本日、日本政府観光局(JNTO)より今年10月に日本を訪れた外客数(外国人の数)が発表された。JNTO(日本政府観光局)の報道発表資料(PDF)を元にお届けする。
今年1〜9月分は以下の記事を参照してほしい。
1月の訪日外客数
2月の訪日外客数
3月の訪日外客数
4月の訪日外客数
5月の訪日外客数
6月の訪日外客数
7月の訪日外客数
8月の訪日外客数
9月の訪日外客数
2015年10月の訪日外客数
2015年10月の訪日外客数は、前年同月比43.8%増の182万9,000人で、これまで10月として過去最高だった2014年(127万2000人)を55万7000人上回った。
今年7月の191万8000人に続き、単月としては過去2番目の数字となった。
JNTOでは、好調の要因を以下のように分析している。
紅葉シーズンの始まりを迎えた10月は、中国の国慶節休暇(10月1日〜7日)とも重なり、この時期に向けた訪日プロモーションの効果もあって需要が押し上げられた。また、円安基調の継続と消費税免税制度の拡充による買い物需要、航空路線の拡大、燃油サーチャージの値下がり、中国からのクルーズ船の寄港増加、近年の査証免除や要件緩和など様々な好条件が相まって、訪日外客数の大幅な増加につながった。
http://www.jnto.go.jp/jpn/news/data_info_listing
また、10月までの累計では、中国が428万4,000人となり、全市場で初めて年間400万人を超えた。
11月は、紅葉シーズンが本格化することから引き続き好調が期待されている。
11月は、紅葉シーズンが本格化し、アジアを中心とした各市場で需要の拡大が期待されるほか、マレーシアやフィリピンの学校休暇、マレーシアやベトナムからのインセンティブ(報奨)旅行の増加など、好条件が揃い、引き続き好調な需要が期待される。
2015年10月に訪日したタイ人は?
さて、肝心のタイ人はというと、上の表の通り8万6000人(前年同月比8.3%増)となり、今年1〜10月の累計は62万7100人となり、前年同期の51万3282人から22.2%の伸び率となっている。
10月単月としても過去最高を記録し、2012年4月より続く各月の最高記録は43カ月連続で更新中である。
好調の要因をJNTOでは以下のように分析している。
タイは、前年同月比8.3%増の86,000人で10月として過去最高を記録した。学校休暇(10月10〜31日)、日系航空会社やLCC各社によるセールスプロモーションが奏功。8月に行われた「Thai International Travel Fair」においても10月発商品の売上が最も多く、個人旅行需要を中心に上乗せ要因となった。8月半ばから「JAPAN STORY」というテーマで、広告掲載や懸賞事業、特設サイトの開設、さらに現地TV番組での告知と、多岐に渡る訪日プロモーションを展開したことも需要喚起に貢献した。
ご覧の通り今年10月までに訪日したタイ人は、62万7100人となり、昨年1年間の累計65万7570人を来月で超えることは間違いない。
昨年の11月は6万8024人、12月は7万6264人が訪日している。10%程度の伸び率だとすれば、11、12月で約16万人のタイ人が訪日し、年間累計では80万人を超えるか超えないかというところで着地しそうである。
僕のタイの友人も今まさに、紅葉と温泉を目当てに日本を旅行中だ。年末年始も日本にスキーやスノーボードをしに行くという友人も多い。桜、紅葉、雪などタイ人にも日本の四季の楽しみ方が着実に理解されてきている。
今年の年末年始も日本各地で多くのタイ人観光客の姿を見かけることができそうだ。
それではまた明日!