旅ブログushirogata.comのガタさんとのコラボ企画でお届けしている『バイクで駆け抜けるチェンマイ&チェンライへの旅 Supported by エアアジア&タイ国政府観光庁』。

三泊四日の初日はチェンマイの南に位置するランプーン県を訪ねた。

二日目となる今回の旅程は以下の通り。

この記事の目次


2日目のルート

  • チェンマイ〜チェンダオ・土管温泉〜チェンダオ・ポンアーン温泉〜チャオプラヤー川の源流〜ドイアンカーン(ドイアンカーン泊)

 

2箇所の温泉を巡り、日頃の疲れを取った後、ミャンマー国境至近に位置するチャオプラヤー川の源流を目指し、最後はタイのスイスと呼ばれる山岳民族の街、ドイアンカーンへ。という本日も見どころたっぷりのルートだ。

ガタさんの旅行記第2話は下記より。

チェンマイ有数の温泉地、チェンダオへ

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チェンマイの朝

3月24日(土)8時半、宿で朝食を済ませ、チェンダオに向けて出発!

とその前に、「チェンダオってどこ?」という方も多いと思うので念のため説明しておこう。

チェンダオ(郡)はチェンマイ県北部に位置し、北はミャンマーと国境を接する山深い地域。

山深い地域と言えば、そう温泉である。

日本ほどではないが、タイにも温泉があり、特に山岳地帯であるタイ北部に多い。

チェンマイ県内にもいくつかの温泉があるが、中でもチェンダオには日本人が作った温泉もあり、チェンマイ県内随一の温泉地として知られている。

チェンマイ県チェンダオ郡

自由に動き回れるオヤジ二人のバイク旅。せっかくならチェンダオにある2つの温泉、日本人が作った「土管温泉」と国立公園内にある「ポンアーン温泉」を制覇しておこうということになった。

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チェンマイ市街からチェンダオを目指し、国道107号線をひたすら北上すること約2時間。チェンダオ山が見えてきた。この山の麓に「土管温泉」がある。

107号線から山へと続く道を入り、しばらく進むと土管温泉に到着。

日本人が作った土管温泉

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チェンダオ土管温泉

小さな川が流れるすぐ側に、というよりほぼ川の中に五右衛門風呂のような土管で造られた風呂が並んでいる。野趣あふれる天然温泉とはまさにココのこと。

土管によって温度は異なり、一番熱いので40℃ほどだろうか。

ちなみに更衣室やロッカーなどは一切ないので、あらかじめ水着を着てきたほうがいい。

山の中で川のせせらぎを聴きながら温泉に浸かるり、のぼせそうになったら川にザブーン。

あぁ、最高…

 

川と温泉の交互浴を楽しめるのもここの魅力。

温泉を作ってくれた日本人には感謝しかない。ありがとうございます!

土管温泉MAP

名もなき食堂の絶品ラートナー

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絶品ラートナー

土管温泉で十二分に日頃の疲れを癒やされた二人は、昼食をとるためチェンダオ市街へ。

チェンダオ市街には思いのほか食堂が少なく、あやうくランチ難民化しかけたところで一軒の食堂を発見。

 

ここで食べたラートナー(タイ風あんかけ焼きそば)が驚くほど旨かった。

グーグルマップにも載っていない名もなき食堂。チェンダオ市街に来ることがあればまた立ち寄りたい。

ラートナーが美味しい食堂MAP

 

小高い丘に建つビルマ様式の寺院、ワット・プラタート・ドイモンチン

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県道1178号線からの景色

次の目的地はチェンダオ2つ目の温泉、ポンアーン温泉。

県道1178号線を北上し、1時間ほど走ると小高い山の上に黄金の仏塔が見えてきた。

寺好きとしては見逃せない。

これはちょっと寄リ道しておこうと、丘の上まで駆け上がる。

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出迎えてくれたのは、ゴールデンロック。

本堂と仏塔は北タイに多く見られるビルマ(シャン)様式の寺院で名前は、「Wat Phra That Doi Mon Ching(ワット・プラタート・ドイモンチンワット・プラタート・ドイモンチン)」。

Wat Phra That Doi Mon Ching

Wat Phra That Doi Mon Ching

またも出ました、プラタート!

