない。
絶対にぼったくられない方法としては、UBERやGRAB TAXI、All THAI TAXIのような配車アプリを利用するという方法もある。
それぞれのアプリの使い方や乗車レポートは、以前書いた以下の記事をご確認いただきたい。

バンコクでタクシー配車アプリGRAB TAXIを使ってみた。

バンコクでUBERを使ってみた

絶対に乗車拒否しないと噂のAll Thai Taxiに乗ろうとした結果……

ぼったくりタクシーの運転手は血の気が多く、料金の支払いで揉めた乗客に暴力を振るうことも少なくない。

タイのタクシー運転手は拳銃、刃物を携行していたり、覚醒剤など薬物を摂取していることもしばしば。2013年には、バンコク都内のスクムビット通りで、 タクシー乗客の米国人男性(50)が運転手と口論になり、ナタで頭などを切られ死亡した。酔ってタクシーの車内でおう吐したタイ人男性が運転手に拳銃で撃 たれる事件も起きた。
バンコクで運転めぐるトラブル、タクシー運転手がナイフで襲撃 | newsclip

身の危険を感じたら抵抗はせず、最大限の値引き交渉をしてから料金を支払うことをおすすめする。

2. トゥクトゥク

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初めてタイを訪れる方なら一度はトゥクトゥクに乗ってみたいと思うのではないだろうか。
だが、タクシーに次いでぼったくりが多いのがトゥクトゥクである。
タイ語で料金交渉をしてもタイ人価格に比べて倍以上をふっかけてくる。タイ人が一緒にいてもぼったくられるケースもあり、もはや正規料金がどの程度なのか分からないが、外国人だけで乗る場合、タクシーよりも高くつくことは間違いない。

対策

トゥクトゥクには乗らずタクシーを利用することをおすすめする。どうしても乗りたい場合は、近距離なら50B、少し離れた場所なら100B前後をめどに交渉しよう。それでもタイ人価格やタクシーのメーター料金よりも割高だが、それほど酷いぼったくりとは言えない。

3. バイタク

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渋滞地獄のバンコクにおいて、渋滞知らずで使い勝手の良いバイクタクシー。ぼったくられることは少ないが、相場が分かっていないなと思われるとふっかけてくるケースもある。

対策

必ず乗る前に料金交渉をしよう。近距離なら10B〜、BTSやMRTの1駅分の距離なら20〜30B程度が相場だ。

4. バスターミナル

bus south terminal

バンコク長距離バス南ターミナル

実際に僕が南バスターミナル(サイタイマイ)でぼったくり被害に遭った事例をご紹介しよう。
今年5月、長距離バスでプーケットに行くため南バスターミナルを利用した時のことだった。
タクシーで南バスターミナルに到着した頃にはもう最終バスが出発する時間が迫っていた。タクシーを降りるとバイクに乗った男性が「どこまで行くんだ?」と声をかけてきた。
「プーケット」と答えると、最終バスはまもなく出発するところで、今すぐバスに乗らないと間に合わないという。
チケットを持っていない旨を告げると、彼が1,000Bでチケットを売ってやるという。
相場は800〜900B程度なので、ちょっと高いが仕方ないと思い、彼からチケットを買い、バスに乗り込んだ。
座席は運転手の横の補助席だったが、ひとまずこれでプーケットまで行けること安心し、運転手に念のため行き先を確認すると「チュムポーン」行きだという。チュムポーンは、プーケットよりも遥かに手前だ。
プーケット行きと聞いてチケットを買った旨を運転手伝えると、「それは騙されたな。チュムポーンに着いたらプーケット行きのチケットを買い直すしかないな。ガハハ」という回答。
結局、チュムポーンでプーケット行きのチケットを買い直しプーケットに行くことは出来たのだが、トータルで1,500Bほどかかったので700Bほどぼったくられた計算になる。

