昨日、日本政府観光局(JNTO)より今年11月に日本を訪れた外客数(外国人の数)が発表された。JNTO(日本政府観光局)の報道発表資料(PDF)を元にお届けする。
今年1〜10月分は以下の記事を参照していただきたい。

1月の訪日外客数
2月の訪日外客数
3月の訪日外客数
4月の訪日外客数
5月の訪日外客数
6月の訪日外客数
7月の訪日外客数
8月の訪日外客数
9月の訪日外客数
10月の訪日外客数

2015年11月の訪日外客数

kyoto
CR : flickr@Autumn Kinkakuzi / Kazuki Koikeda

2015年11月の訪日外客数は、前年同月比41.0%増の164万8,000人で、これまで11月として過去最高だった2014年(116万8000人)を48万人上回った。11月までの累計は1,796万人に達し、過去最高を更新した。
JNTOでは、好調の要因を以下のように分析している。

11月は、学校休暇によりマレーシアやフィリピンの訪日旅行者数が大きく増加した他、紅葉観賞などを目的とした訪日需要の増加により、多くの市場で順調な伸びを示した。秋に向けた訪日プロモーションに加え、円安基調の継続と消費税免税制度の拡充による買い物需要、航空路線の拡大、燃油サーチャージの値下がり、近年の査証免除や要件緩和など様々な好条件が相まって、訪日外客数の増加につながった。
出典:JNTO報道発表資料(PDF)

11月までの累計では、19市場が2014年の年計を上回っており世界的に訪日旅行の需要が増加していることが伺える。
12月は、シンガポール、マレーシア、インドネシアからの学校休暇を利用した旅行や、香港やカナダからのクリスマス休暇を活用した訪日旅行の需要が期待されている。

2015年11月に訪日したタイ人は?

inbound nov 2015

さて、肝心のタイ人はというと、上の表の通り7万6,100人(前年同月比11.9%増)となり、今年1〜11月の累計は70万3,200人で、2014年の年計65万7,570人を上回り、過去最高を更新した。
10月単月としても過去最高を記録し、2012年4月より続く各月の最高記録を44ヶ月連続で更新中である。
好調の要因をJNTOでは以下のように分析している。

「Visit Japan FIT Travel Fair Winter 2015 (11/6-11/8)」には、史上最多となる4万人以上の来場者と約70団体の出展があった。パリでの連続テロ事件を受け、欧州への報奨旅行を予定していたタイの現地企業が行き先を日本に変更するケースも一部出ているとのことで、11月の需要増加に貢献したと考えられる。今後の訪日需要への影響も注視していく。
出典:JNTO報道発表資料(PDF)

ご覧の通り、今年11月までに訪日したタイ人は昨年1年間の累計を上回る70万3,200人となり、市場別では、

  • 中国:464万6,700人
  • 韓国:358万6,400人
  • 台湾:341万1,300人
  • 香港:136万6,900人
  • 米国:94万3,300人

に次いで第6位。ほかのASEAN諸国との比較では、

  • マレーシア:25万5,200人
  • シンガポール:24万1,800人
  • フィリピン:23万5,700人
  • インドネシア:17万5,800人
  • ベトナム:17万5,100人

という状況で、タイ市場が断トツの1位である。
伸び率では昨年の45%に比べて、今年は21.0%と少し落ち着いてきているが、それでも世界的に見れば20%の伸び率は高い方である。今後、毎年10%程度の伸び率でもあと3年で100万人に到達する。日本からタイを訪れる日本人は年間130万人程度であることを考えると、年間100万人のタイ人が日本を訪れるということは驚くべき数字である。将来的には逆転することも十分に考えられる。
まだまだタイ人の訪日旅行熱は収まる気配を見せていない。

Yindeedでは、博報堂DYインターソリューションズ社と連携し、タイ向けの訪日インバウンドビジネスを強化していきます。日本でタイ人観光客の集客に取り組みたいという企業様はぜひ、お声がけください。

それではまた明日!