“リアルほんやくコンニャクか?”と、日本でも話題になっていた音声翻訳機「ポケトーク」。

この度、タイでも正規に取り扱いが始まったと聞き、早速、試させてもらうことになった。

今回は2019年12月に発売されたポケトークの最新機種である、「ポケトークS」のレビューをお届けしよう。 

この記事の目次


ポケトークとは?

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そもそもポケトークって何やねん?という人が万が一にもいるかもしれないので、簡単に説明しておこう。

ポケトークとは日本のソースネクスト社が開発・販売を手掛ける音声通訳・翻訳機。

モバイル型双方向音声翻訳専用機として世界トップシェアを誇り、“リアルほんやくコンニャク”に最も近いデバイスとして期待されているとかいないとか。

2020年4月時点で75言語に対応。これさえあれば、ほぼ世界中の誰とでも会話ができるというスグレモノなのである。

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ポケトークSの翻訳機能は、音声だけでなく同シリーズとして初めてカメラ入力にも対応。タイ語の看板やメニュー、チラシなど、写真を撮るだけで日本語に翻訳してくれる。

タイ語表記オンリーのタイのローカルエリアに行ったときなど、お守り代わりにポケットに忍ばせておくのが良さそうだ。だからポケトークなのか…!(笑) 

2機種のポケトーク

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ポケトークにはエントリーモデルであるポケトークWとハイエンドモデルであるポケトークSの2機種がある。

Wはシンプルに音声翻訳のみ。

Sは音声翻訳のほか、カメラ翻訳、AI言語レッスンなどが付いている。

それぞれ料金は以下のとおり。

  • ポケトークW 6,699B(税込み)
  • ポケトークS 9,900B(税込み)

どちらのモデルでも世界133の国と地域で使えるグルーバル通信2年付き。面倒なSIMの入れ替えもなく、通信料などランニングコストも一切かからない。

2年目以降は年間50 USDで期間延長が可能だ。

ポケトークSができること

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ポケトークSは翻訳特化型のモバイルデバイスというだけあり、機能が多すぎず機械音痴のあなたにも使いやすいインターフェイスになっている。

説明書は同梱されているが、読まなくてもすべての機能を使いこなすことができる。それほどシンプルなのだ。

ポケトークSの主な機能は以下の4つ。

双方向の音声翻訳(会話)

  • 55言語で音声とテキストに、20言語でテキストのみに翻訳。
  • ニュース原稿のような長文も翻訳可能。AIによるディープラーニングで翻訳精度は日々向上している。

カメラ翻訳

  • ポケトークSに搭載されているカメラで文字を撮影すると、55の言語を自動で認識して翻訳し、画面上に表示。
  • 英語併記など複数の言語が一緒に表示されていても、それぞれの言語として認識し、翻訳できる。
  • 翻訳結果は履歴から再度確認できる。

AI会話レッスン

  • ポケトークを語学学習に使う人のために、英会話・中国語会話の練習機能を搭載。相手の質問にその言語で答えると、AIが内容にあわせて返答。
  • 例えば入国審査なら、入国の目的は人それぞれ。
  • こちらの答え方によっては入国できずに終了するなど、内容に応じて回答。AIだからこそ、リアルな会話の事前練習ができる。

単位換算

  • 通貨や長さなど現地の単位を換算できる機能。
  • 例えば為替なら、円、ドル、ポンド、元、ペソなど160種類の通貨を双方向に換算可能。

この4つの機能の中から今回は音声翻訳とカメラ翻訳の2つのレビューをお届けしたい。

ポケトークS 日本語−タイ語の音声翻訳

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ポケトークを使うシチュエーションを考えたとき、商談などフォーマルな場では使うことはまずないだろう。日常生活の中で言葉が通じないと困る場面…

それは“薬局”ではないだろうか。

バンコクには日本語対応の「ブレズ薬局」があるが、どこにでもあるわけではない。タイ語しか通じない地方で体調を崩したときなど、自分の症状をタイ語で伝えなければならない。

はたしてポケトークはタイの薬局で通用するのだろうか? 試してみた。

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日本語:昨夜から下痢が止まりません

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タイ語:熱はありますか?

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日本語:熱はありません

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タイ語:吐き気はありますか?

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日本語:吐き気はありません

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タイ語:何かアレルギーはありますか?

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日本語:アレルギーはありません

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タイ語:これは抗生物質です。

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タイ語:一日3回、食後に服用してください。

この程度の会話であれば、まったく問題なく翻訳できた。

ホテルやタクシーなど、日常生活や旅行で想定されるシーンでも使ってみたが、問題なく意思疎通することができた。

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会話履歴

過去の会話は履歴から確認できるし、よく使う会話はお気に入りに登録することでTOP画面からすぐに呼び出せる。

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TOP画面

何度か同じような会話をしていれば自然と覚えるので、語学学習にも効果的だと感じた。

語学学習ツールとしても使えると考えれば、かなりお得ではないだろうか。 

続いてはカメラ翻訳を試してみよう。

ポケトークS 日本語−タイ語のカメラ翻訳

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明らかに何かがお得そうなプロモーションのチラシ。でもタイ語表記で詳細が分からずプロモーションを逃した、という経験はないだろうか。

そんなとき、このポケトークSのカメラ翻訳機能を使えば、タイ語で書かれたプロモーションの全貌が明らかになるのだ。

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ポケトークのカメラ翻訳画面

完璧な翻訳ではないが、6,000Bで10,000B分利用できるクーポンのプロモーションということは理解できる。

ちなみに、グーグル翻訳アプリでもカメラ入力機能があるので試してみたところ…

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グーグルカメラ翻訳画面

最初にポケトークSで内容を理解していたので、グーグル翻訳でも内容を想像できなくはない。だが、グーグルのカメラ翻訳だけではなんのこっちゃ分からなかったと思う。

グーグル翻訳も進化しているが、現時点ではポケトークのほうが翻訳精度が高いのは間違いないだろう。

タイを訪れる外国人客対応に

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日本ではポケトークはインバウンド客対応に活用されているそうだ。

ポケトーク公式サイトでは様々なシーンでの導入実績が紹介されているので、商売に活用したい人はぜひご覧いただきたい。

タイ人にも大人気の上野のディスカウントショップ「多慶屋」でもポケトークが使われている。タイの旅行博に出展した際もタイ人からの質問をポケトークで対応したというのだから驚いた。

先日、タイ出張に持っていきました。向こうで旅行博に出展したのですが、接客にポケトークを使うと大変な評判で、二人に一人は「これがほしい、日本に行けば買えるの?」と。

また、「日本に行くんだけど、上野のおいしいラーメン屋を教えて」「空港から上野の行き方を教えて」というような日本の情報についてもたくさん質問を受けました。ポケトークで完璧に対応できましたね。

引用元:ポケトーク公式サイト導入実績ページ

タイは日本以上に外国人観光客が訪れる国。タイで外国人観光客向けに商売をされている方は少なくないと思う。

英語圏からの観光客ならまだしも、中国語圏やアラブ、ロシアなど、英語で対応できないケースも多々あるはず。意思疎通ができず商機を逃す場面もあったかもしれない。

ポケトークはタイにおいても外国人観光客に対する顧客サービスの1ツールとして活用できるのではないだろうか。

個人でも商用でも、手軽にどんな外国人とでも意思疎通が図れるポケトーク。

一度どんなものか試してみようという方は、ぜひ下記までお問合せ先いただきたい。

ポケトークの販売代理店およびお問い合わせ先