早くもこの旅で三寺目。

黄金の仏塔の中に仏舎利が収められているのだろう。

Wat Phra That Doi Mon Ching

モン族の飾り付け

丘の上に佇む小さいながらも美しいお寺。立ち寄って良かった。

プラタートと名がつくお寺=名刹

で間違いなさそうである。

Wat Phra That Doi Mon Ching地図

 

国立公園内にある天然温泉、ポンアーン温泉

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ポンアーン温泉

ワット・プラタート・ドイモンチンから20分ほどでポンアーン温泉に到着。

ポンアーン温泉はパーダン国立公園の中にあるため、以下の入湯料と駐車料金がかかる。

 

  • タイ人:10B(子供)、20B(大人)
  • 外国人:50B(子供)、100B(大人)
    ※60歳以上はタイ人・外国人に関わらず無料
  • 駐車料金:10B(自転車)、20B(バイク)30B(車)

 

この時点で15時。今日はこの後、ミャンマー国境沿いの山の中にあるチャオプラヤー川の源流を訪ね、さらにドイアンカーンまで行かなければならない。かなりスケジュールが押しているので温泉には入らず写真だけ撮ってすぐに帰ろう、とガタさんとは話していた。

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だが温泉エリアに来てみるとその考えは一変。

温泉の池から源泉がポコポコと湧き出し、それが川になって風呂へと流れ込んでいる。国立公園だけあり、ちゃんと整備されていて、温泉公園のようなイイ感じの雰囲気なのだ。

しかも地元っ子らしきタイ人の女の子が先客にいる。

ここは混浴♡

これは入るしかないでしょ!

と服を脱ぎ去り、温泉へドボーン!

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ヌメヌメとしたアルカリ性の温泉で美肌の湯といったところだろうか。

女子がわざわざ入りに来ているのも分かる。

地元っ子たちは、中国からの移住者が多く暮らす華人村から来たとのこと。

タイ語は訛がきつかったが、中国語も話せるバイリンガルギャルだった。

 

バンコクの華人は3世になればほとんど中国語を理解する人はいないが、ここではまだ中国語が現役のようだ。

それだけタイトなコミュニティということなのだろう。

ポンアーン温泉MAP

 

地元っ子と触れ合いに満足したオヤジ二人は、二日目で最大、いや個人的にはこの旅最大の見どころだと考えている“チャオプラヤー川の源流”を目指し、出発! 

チャオプラヤー川の源流はどこにある?

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バンコクの象徴とも言えるチャオプラヤー川

この旅に出る前、チャオプラヤー川の源流がチェンマイにあるということを知らなかった。そもそもチャオプラヤー川は、チェンマイから流れてきたピン川とナーンから流れてきたナーン川がナコンサワンで合流してできた川である。

チャオプラヤー川の始点は、ナコンサワンの合流地点を指すのかもしれないが、源流ならピン川、もしくはナーン川と言っても間違いではないだろう。

 

地図で見てみると、ナーン川はナーン県内に源流があり、ピン川はチェンマイの山奥、ミャンマーとの国境付近に位置しているようだ。

ピン川の源流はグーグルマップにも載っていて、9件のレビューが書き込まれている。

本当にぎりぎりタイ国内という立地だ。

ピン川の源流

 

バンコクの母なる川であるチャオプラヤー川。

その源流を訪ねる旅。

バンコク在住者としてこれほどロマンのある旅先はない。

はたして源流にたどり着くことはできるのだろうか…

チャオプラヤー川の源流を追え!

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ポンアーン温泉を発ち、再び県道1178号線を北上する。 

いくつか山間の村を通り過ぎ、ズンズンと山奥へ進む。

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パッと視界が開けたところに何やらゲートが見えた。

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軍人もいる。

嫌な予感しかしない。

 

軍人にこの先にあるピン川の源流を見に行きたい旨を伝えると、無情にも「マイダイ(駄目)」の一言。

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周囲はのどかな農村という雰囲気だが…

ここからは軍が管理するエリアで一般人は立ち入り禁止なのだという。

国境付近はこのようなことが往々にしてあるが、ここでもそうだった。

グーグルマップにレビューが書かれているということは、昔は誰でも行けたのだろう。政情次第でまた状況が変わることも考えられるが、2018年3月末時点ではここから先に立ち入ることはできなかった。

軍のゲートがあった地点はおそらくこのあたりだったと思う。

軍のゲート

 

