「スクンビット・ソイ59」
在住者でもソイ59と聞いて、何があるかパッと思い浮かぶ方は皆無だろう。
なぜならば何もないからである。
あるのはコンドミニアムやホテルといった宿泊施設のみ。
トンローとエカマイに挟まれた、“知られざるソイ”と言えるかもしれない。
そんな存在感の薄いソイ59であるが。現在、再開発の真っただ中にある。あと2〜3年すれば、高層ビルが林立するソイへと生まれ変わるだろう。
今回はそんなソイ59に昨年12月に開業したばかりの「Jasmine 59 Hotel」をご紹介したい。
トンロー駅から徒歩圏内で閑静な環境を求める人におすすめのホテル&サービスアパートだ。
Jasmine 59 Hotelの概要
Jasmine 59 Hotelの宿泊客は、出張や観光時にホテルとして利用する短期滞在者と駐在でバンコクに滞在する長期滞在者の2種類。
長期滞在者で最多の国籍は日本人。20部屋以上に日本人長期滞在者が暮らしているという。
アソークにあるJasmine City Hotelと同系列で、アソークは長期滞在者のほぼ100%が日本人。ジャスミングループは、日本人をメインの客層として想定しているのだ。
ホテルのマネージャーから、「宿泊時に気づいたこと、気になったことがあれば、ぜひ伝えてほしい」というメッセージをいただいた。日本人のニーズを理解し、日本人が暮らしやすいように、できる限りの設備やサービスを心がけていきたいという。
ジャスミングループは、ここJasmine 59 Hotelと上で挙げたアソークのほか、プラカノンとラマ4にもホテル&サービスアパートを展開している。
Yindeedでは、過去にプラカノンとラマ4の宿泊レビューをお届けしているので、興味がある人はぜひご覧いただきたい。
Jasmine 59 Hotelの部屋タイプと料金
Jasmine 59 Hotelの部屋タイプは様々あるが、大きく分けると以下の3つに分けられる。
- スタジオルーム
- 1ベッドルーム
- 2ベッドルーム
2019年10月31日までの長期滞在者向けにプロモーション料金を設定している。全部屋タイプの家賃一覧を掲載しておこう。
ロングステイ向けプロモーション料金
全タイプの部屋を見させてもらったが、家族で住むなら2ベッドルーム、単身者なら、1ベッドルームのジュニア1ベッドルーム(45㎡)が使いやすそうだ。
今回はジュニア1ベッドルーム(45㎡)に宿泊させてもらったので、そのレビューは後ほどお届けする。
Jasmine 59 Hotelの立地・環境
スクンビット・ソイ59
短期にしろ、長期にしろ、最も重要なのはその立地。
Jasmine 59 Hotelは、スクンビット・ソイ59のソイの入口から約300mのところに位置している。BTSトンロー駅からは徒歩7分(600m)と十分に徒歩圏内である。
スクンビット・ソイ59はソイの奥が行き止まりになっており、また隣のソイへの抜け道もないため、住民以外の通行はほとんどない。交通量が少なく、騒音に悩まされる心配はない。トンロー駅徒歩圏内のという立地の割に、閑静な環境がソイ59の最大の魅力と言えるだろう。
一点、ソイ59のマイナス面を挙げるとすれば、2019年5月現在、コンビニやレストランなどの商業施設がまったくないということだ。
BTSトンロー駅前の様子
だが、心配はご無用。
BTSトンロー駅前には、コンビニはもちろん、日本食レストランをはじめとした飲食店が集まっている。また、トンロー通りの中程には、24時間営業のスーパーマーケットや深夜営業の居酒屋もある。
「自宅のすぐ近くにコンビニがないところには住めない!」という僕のようなコンビニ中毒者でなければ、それほど不便を感じることはないはず。
Jasmine 59 Hotelは、今のところソイ59にのみ面しているが、近い将来、ソイ57側にも出入り口を設置する予定だという。そうなればBTSトンロー駅までの距離は徒歩5分ほどに短縮されるだろう。
トンロー通りへのアクセスも飛躍的に上昇するし、その頃には家賃も上がるかもしれない。(笑)
長くなってしまったが、立地については以下のとおりにまとめられる。
