昨日、日本政府観光局(JNTO)より今年5月に日本を訪れた外客数(外国人の数)が発表された。今年1〜4月分は以下の記事を参照。

1月の訪日外客数
2月の訪日外客数
3月の訪日外客数
4月の訪日外客数

全体では164万2000人(前年同月比49.9%増)となり、これまで5月として過去最高だった2014年の109万7000人を54万5000人上回った。単月としては2015年4月(176万5000人)に次ぐ、過去2番目の記録となった。
例年5月は4月の桜シーズンのと夏休みシーズンの狭間で、伸び率が鈍化する傾向にあったが、今年に入ってからの勢いは衰えず、5月までの累計も750万人を突破し、訪日旅行市場は引き続き好調なペースで推移している。
好調の要因をJNTOは以下のように分析している。

継続的な訪日旅行プロモーションの展開に加え、かねてからの円安傾向、航空う路線の拡大、また記念の査証免除や要件緩和、昨年10月からの消費税免税制度の拡充など、環境、政策が合致したことが増加の要因。
http://www.jnto.go.jp/jpn/news/press_releases/pdf/20150617_1.pdf

6月以降は多くの市場で夏休みシーズンに入り、訪日旅行市場の繁忙期を迎えることから、一層の訪日外客数の増加を見込んでいる。

タイ人はどうだったのか?

thai inbound japan

さて、肝心のタイはというと上の表の通り8万1000人(前年同月比30.1%増)となり、5月単月としては過去最高を記録し、2012年4月より38カ月連続で各月の過去最高記録を更新中である。
例年5月は、ソンクラーン休暇後のオフシーズンとなるが、今年は5月1〜5日が5連休となり、円安傾向の持続と相まって、訪日旅行需要の増加につながったと見られている。
タイの航空会社各社に通達されていた、新規就航便や機材の変更等の認可凍結について、増便やチャーター便に対する時限措置が延期されたこと、また、タイ・エアアジアXが5月1日からマレーシア国籍の機材によりバンコクー札幌便を新規就航したことも、増加を後押ししたとJNTO分析している。

実際に僕の周りでも、この新規就航したエアアジアXで北海道旅行に行ったタイの友人は多かった。5連休のとき、僕のインスタグラムのフィードは北海道の写真で埋め尽くされていた(笑)

これで今年1〜5月の訪日タイ人の累計は、38万100人(前年比29.2%増)となり、引き続き年間80万人を超えるペースで進捗している。(2014年は65万7600人)
6月はタイは連休もなく、訪日需要はそれほど多くない時期である。(昨年6月は3万6323人)
今年は5万人前後になるだろうか。
また、JNTOより統計が発表され次第、ここでお知らせさせていただく。

それではまた明日!