昨年10月3日に以下の記事でお伝えしたとおり、BTSナナ駅〜アソーク駅間の夜間にスクンビット通りの歩道で営業する露店・屋台が一斉に撤去された。
スクンビット通りの一大露店街は、バンコク最大級の路上のナイトマーケットとして、観光客を中心に毎晩多くの外国人で賑わうバンコクのナイトライフを象徴する存在だった。
撤去の一報は、在住者・観光客を問わず大きな衝撃を与えた。
だが、スクンビット通りで完全に露店・屋台が営業できなくなったかというとそうではなく、現在は「歩道の上」のみ営業が禁止されている。露店店主たちは路面店の軒下を借り、歩道に露店や商品がはみ出さないように営業をしている。
一斉撤去から3ヶ月が経った先週、夜中にスクンビット通りを歩いていると、撤去前の様に“歩道の上”で営業する露店の姿があった。
「あれ? いつの間に復活していたのか」と、疑問に思い、スクンビット通りのソイ3〜15(ナナ〜アソーク間)までを歩き、露店・屋台の営業状況を調査してみた。
今回はそのレポートをお届けする。
まずは、動画でご覧いただきたい。
スクンビット・ソイ3〜15まで歩いてみた
昨夜、スクンビット通りをソイ3〜アソークまで歩き、復活の兆しを見せる露店・屋台の状況を確認してきた。
ある屋台の店主に話しを聞くと、今年の1月から2ヶ月に限り、営業再開が認められたという。 pic.twitter.com/19jzbFS2qm— Naoya Akashi (@naoya_bkk) 2017年1月15日
それでは続いては、写真で各ソイ毎にご紹介していこう。
ソイ3〜3/1
ナナ交差点付近。ご覧のとおり軒下(左側)だけでなく、歩道の上(右側)にも露店が営業している。
ソイ3/1〜5
この区間は、歩道で営業する店はなかった。
ソイ5〜7
歩道に露店が軒を連ねる最も賑やかな区間。堂々と営業している。
ソイ7入口
歩道に露店はなく、このように壁を利用して商品を並べ、営業している。
ソイ7〜9
壁にずらっと商品を並べているが、歩道で営業する露店はない。
ソイ9〜11
この区間も軒下以外に露店・屋台の姿はない。
ソイ11〜13
ソイ11の入口〜11/1の歩道には露店が並び賑わっていた。
ソイ13〜15
ソイ13の入口付近の歩道上に数軒の露店が営業していた。
ソイ15〜アソーク
ソイ15〜アソーク駅間は、歩道に露店の姿はほとんど見られなかった。
なぜ、歩道の上での営業が再開しているのか。気になったので、歩道上で営業する露店店主に話を聞いてみた。
露店店主にインタビュー
ー昨年10月に歩道の上での営業は禁止されたと思いますが、なぜ営業できるのですか?
店主:そう、昨年禁止されたのよ。でも、今年に入って、2ヶ月間限定で営業が許可されたの。
ー2ヶ月限定ですか。それはいつからいつまでですか?
店主:今年の1月から2月末までよ。
ー2月以降はどうなるんですか?
店主:今度、このエリアを管轄している都の担当者との話し合いがあるの。その結果次第だから今はなんとも言えないわね。
ー今の売れ行きはどうですか?
店主:撤去前ほどではないけど、悪くないわ。
ーもし、再度営業が禁止されたらどこかに移転するのですか?
店主:多分、この近くの軒先を借りて商売を続けると思うわ。ここは外国人観光客が多いからね。
露店店主へのインタビューは以上。
2ヶ月限定で歩道上でも営業が許可されているということだった。各ソイの状況を見ると、おそらく営業できる区間は決まっているのだろう。
3月以降、どうなるのか? また、続報をお届けしたい。