- トンロー駅徒歩圏内の割に閑静な住宅街
- 飲食、買い物はトンロー通りへ
- エカマイ駅も徒歩圏内
- ソイ57からも出入りできるようになる(予定)
Jasmine 59 Hotel宿泊レビュー
それでは、実際にジュニア1ベッドルーム(45㎡)に宿泊したレビューをお届けしよう。まずは部屋紹介から。
リビング&ダイニング
45㎡の1ベッドルームというと、単身なら一般的な広さで、特別広くも狭くもないサイズ。
だが、この部屋は45㎡という平米数以上の広さを感じた。その理由は3m近い天井高だ。
僕は取材で数百の物件を見てきたが、3m近い天井高があるのは高級物件でもごく一部に限られる。
この高さのおかげで開放感が生まれ、実際の平米数以上にゆとりを感じられるのだ。
テレビは壁掛けで省スペースで無駄がない。
装飾も最低限で、シンプルなところがいい。
キッチンカウンターがダイニングテーブルを兼ねている
ソファは高級品ではないが、大きくて座り心地よし。長期滞在ならソファで過ごす時間は長くなると思うので、ソファの座り心地は重要なポイントだ。
Wi-Fiの速度
タイの場合、サービスアパートなら部屋に無料Wi-Fiがあるのは当たり前として、重要なのはそのスピード。リビングでの計測結果がこちら。
- 上り:19.5Mbps
- 下り:5.07Mbps
爆速ではないが、ストレスなく動画を見られるスピードである。
バルコニー
リビングの南側に設けられたバルコニーは、窓付きの半屋外型。
バルコニーが清潔に保てるだけでなく、特筆すべきはその遮音性の高さ。眼の前で高層コンドミニアムを建設中だが、夜は工事もないし、僕が泊まった日に関して言えば、朝でも工事の音は聞こえなかった。
現在、トンローエリアに住んでいて騒音が気になる方の引っ越し先としてもおすすめできる。
バルコニーの大きさ自体も十分に洗濯物が干せるサイズで、日当たりも良好。洗濯物はすぐに乾くだろう。
キッチン
キッチンはL字型でカウンターの幅が広くてとても使いやすい。1ベッドルームでこれだけ広々としたキッチンは珍しいのではないだろうか。
サービスアパートなので食器や調理器具はすべて備え付け。収納スペースも多く、誰でも使いやすい高さに設置されている。
コンロはタイでは一般的な2口の電気コンロ。単身には十分すぎるほど贅沢なキッチンといえるだろう。
食器・調理器具は一とおり揃っている
ベッドルーム
1ベッドルームなので、リビングとベッドルームは別れている。
ベッドルームにも壁掛けテレビがあり、ワーキングデスクもある。実際にデスクで仕事をしたが、高さがちょうどよく、遮音性が高いこともあり、とても仕事がはかどった。
ベッドはクイーンサイズでマットレスは柔らかめ。枕元の周りに電源が豊富なところも使い勝手が良い。
窓は南向きで、日当たりも良し。日中は電気を点けなくても十分に明るい。
バスルーム
バスルームは窓付きでベッドルームが見渡せる今流行りのデザイン。しかもメチャクチャ広い。バスタブは身長180cmの僕が入っても窮屈ではないサイズがあるし、シャワーブースも広めに作られている。
トイレは簡易ウォシュレット付き。タイ式のウォーターガンが苦手な人にはありがたい設備だ。
シャワーの水圧も強く、気持ちよくシャワーを浴びることができた。
アメニティも充実している
収納
クローゼットはバスルーム内に
この部屋に関して言えば、クローゼットはバスルームにある。これには少し驚いたが、その分ベッドルームが広々と使えているので、プラマイゼロだろうか。
クローゼットには、セイフティボックス、バスローブ、スリッパが備え付け。
収納豊富な玄関
そのほかの収納としては、玄関の下駄箱の大きさも特筆すべきもの。右下の空洞は洗濯機置場だが、上段は下駄箱以外としても活用できる。
カウンターがあるので、小物やインテリアで飾り付けられるのも嬉しい。
僕が泊まったジュニア1ベッドルームの紹介は以上。単身なら十分すぎるほどの広さと設備ではないだろうか。
この部屋のほかに、ぜひご覧いただきたい部屋があるので、サクッと写真で紹介しよう。
贅沢なガーデン付きの2ベッドルーム!