対策

長距離バスターミナルでは、必ず窓口でチケットを購入しよう。事前にオンラインで予約することもできる。
大手長距離バスオンライン予約サービスの使い方はYindeedマガジンで以前書いた以下の記事を参考にしていただきたい。

タイの長距離バスをネットで予約してみた。12Go Asia編

タイの長距離バスをネットで予約してみた。 Thai Ticket Major編

タイの長距離バスをネットで予約してみた。ナコンチャイエアー編

5. チャオプラヤー川のボート

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国鉄フアランポーン駅やチャオプラヤー川周辺で、「私はシンガポール人だ」、「家族が日本で働いている」などと声をかけて、安心させたところでチャオプラヤー川のボートツアーに誘い、乗船料をぼったくるという手口だ。

身なりのいい女性に話しかけられ「日本に友達が住んでる」「教師をしている」など安心させる言葉を並べて「帰る方向が一緒だから一緒に帰ろう」と誘ってく るケース。バスやタクシーに乗った後に「船の方が早いから」と小型船(ボート)に乗せられ、船の上で船頭に高額なお金を請求されます。
タイで注意すべきボッタクリや詐欺のまとめ | WEFTLINK

容疑者はバンコクのタイ国鉄フアラムポーン駅近くで、「自分たちはマレーシア人だ」と言って、おとりの男性に声をかけ、チャオプラヤ川のボートツアーに 誘った。3人はタクシーに乗り、川岸で待っていたボートに乗船。男性は「王宮がみたい」などと伝えたが、ボートは別方向に向かい、10分ほどで、都内の船 着場に到着した。容疑者2人はここで、「用があるから別れる」と言い出し、ツアー料金として男性に2000バーツを要求。男性が拒否すると、男性のかばん をつかみとろうとした。男性が危険を感じて船着場に上がったところ、容疑者2人も後を追い、男性から2000バーツを取り上げて、ボートの船頭に渡した。
チャオプラヤ川ボートツアーで「料金」恐喝 タイ人女2人逮捕 | newsclip

対策

見知らぬ人にボートツアーに誘われたらほぼ間違いになくぼったくりだ。いくら安心させる言葉を並べられても絶対に着いて行ってはならない。

6. 国鉄フアランポーン駅でのぼったくりツアー

Hua lamphong

国鉄フアランポーン駅

国鉄フアランポーン駅構内にある旅行代理店が販売しているツアーは割高なものが多い。駅構内でTAT(タイ政府観光庁)職員のフリをした旅行代理店の女性スタッフが声をかけてくる。首からIDをぶら下げ、いかにも信用できそうな雰囲気を演出しているのが、決して信用してはならない。
よくある手口は、タクシーをチャーターしてアユタヤを周るツアーを割高な料金で売り込んでくるというもの。
声をかけてきた女性に、アユタヤへ鉄道で行く旨を告げると、鉄道では時間もかかり、アユタヤに短時間しか滞在できない。タクシーをチャーターして周った方が効率的かつ快適だと売り込んでくる。チャーター料金は2,000Bと提示してくることが多いようだ。
アユタヤ往復の1日チャーターで、1台2,000Bであれば安いが、1人2,000Bという場合がほとんど。
1人で周るなら2,000Bは決してぼったくりではないが、複数人で利用して1人2,000Bということならぼったくりになるだろう。
日系の旅行会社でも運転手付きのチャーターで1日2,500B〜/台が相場である。
アユタヤは、鉄道で行けば鈍行なら15B、特急で座席指定、エアコン付きで350Bほど、乗り合いバン(ロットゥー)なら戦勝記念塔から60Bで行ける。

対策

アユタヤまで鉄道で行く方は、事前に時刻表を確認し、余裕を持ってフアランポーン駅に向かおう。勧誘には決して着いていってはならない。バンコク〜アユタヤの時刻表は以下のブログに掲載されているので参考にしていただきたい。

情報 2015年 バンコクからアユタヤへ行き方 鉄道 時刻表 バス