2月25日(水)〜3月1日(日)まで、バンコクのクイーンシリキット・ナショナルコンベンションセンターで、タイ国内最大の旅行博「TITF(Thai International Travel Fair)」が開催された。
タイ人観光客の誘致に取り組む日本のインバウンド関係者が、もっとも注目し、注力するイベントだ。
旅行商品の販売が禁止されている日本の旅行博と違い、このTITFでは実際に航空券やパッケージツアー、ホテルの宿泊予約などの旅行商品が販売されている。
ソンクラン前の駆け込み需要もあり、毎年大変な盛り上がりを見せるイベントなのである。
僕は2012年から毎年このイベントには顔を出しているが、日本から出展する自治体や企業の数は年々増えてきている。
初めて参加した2012年にもほとんどのブースを廻ったが、タイ語のチラシを用意している自治体や企業は20%程度だったと記憶している。
翌年2013年は、それが50%程度に増え、昨年2014年に関しては80%程度にまで達していた。
それだけ各自治体、企業がタイ人観光客の集客に力を入れてきているという証でもある。
実際に、日本を訪れるタイ人観光客の数は、2012年に26万6040人、2013年に45万3,642人、昨年は65万7,000人と、直近3年間で147%も増加しているのだ。
力を入れた分、しっかりと成果が出ているといえるのではないだろか。

thai tourist

このように絶好調の過去3年間だが、今年のTITFはどうだったのか?
28日(土)、1日(日)と2日間、全ブースを廻ってきたので、そのリストを掲載しておく。日本語では公表されていないはずなので、なにかの参考になれば嬉しい。

この記事の目次


TITF 2015 日本関連の出展ブースリスト一覧

TITF2015

1. New Grand Circle Route(石川、富山、新潟、長野)
2. アルピコグループ
3. 日光市、栃木県、
4. NRT Docomo(翻訳はアプリJspeak)
5. 東京スカイツリー、東部鉄道
6. 三井不動産
7. JR東日本
8. Avest Japan
9. Study in Japan
10. Super hotel
11. 富士急行、OTS International
12. 日本政府観光局(JNTO)
13. 東京
14. 渋谷
15. 陣屋
16. 東京ディズニーリゾート
17. 三越・伊勢丹
18. 千葉県
19. 仙台、東北
20. 茨城県
21. JR西日本
22. 昇龍道(愛知、福井、三重、滋賀、富山、長野、石川、静岡、岐阜)
23. 関西、滋賀
24. 姫路城、城崎温泉、しんきバス
25. コメ兵、しゃぶしゃぶ木曽路
26. リーガロイヤルホテル
27. プレミアムアウトレット
28. 富士、箱根、伊豆、神奈川
29. 阪急阪神グループ、大阪、神戸、京都
30. 関西インターナショナル ツーリズム プロモーション センター(京都、大阪、兵庫、岡山、鳥取、福井、滋賀、三重、奈良)
31. 小田急グループ
32. 東京メトロ
33. 近鉄グループ
34. 南海鉄道
35. 奈良、和歌山、三重
36. 埼玉、群馬、新潟
37. 四国
38. ドンキホーテ
39. 島根
40. 鳥取
41. 瀬戸内
42. TSS プロダクション(MONO)
43. 岡山県
44. JR九州
45. 熊本県
46. 長崎、ハウステンボス
47. 佐賀県
48. 別府市
49. 大分県
50. 福岡県、福岡市
51. 九州
52. 北海道
53. 小樽、北後志
54. 小樽オルゴール館
55. トマムリゾート
56. ドーミーイン
57. Japanican.com
58. 沖縄県
59. 鹿児島県
60. クラブツーリズム(KNT)

全60ブース。写真も全ブース分撮って来たが、さすがに多すぎるため一部のみ紹介する。
それでは、TITF2015の様子をお届けする。
まずは動画でダイジェストをどうぞ!

TITF 2015 動画レポート

続いては写真で。

TITF 2015フォトレポート

TITF2015

日本政府観光局(JNTO)ブース

TITF2015

すれ違うのも困難なほどの混雑。

TITF2015

熱心に説明を聞くタイ人。

TITF2015

TITF2015

TITF2015

我が地元・千葉県。学生さんが元気よく頑張っていた。

TITF2015

チーバくんもお疲れのご様子。

TITF2015

神奈川県、山梨県、静岡県

TITF2015

昇龍道(愛知、福井、三重、滋賀、富山、長野、石川、静岡、岐阜)

TITF2015

仙台、東北

TITF2015

鳥取県。母の実家は鳥取なので、気になって色々話を聞いてみた。

TITF2015

鳥取県を訪れたタイ人は、2013年度の250人から2014年度は1,000人へと急増。母数が少ないとは言え、1年で4倍も伸びているのはすごい。
鳥取県としては、エコツーリズムに力を入れているということだった。観光用のウェブサイトも非常に良く出来ており、アプリも作っている。デザインがかわいくてかなりイケてる。言語は、日、英、韓の3ヶ国語なので、Yindeedとしては、ぜひタイ語化を提案したいところだ。
鳥取県の観光ウェブサイト「TOTTRIP.JP
iPhoneアプリのダウンロードはこちらから。
Androidアプリのダウンロードはこちらから。

お隣岡山県。

TITF2015

渋谷も出展していた。

TITF2015

パンフレットを持ち寄り、井戸端会議。

TITF2015

ドン・キホーテ。

TITF2015

ご覧の通り日本関連のブースは熱気が溢れ、盛況だった。
もちろん、このTITFは日本以外の他国(韓国、台湾、マレーシア、フィリピン、インドネシア、ニュージーランドなど)も出展しているが、日本のエリアが他国をブースの数でも集客数でも圧倒していた。

他国のブース紹介

TITF2015

日本エリアの隣は韓国のブース。ご覧の通りの状態だ。

TITF2015

韓国の隣はマレーシア。
TITF2015

そして台湾。

TITF2015

ニュージーランド

TITF2015

こうして見ると分かるように、国別のエリアでは日本が圧倒していた。

旅行会社エリア

TITF2015

TITF2015

日本の大手旅行会社、JTBとHISが凌ぎを削っていた。

TITF2015

TITF2015

その他の旅行会社も、JRパスなどの日本の旅行商品を取り扱っているブースはどこも大混雑だった。

TITF2015

TITF2015

今年も大いに盛り上がったTITF。日本の自治体に関しては、ほぼ全国が出展していたのではないだろうか。来年は、民間企業の出展が増えることを期待したい。
チラシ、パンフレット類に関しては、90%程度がタイ語化させてきていた。
タイ語の販促物は、もはやあって当たり前という状況になっている。

今回、ほぼ全てのブースでお話を伺ったが、多かった意見として、「タイ人から具体的な質問が多く聞かれた」ということである。
例えば、「この温泉からA駅までは何番のバスで行けばいいですか?」といった内容だ。
交通アクセスに関しての質問がやはり一番多かったようだ。行く前に入念に下調べをしていることが分かる。
逆に、「この県には何があるんですか?」というような大まかな質問は少なかったようだ。
今後、このようなイベントでブースを出展する際には、詳細な交通アクセスに関しての資料を用意してくると良いかもしれない。

また、来年はどう変化するか? 楽しみにしたい。
関係者の皆さん、5日間の長丁場、お疲れ様でした。

それではまた!

明石
タイ人インバウンドならYindeed