ぜひご覧いただきたい部屋というのが、このプライベートガーデン付きの2ベッドルーム(80㎡)だ。
ガーデンもおまけ程度ではなく、BBQなどホームパーティができるほどの広さがある。
こんなプライベートガーデンが付いている部屋は、バンコクでも滅多にお目にかかれないはず。
庭付きの一軒家のような暮らしを楽しみたい方には、ぜひこの部屋をオススメしたい。
部屋紹介は以上、続いてはファシリティを見てみよう!
Jasmine 59 Hotelのファシリティ
Jasmine 59 Hotelのファシリティは以下のとおり。特筆すべきは、大浴場付きという点だろう。
- プール
- フィットネスジム
- 大浴場
- サウナ
- 子供の遊び場
- バスケットコート
- レストラン
- シャトルサービス
上から5つ目までは9階にあり、それ以外は1階にある。まずは9階のファシリティから紹介しよう。
プール
しっかりとスイミングができる大きさのプールは見晴らしもいい。L字型で屋根が付いているところと付いていないところに別れているので、天気を気にせず泳げるのがいい。
フィットネスジム
ガラス張りで開放感抜群のジム。マシンもひと通り揃っているので、本格的にトレーニングをしたい方でも満足できるはず。
大浴場
驚くべきことに、この物件には大浴場がある。日本人のために作ったのであろう。
部屋にバスタブがあるとはいえ、たまには大浴場で足を伸ばして風呂に入りたくなるもの。
もちろん洗い場もある
サウナ
サウナ、スチームサウナの両方がある。大浴場と合わせて活用しよう。
スチームサウナ
子供の遊び場
プールサイドには人工芝が敷かれ、遊具が置かれた子供の遊び場も用意されている。
バスケットコート
ホテルの敷地内にはバスケットコートもある。
レストラン
1階のロビー横にラウンジとレストランがある。
- 朝食(ブッフェ形式):6時〜10時
- ラウンジ:10時〜22時 コーヒー、ティー、水、サンドイッチ、フルーツ、スナックが無料で提供される
なお、団体客は1階奥にあるレストランに案内される。団体客でガヤガヤしている中で食事をする心配はない。
シャトルサービス
トゥクトゥクによるシャトルサービスが、ソイ59の入口まで24時間運行されている。
以上、Jasmine 59 Hotelの宿泊レビューをお届けした。
僕の知人もソイ59に住んでいるが、確かにコンビニがないのは弱点だが、スクンビット通り沿いやトンロー通り沿いの騒音に比べて、この静かな環境はほかには変えがたいと言っていた。
BTSトンロー駅から徒歩圏内かつ閑静な環境を求める方は、ぜひ候補にしていただきたいホテル&サービスアパートだ。
Jasmine 59 Hotel 詳細
- 住所:9 SUKHUMVIT 59(BOONCHANA), SUKHUMVIT ROAD,KLONGTAN-NUA, WATTANA BANGKOK
- 最寄り駅:BTSトンロー駅から徒歩7分
- TEL:+66-2-666-9999
- Email : rsvn_jasmine59@jasminecity.com
- 日本語HP:https://www.jasmine59.com
- 地図:https://goo.gl/maps/sSAuBWmUtSySjEk8A