本日、日本政府観光局(JNTO)より今年6月に日本を訪れた外客数(外国人の数)が発表された。5月まで前年を大きく上回るペースで増加している訪日外客数だが、6月はどうだったのか? JNTOの報道発表資料を元にお届けする。
今年1〜5月分は以下の記事を参照。
1月の訪日外客数
2月の訪日外客数
3月の訪日外客数
4月の訪日外客数
5月の訪日外客数
2015年6月と上半期の訪日外客数累計
2015年6月の訪日外客数は、前年同月比51.8%増の160万2000人で、これまで6月として過去最高だった昨年の105万6000人を約54万7000人上回った。
6月から夏休みシーズンが開始し、継続的な訪日旅行プロモーションの展開に加え、かねてからの円安傾向、航空路線の拡大、クルーズ船の大幅な寄港増加、また近年の査証免除や要件緩和、昨年10月からの消費税免税制度の拡充などが増加要因とJNTOは分析している。
今年上半期(1〜6月)の累計は、前年同期比46%増の914万人に達し、これまで過去最高であった2014年上半期の訪日外客数626万人を288万人余り上回った。
7月は年間を通じて最も訪日外客数が多い月であることから、訪日外客数の更なる増加が期待されており、来月で累計1000万人を超えることはほぼ確実だろう。
2015年6月に訪日したタイ人は?
さて、肝心のタイ人はというと、上の表の通り4万3400人(前年同期比19.5%増)となり、6月単月として過去最高を記録した。2012年4月より39カ月連続で各月の過去最高記録を更新中である。
タイの消費者に6月が北海道訪問のベストシーズンであるとの認識が浸透したことにより、旅行会社ではこの時期の北海道ツアーの売れ行きが伸びてきている。
5月にタイのエア・アジアXのバンコク−札幌便が新規就航したことによる利便性の向上と露出の増加も、需要を後押ししたものと思われる。しかしながら、国際民間航空機関(ICAO)が再度タイの運航審査体制への重大な懸念を表明したことから、エア・アジアXは同便の先行きが不透明になったとし、7月末での運航打ち切りを決定した。
確かにバンコクのいたるところでエア・アジアXの札幌便新規就航の交通広告を目にすることが出来た。7月末で打ち切りとなるのは大変残念だが、安全には変えられないだろう。
今年上半期の訪日タイ人の累計は?
さて、今年上半期(1〜6月)の訪日タイ人数の累計は、42万3600人(前年同期比28.1%増)となり、年間80万人を超えるペースで進捗している。(2014年の上半期:33万590人、通年65万7570人)
8月はいよいよ「タイ国際旅行フェアThai International Travel Fair #17(TITF)」が開催される。日本からも多くの自治体や観光関連団体がブースを出展するはずだ。
今年2月に開催されたTITFの様子
TITFの詳細は以下の通り。
Thai International Travel Fair #17(TITF)
開催日:2015年8月13日(木)〜16日(金)
会場:クイーンシリキット・ナショナルコンベンションセンター
セミナー・商談会:8月13日(木)10時〜16時(予定)
僕もTITFは参加予定である。TITFのレポートはまたここでご報告させていただく。
それではまた明日!