無念だがこればかりは仕方がない。

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ピン川もここまで来ると川幅はこれしかない

山の麓を流れるピン川の写真を撮ってお茶を濁し、今宵の宿泊地、ドイアンカーンへと向かうことにした。

タイ北部最大の華人集落、アルノータイ

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アルノータイ市場前

県道1178号線から1340線に合流し、しばらく進むと「華人街」という看板が見えてきた。

ここは「アルノータイ」と呼ばれるタイ北部最大の華人集落で、国民党の残党によって開拓された歴史を持つ街である。

先ほど、ポンアーン温泉で出会った地元っ子たちもここの出身だろう。

街中には漢字の看板が目につき、中華風の紅い提灯が軒先から吊り下げられている。

 

市場の写真しか撮っておらず、その雰囲気を伝えられないのが残念でならない。

それはどこか中国雲南省の山間の集落にでも迷い込んだかのような光景だった。

 

3日目に同じく国民党の残党が開拓したドイ・メーサロンに立ち寄るので、北タイの華人集落の雰囲気はあらためてお伝えしたい。

アルノータイMAP

ドイアンカーンへの道は、チェンマイ有数のシーニックバイウェイ!

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マンゴー畑を切り裂くように続く一本道

アルノータイからドイアンカーンへは、ひたすら県道1340号線を北上するのみ。この区間はご覧のとおりの美しい景色が次から次へと現れる。

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上り坂はキツいが、この旅一番と言っていい風光明媚なルートだった。

日暮れ前の19時に無事、ドイアンカーンに到着。

ドイアンカーンの街が一望できる宿

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お尻の皮が擦り切れそうになりながらも、なんとか山間の街、ドイアンカーンに到着したオヤジ二人。

まずは本日の宿、スワンナプームリゾート・ドイアンカーンにチェックイン。

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バルコニーからはドイアンカーンの街が一望できるなかなかの眺め。

部屋は簡素だが、ちゃんと熱湯が出るし、一泊500Bでこの眺望なら文句はない。

 

スワンナプームリゾート・ドイアンカーンMAP

少数民族が暮らすドイアンカーンの街

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本格的な観光は明日にするとして、暗くなる前に少し街を散策しておこう。 

ドイアンカーンの街は徒歩で回れるほど小さい。

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ロータリーが街の中心

このロータリーを中心に、市場や学校、食堂、雑貨屋なんかが並んでいる。

見た限り唯一のATMもここにあった。

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ロータリーでは山岳民族が手作りの服やバッグ、テキスタイルを売っている。

3月末でもTシャツでは肌寒く、ましてやバイクで移動するなら上着は必須。

僕はパーカー1枚で事足りていたが、ガタさんはこれ幸いと服を買い、とても気に入ってそうに見えた。

絶品の烏骨鶏スープ

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ドイアンカーンで最も繁華な通りでもこんな感じ

街を一周すると時刻は20時。そろそろ飯の時間だ。

ドイアンカーンの街に食堂は2〜3軒しかない。どこでも大差はなさそうだが、「Yunnan(雲南)」という単語が目についた食堂に入った。

メニューを開くと、「雲南風烏骨鶏鍋」の文字が。

バンコクでも滅多にお目にかかれない烏骨鶏にこんな山奥で出会うとは。

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皮蛋のヤム、豚肉と野菜の炒め物

烏骨鶏の鍋のほかには、皮蛋のヤム、豚肉と野菜の炒め物を注文。

果たしてどんな鍋が出てくるのかと、wktkしながら待つこと10分強…

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烏骨鶏鍋

薬膳スープにごろごろと烏骨鶏が入っている。

これでたった250B(二人前!)なのだから驚きである。

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烏骨鶏はほどよい弾力があり、噛みしめるほどに旨味が広がる。

薬膳スープは烏骨鶏のダシがよく出ていて、あっさりとした中にも深みがあり、はっきり言ってメチャメチャ旨い。

この烏骨鶏鍋を食べるためだけに、ドイアンカーンを訪れる価値はある、と断言できるほどの絶品だった。

 

ふと横を見ると、これほどの烏骨鶏を目の前にして、KFCのチキンをガツガツと食べるタイ人の団体客の姿が。

タイ人のKFC好きに驚愕するとともに、旅のスタイルも人それぞれだなぁと、痛感したドイアンカーンの夜だった。

烏骨鶏が美味しい食堂